2008年5月12日 (月)

ディズニーランドの「日本人の余暇行動」への挑戦

中藤保則氏による「遊園地の起源と日本人の余暇行動」という論文が、1994年発行の『信州短大研究紀要』第6巻第1号に掲載されていて、コチラのページからPDFで閲覧できます。国立情報学研究所のCiNii論文情報ナビゲータを経たリンクです。クリックすると、別ウィンドウでPDFが開きます。

その論文で、ディズニーランドがテーマパークの嚆矢だと指摘されつつ、「テーマパーク」が次のように定義付けされています。

ひとつ、あるいは複数のテーマを掲げ、そのテーマに沿って、空間、もしくはその空間を構成するものを徹底的に造り上げた娯楽施設

東京ディズニーランドが1983年に開園した際、酒の持ち込み・販売、弁当の持ち込みを禁止したことがだいぶ話題になったと言います。これについて上記論文は、「テーマに沿った徹底的な演出というテーマパークの基本概念からすれば当然のこと」と述べつつも、一方で「日本人の余暇行動に対する挑戦の意味もあった」と指摘しています。上記論文の著者・中藤氏はその「日本人の余暇行動」について、詳しく分析しています。

中藤氏は、日本の遊園地(テーマパークではない)の起源を浅草の花屋敷とした上で、その創始者が植木屋であるという点を特筆します。花屋敷は日本人の「物見遊山」の対象となっていきますが、花屋敷ができる前の「物見遊山」の主たる対象が花見だったそうです。

花屋敷の創始者が植木屋で、その当時の日本で園芸文化が盛んだったということが、花見を好む「物見遊山」とも関連して、その後の日本の遊園地の発展にも影響を与えたそうです。人工的な施設であるはずの遊園地が、自然に寄り添う形で発展していったとのこと。花見の名所が遊園地になった例もあるとのこと。

そして、花見に弁当はつきもの。中藤氏によれば、「花見に限らず日本人の余暇行動の多くに弁当はつきものであり、しかも、弁当をつくること、どんな弁当にするか考えること自体が楽しみであり、余暇行動の導入部ともなってい」て、しかも「日本ほど弁当の種類が豊富な国は他に例を見ない」のだそうです。

それゆえ、中藤氏は弁当持ち込みを禁止した東京ディズニーランドについて、日本人の余暇行動への挑戦と捉えたわけです。しかし、その挑戦は多くの日本人に受容されたようで、東京ディズニーランドは今年25周年です。

中藤氏の論文「遊園地の起源と日本人の余暇行動」の内容をもっと詳しく知りたい方は、コチラをクリックしてください。国立情報学研究所のCiNii論文情報ナビゲータが提供しているPDFが開きます。

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2008年5月 2日 (金)

ドナルドダックとチップ&デール 1

ドナルドダックとチップ&デールは、短編映画の中でよく共演しております。その最初は、1947年の『リスの住宅難』。たいていは木の実の奪い合いや、木の奪い合いなどで、ドナルドとチップ&デールが喧嘩して、ドナルドが2匹に負けて散々な目に遭うストーリーが多いです。

その両者の関係性は、東京ディズニーランドやディズニーシーなどのテーマパークにおいても活かされていると思います。グリーティング中やショーの合間に、よく見ると両者が小競り合いしているような状況がたまにあるはずです。

ドナルドとチップ&デールが共演している映画としては、以下のようなものがあります。

・『リスの住宅難』(1947年)
・『リスの朝ごはん』(1948年)
・『リスの冬支度』(1949年)
・『リスの食糧難』(1949年)
・『リスのおもちゃ合戦』(1949年)
・『ドナルドはデイジーにくびったけ』(1950年)
・『リスのいたずら合戦』(1950年)
・『リスのコールタール騒動』(1950年)
・『リスの雪かき』(1951年)
・『リスのテストパイロット』(1951年)
・『リスの汽車ごっこ』(1951年)
・『ドナルドのりんご園』(1952年)
・『プルートのクリスマスツリー』(1952年)
・『リスのピーナッツ』(1953年)
・『リスの怪獣退治』(1954年)
・『リスの大逆襲』(1955年)
・『リスの船長』(1956年)
・『ミッキーのクリスマスキャロル』(1983年)

多分、以上で全部だと思いますが、抜け落ちているものがもしもありましたら、お気付きの方はご指摘いただけると嬉しいです。

ドナルドとチップ&デールが戦う映画は、ほとんどの場合ドナルドが可哀相なことになるので、ドナルドに感情移入しながら見ると辛いという意見を聞いたことがあります。まぁその気持ちはわからなくもないですが(私もドナルドが好きなので)、それにしてもドナルドとチップ&デールが共演した映画は面白いものが多いです。見ていてニヤニヤしてしまうほど笑えるものが多くて、『リスの食糧難』はナッツの奪い合いをしているだけなのに面白過ぎです。

上記の映画の中で、異色なのは『リスの汽車ごっこ』。いつもはドナルドが散々な目に遭うことが多いのに、この作品のラストはドナルドとチップ&デールの関係が最終的に丸く収まるのです。

ドナルドが庭にミニチュアの街を作ってミニSLで遊んでいるところからストーリーが始まるのですが、庭にある大きな木がミニチュアの街には邪魔だということで、ドナルドはその木を移動させようとします。その木がチップとデールの住居だったものですから、チップとデールは木を取り戻そうと頑張ることになります。

しかし、ドナルドが作ったミニチュアの街に入り込んだチップとデールは、そこがなかなか居心地が良かったため(ミニチュアの家のサイズが2匹にとってピッタリ)、ミニチュアの家の中でくつろいでしまいます。それを見たドナルドは、何と「可愛い」と言って、2匹を観察し始めるのです。ドナルドが、チップとデールのことを「可愛い」と感じるとは、初めて見たとき意外でした。

ともあれ、その後色々あって、チップとデールの住居だった木には大きな穴が空き、SLの線路の真ん中に立ってしまいます。すると、ちょうど空いた穴がトンネルのようになって、SLで遊びたいドナルドにとって「これはこれでいいや」ということになり、最終的には円満に解決するのです。ドナルドとチップ&デールの話にしては、珍しい終わり方です。

ともあれ、ドナルドとチップ&デールの共演話は色々なDVDやビデオ、特に『ハロー!チップとデールがやってきた!!』というDVD(もしくはビデオ)の中に多く収録されています。まだ見たことがない方は、ぜひご覧になってみてください。

後日、別の角度からドナルドダックとチップ&デールについての続編を書くつもりです。

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2008年4月26日 (土)

「ディズニーの専門家」

早稲田ウィークリーのHPに、2002年4月25日付で掲載されている、有馬哲夫氏の文章を最近読みました。早稲田ウィークリーとは、早稲田大学学生部が発行する学生向け広報誌ですが、その早稲田ウィークリーのHP→バックナンバーのページ→2002年度前期分のページ→4月18日号(961号)掲載記事一覧→とっておきの話:「ディズニーの専門家?」という順番で進んでいただければ、今回の記事で私が話題にしている文章にたどり着けます。

有馬哲夫氏は『ディズニーとは何か』や『ディズニーランド物語』など、「ディズニー」をタイトルに冠する著書をたくさんお持ちのメディア研究者。

早稲田ウィークリーの文章の中で、有馬氏は自分が「ディズニーの専門家」ではないことを盛んに強調しています。ディズニーに関する著書を出し始めた頃、有馬氏にはテーマパーク経営や幼児教育に関する講演の依頼などが来たそうです。しかし、有馬氏はメディア研究者であって、経営だの幼児教育などは専門外のはず。なぜ専門外の話題について、講演依頼が来るのでしょうか。要するに有馬氏は、ディズニーをタイトルに冠する本を出しているとあって、「ディズニーの専門家」と思われてしまい、それで苦労することもあるということのようです。

「ディズニーの専門家」とは、一体どのような人のことを言うのでしょうか。

一口に「ディズニーが好き」「ディズニーに興味がある」と言っても、その人が言う「ディズニー」には、どのような意味内容が含まれているかは、人それぞれ違います。ある人は、会社としてのディズニーの歴史・成り立ちに興味があるかもしれません。ある人はディズニーが生み出した魅力的なキャラクターたちに興味があるかもしれません。ある人はテーマパーク経営に興味があるかもしれません。

しかし、それらすべてに興味・関心を持っていて、誰にも負けないような知識まで持ち合わせている人は、そんなに多くはないはずです。ディズニーに関するHPを作っている人は、必ずしも「ディズニーの専門家」と呼べるほどの人ばかりではないはずです。もちろん、私もそうです。知っていることよりも知らないことの方がはるかに多いです。

しかし、有馬氏は「ディズニー」を冠する著書を出している人なので、そのようなディズニーに関するあらゆることに詳しい「ディズニーの専門家」だと思われてしまう場合があるということなのでしょう。実際のところ、例えばディズニー・アニメーションを研究している学者に、「東京ディズニーランドには、隠れミッキーはどれぐらいあるんですか?」と聞いたところで、答えられない場合の方が多いでしょう。ディズニー・アニメーションの専門家であっても、ディズニー全般の専門家ではないという場合があるのです。

私もまさにそのようなタイプであって、ディズニー・アニメーションのことならそれなりに詳しい面もありますが、例えば海外のディズニー・テーマパークのことや、それこそ隠れミッキーのことには詳しくありません。そもそも、私は絶叫マシンが苦手で、スペースマウンテンやビッグサンダーマウンテンに乗ったことがないので、東京ディズニーランドすら、全く知らない未知の部分が多いんですよね。

そのような事例はディズニー以外でもありがちなこと。例えば、「大学で歴史を教えている先生」と聞いて、歴史のあらゆることに詳しいと思う人もいるかもしれませんが、実際には学者は各々の専門があります。「江戸時代の専門家」もいれば、「明治の文化についての専門家」もいます。例えば「奈良時代の専門家」に、室町時代に関する質問をしても、大した答えは返ってこないかもしれないのです。

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2008年4月15日 (火)

東京ディズニーランド 開園25周年

「夢と魔法の王国」こと東京ディズニーランド(以下、TDL)は、1983年4月15日に開園しました。ちょうど、今日で開園25周年となります。TDLの「夢と魔法」に魅せられた人が多かったからこそ、25年も続いてきたのだと思います。

先日、そんなTDL25年の歴史を振り返るためのDVDも発売されました。以下の3つのDVDです。

『メモリーズ オブ 東京ディズニーリゾート 夢と魔法の25年パレード&スペシャルイベント編』
『メモリーズ オブ 東京ディズニーリゾート 夢と魔法の25年 ショー&スペシャルイベント編』

『メモリーズ オブ 東京ディズニーリゾート 夢と魔法の25年 ドリームBOX』(上記2点のDVDにボーナス・ディスクを加えた3枚組)

私のように、物心が付いた頃にはすでにTDLが存在しているのが当たり前の世代で、なおかつTDLに頻繁に行くようになってから大した年数が経っていないような人間には、非常にありがたいDVDと言えるかもしれませんね(私は1980年代前半の生まれなのです)。

私は今でこそ「ディズニー・ファンの端くれ」として生きていますが、それもたかだか数年前からのこと。幼い頃からTDLには何度か行ったことがありましたが、明確に「ディズニー・ファンの端くれ」としての自覚を持ってTDLに行ったのは、2004年の夏のこと。ちょうど、「バズ・ライトイヤー 夏の大作戦」というスペシャル・ショーが開催されていた時期です。その時期に、初めて年間パスポートというものを購入してみたのです。

それ以来、TDLに行く機会が格段に多くなりましたが、色々と楽しい思い出ができました。「ディズニー・ファンの端くれ」を自覚する前は、TDLに行ってもスペシャル・ショーなどに大して関心を抱くこともなかったのですが、「ディズニー・ファンの端くれ」を自覚してからというもの、TDLのスペシャル・ショーやスペシャル・パレードが楽しみになりました。

もちろん、すべてのショーが自分好みだったわけではありませんが、それでも楽しかった思い出がたくさんあります。「バズ・ライトイヤー 夏の大作戦」、「ロック・アラウンド・ザ・マウス」、「フリフリ・オハナ・バッシュ」、「クーキースプーキー・ハロウィーンナイト」などなど、今でも気に入っているショーがいくつもあります。「ディズニー・ファンの端くれ」になってから、ほんの数年ではありますが、TDLでたくさんの思い出を作ることができたと思っています。

とにかく、たった数年にもかかわらず私にたくさんの思い出をもたらしてくれたTDLは、25年の長きにわたって、多くの人に素晴らしい思い出を提供してきたものと思います。今後も、TDLがそんな空間であってくれたら嬉しいです。

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2008年4月11日 (金)

ディズニー映画の猫たち 第5回

今回は「ディズニー映画の猫たち」を紹介する企画の5回目。「『ネコ科』のキャラクターたち‐その他編‐」と題して、猫とは呼ばれないものの「ネコ科」に属する動物のうち、ライオンを除いたキャラクターを紹介します。具体的にはトラやヒョウのキャラクターです。トラについては寅年の際にまた改めて紹介する可能性もありますが、今回はそんなことお構いなしにトラも紹介します。

まずは1967年公開の『ジャングル・ブック』から、黒ヒョウのバギーラ。ジャングルの中でオオカミに育てられた人間の少年モーグリを、人間の村に帰す役目を負っています。バギーラはモーグリのためを思って行動しているわけですが、ジャングルの生活を気に入っているモーグリはなかなかバギーラの言うことを聞かず、一苦労。さらにモーグリはクマのバルーと意気投合してしまい、バギーラはさらに苦労することになるのです。

オオカミたちがモーグリを人間の村に帰そうとしたのは、凶暴なトラのシア・カーンが森に帰ってきたからでした。シア・カーンは人間が大嫌いなため、ジャングルにいるとモーグリは危険だというわけです。ちなみに、バギーラとシア・カーンは続編の『ジャングル・ブック2』(2003年)にも登場しています。

1992年の『アラジン』には、アグラバーの王宮でジャスミンに飼われているラジャーというトラが登場します。ジャスミンだけに懐いていて、ほかの人たちには懐かず、ジャスミンの父親のサルタン王でさえ威嚇します。しかし、デカイ図体でジャスミンに懐いている様子は非常に可愛らしいトラです。ジャファーの魔法で小さくされてしまったときは、なお可愛いです。

『ターザン』(1999年)に出てくるサボーは、『ターザン』という映画を語る上では欠かせないヒョウです。サボーは非常に凶暴で、漂流してたどり着いたジャングルで新生活を始めようとしていたターザンの両親を殺し、まだ赤ん坊だったターザンをも殺そうとします。しかし、そのターザンを救ったのは、メスゴリラのカーラでした。

カーラも自分の息子をサボーに殺されており、ターザンを自分の子として育てることを決意するのです。ターザンとカーラ(と、その夫であるカーチャック)の運命は、奇しくもサボーが演出していたことになります。立派に成長したターザンはそのサボーを、実の両親の仇であるとは知らずに退治します。

くまのプーさんの仲間であるティガーは、「世界一のトラ」を自称するトラのぬいぐるみ。シッポにバネが入っているため、ジャンプが得意。1968年の短編映画『プーさんと大あらし』(プーさん映画の2作目)でデビューしますが、このときは完全に脇役。1974年の短編映画『プーさんとティガー』で大々的に活躍します。『プーさんとティガー』までの短編3本をまとめた上で、新規映像を加えた長編作品『プーさん完全保存版』(1977年)にも、もちろん出演しています。

その後、ティガーは劇場公開映画、TV作品、ビデオ作品を問わずプーさんのシリーズに出演し続け、2000年には長編映画『ティガー・ムービー/プーさんの贈りもの』で主役となります。この『ティガー・ムービー』は個人的にかなりお気に入りの作品で、名作だと思っています。

以上で、5回に渡って記事にしてきた「ディズニー映画の猫たち」を紹介する企画は終了です。もしも、今までの記事で紹介し忘れた重要キャラクターを思い出したら、そのときはまた改めて記事にします。

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2008年4月 8日 (火)

今年で○○周年を迎えるディズニー映画

2008年で10周年とか20周年とか、10年単位で「○○周年」を迎えるディズニー映画がいくつかあります。長編アニメーションに限って、ピクサー作品も含んで列挙してみましょう。1948年の『メロディ・タイム』、1988年の『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』と『ロジャー・ラビット』、1998年の『ムーラン』と『バグズ・ライフ』です。

できれば、1つ1つの作品について、それぞれの公開日付近に記事を書きたいところですが、余力がなかったり、失礼にも公開日を忘れてしまう場合がありえますので、ここで一挙に紹介した次第です。

別の記事でもすでに書きましたが、最も可哀相なのは『オリバー』。何せ、公開日が11/18ですから。ミッキーマウスやミニーマウスの誕生日もしくはスクリーン・デビュー日と同じ日が公開日とは、「忘れてくれ」と言っているようなもの…とまでは言わないものの、どうしても影が薄くなってしまうのは止むを得ないところです。

さらに悪いことに、今年はミッキーマウス生誕80周年の年。『オリバー』だって公開20周年になるわけですが、私が11/18に何か新しい記事をこのブログに書くとしたら、やはりミッキー80周年(ミニーも)について書くことを優先しそうな気がしています。

ごめんよ、ドジャー…君の事は好きなんだ、いや、ドジャー以外の皆さんも好きですが、こればっかりはどうにも…。どうか寛大な心で許しておくれ、君たちのことはずっと応援しているし、君たちのことは一生忘れないから。僕はね、「マリーが東京ディズニーランドのニューヨークに出ているなら、別にオリバーやドジャーが出てきても構わないよね。と言うより、その方が自然だよね」と、常々主張していたんだよ。そうさ、たとえミッキーを優先したって、僕は君たちのことが好きなのさ。だから許しておくれ。

というわけで、『オリバー』をこよなく愛していらっしゃる、「ちょっとマニアックなディズニー」さんをここで紹介しておきましょう。私のように、「オリバーやドジャーのことも好きだよ」と言いつつミッキーを優先する駄目なファンとは異なり、ここの管理人さんは生粋の『オリバー』好きでいらっしゃいます。

同年公開の『ロジャー・ラビット』については、私も過去に「ディズニーの超大作『ロジャー・ラビット』」や、あるいは「ロジャー・ラビットのデビュー日を祝す」なんて記事を書いてはみましたが、オススメはやはり、「Slap Stick」さんです。

『メロディ・タイム』については、過去に「東京ディズニーランドで会えるスルー・フット・スー」なんて記事を書いて、『メロディ・タイム』に登場するスルー・フット・スーのことを話題にしていますが、『ムーラン』や『バグズ・ライフ』については、私はあまり多く語っていませんね。特に『バグズ・ライフ』は好きな作品なので、今後長々と語ることもあるかもしれません。

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2008年4月 2日 (水)

チップ&デール 65周年

ディズニーキャラクターのチップとデールは、1943年4月2日公開の短編アニメーション映画『プルートの二等兵』でデビューしました。つまり、今日は2匹のデビュー65周年ということになります。長い間人々に愛されてきた2匹のデビュー65周年をお祝いしたいと思います。

チップとデールは外見的に非常によく似ていますが、チップは鼻の色が黒であるのに対してデールは赤、チップは前歯が1本であるのに対してデールは2本…などなど、よく見ると相違点は結構あるので、慣れれば比較的簡単に見分けることができるようになります。もっとも、デビュー当時の彼らは今ほどには、明確な区別が付けられていなかったようなので、昔のアニメーションに出てくる彼らを見分けるのは、今の作品に出てくる彼らを見分けるよりは難しいかもしれません。

ところで、私は彼らのデビュー作『プルートの二等兵』を残念ながら未見なのですが、タイトルからもわかるとおり、プルートが主演の話です。その後の短編映画でも、チップとデールはプルートと共演する話が多いです。

例えば、私の好きなところでは、1946年公開の『リスの山小屋合戦』。『プルートの二等兵』に続くチップとデールの出演2作目ですが、プルートがミッキーの山小屋に住み着いていたチップとデールを見つけて追い回す話です。追いかけっこの末、気絶してしまったプルートの体に、チップとデールは大量のケチャップをかけます。そこに帰ってきたミッキーは、プルートが死んでしまったものと思い込み大泣き(ケチャップを血だと思っている)、目覚めたプルートも自分の体に付いているケチャップを血だと思い込み大騒ぎ…大騒ぎしながらミッキーとプルートは山小屋を出て行って、チップとデールに再び平穏な生活が訪れるという結末です。

また、プルートと同様、チップとデールの共演者として目立つのはドナルドダック。先ほどの『リスの山小屋合戦』に続いてチップとデールが出演した『リスの住宅難』(1947年)では、やはりチップとデールが住んでいた木をドナルドが薪にするため切りに来て…という内容です。その後、1948年の『リスの朝ごはん』、1949年の『リスの冬支度』、『リスの食糧難』、『リスのおもちゃ合戦』、1950年の『ドナルドはデイジーにくびったけ』と、立て続けにドナルドと共演していきます。

それらドナルドとの共演作品では、いつもチップとデールがドナルドと争いを起こした末、ドナルドは最終的に2匹に負けてしまうというのが、大体のパターンです。『ドナルドはデイジーにくびったけ』では、ドナルドが2匹を閉じ込めてドナルドの勝利かと思いきや、それを見たデイジーが「かわいそう」と言ってチップとデールを助け、ドナルドのことを怒って家に入れてあげないという結末でした。

その後、チップとデールはプルートやドナルドと共演する何本かの作品に出演した後、ついに自分たちが主役のシリーズを持つことになります。そんな「チップとデール・シリーズ」の1本目が、1951年の『リスとヒヨコ』です。「チップとデール・シリーズ」は数本製作され、その中でも特に私が気に入っている『リスの大手柄』(1954年)では、チップとデールがお尋ね者ピート(ミッキーマウスのライバルとして知られるキャラクター)を捕まえるという西部劇が描かれました。

1952年の短編作品『リスくんは歌姫がお好き』(別名『リスの音楽合戦』)には、近年の東京ディズニーランドでも活躍しているクラリスが初登場しました。この作品でのチップとデールは洋服を着ていて、またクラリスはナイトクラブの歌姫として設定されていて、リスたちが人間のような生活をしている様子が描かれました。それ以前の作品におけるチップとデールは、あくまで単なるリスとして描かれていたような気がしますが(ドナルドと会話したりはしていましたが)、この頃から人間型キャラクター(人間と同じような生活をしているという意味で)としての片鱗を見せ始めたような気がします。

1989年~1990年には、チップとデールが主役となったTVシリーズ『チップとデールの大作戦』が製作されました。チップとデールがネズミのガジェット、モンタリー・ジャック、そしてハエのジッパーと共にレスキュー・レンジャーとして活躍する様子が描かれました。このTVアニメでも、チップとデールは洋服を着ています。この頃の2匹は完全に人間型キャラクターとして描かれているようです。

そして現在も、チップとデールはアニメーションで、そしてテーマパークで、人気キャラクターの一員として活躍しています。私がここで取り上げた話題は、私が個人的にチップとデールの魅力だと思っていることの一部、あるいはチップとデールのアニメーションについて印象に残っていることの一部です。ぜひ、多くの人が自分なりのチップとデールの魅力を見つけてもらえればと思います。またいずれ、チップとデールについては話題にしてみたいと思っています。

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2008年3月28日 (金)

『魔法にかけられて』の諸々

ディズニー映画『魔法にかけられて』は、個人的に物凄く楽しめる大傑作だと感じています。ディズニーを好きになって良かった…『魔法にかけられて』を見て、そのように感じました。ディズニーを好きになっていなくてもそれなりに楽しめたかもしれませんが、やはりディズニーを好きになっていたからこそ面白いと感じるシーン・笑える演出が所々にありました。

そんな大絶賛したい『魔法にかけられて』だからこそ、すでに映画館で何度も見ています。字幕も吹き替えも見ましたが、どちらを見ても笑って楽しめる作品になっています。個人的には、字幕版の方が好みの雰囲気になってはいましたが、どちらもオススメです。

で、その『魔法にかけられて』には手描きの2Dアニメーションのシーンが10数分ほどあります。短い時間ではありますが、ディズニーによる久々の手描き2Dアニメとあって、観ていて非常に楽しかったです。ディズニー映画、とりわけプリンセスが主役の映画のエッセンスが10数分間に凝縮されていて、見所のオンパレード。

そのアニメ部分を担当されているのが、ジェームズ・バクスター(James Baxter)のスタジオ”James Baxter Animation”だそうです。

バクスター氏は元々ディズニー出身のベテラン・アニメーターで、ディズニー在籍時代には1988年の『ロジャー・ラビット』への参加を皮切りに、『リトル・マーメイド』のトリトン王、『ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え』の各キャラクター、『美女と野獣』のベル、『ライオン・キング』のラフィキ、『ノートルダムの鐘』のカジモドなどのキャラクターを担当されていた方。その後はディズニーを離れ、ドリームワークスの『シュレック2』や『マダガスカル』を手掛けていました。

いわばバクスター氏は、数々の有名なディズニー映画を手掛けていたアニメーターというわけで、そのバクスター氏のスタジオが手掛けた『魔法にかけられて』のアニメ部分は、ご覧のとおりの素晴らしい出来になっているというわけです。

ディズニー社が数年前に手描きのアニメーション部門を廃止したのは記憶に新しいところですが、今回はかつてディズニーに在籍して名キャラクターを生み出したバクスター氏のスタジオがアニメーションを担当されたことで、新しい作品ながらもどこか懐かしさを(いい意味で)感じるのかもしれません。言い換えると、ディズニー映画を見慣れている人間にとって、安心できる雰囲気が醸し出されていると言えるかもしれません。

個人的には、もちろん『魔法にかけられて』が大傑作だという気持ちに変わりはありませんが、映画冒頭のアニメ部分のテイストを維持した長編アニメーション作品として、アンダレーシアでのジゼルの物語を見てみたいという気持ちがなくもありません(ピップやエドワード王子が主役でもいいです)。それぐらい、アニメ部分が良かったのです。

もちろん、最初にも述べたとおり、『魔法にかけられて』はアニメ部分だけではなく、全体的に素晴らしかったです。その全体的に素晴らしかったと思う点でやはり特筆すべきなのは、音楽でしょう。『魔法にかけられて』の音楽は耳に残ります。その音楽を担当されているのがアラン・メンケンと、スティーブン・シュワルツ。

アラン・メンケンはディズニー映画を好きな方にはお馴染みの人ですが、『リトル・マーメイド』、『アラジン』、『美女と野獣』、『ポカホンタス』、『ノートルダムの鐘』、『ヘラクレス』、『ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!』といったディズニー映画に関わっています。個人的に、マイナーな『ホーム・オン・ザ・レンジ』を、この機会に推奨しておきたいところです。

今回、アラン・メンケンとコンビを組んだスティーブン・シュワルツは、『ポカホンタス』と『ノートルダムの鐘』でも、アラン・メンケンとコンビを組んでいます。その両者の力量が、今回の『魔法にかけられて』では遺憾なく発揮されていたように感じます。音楽が耳に残ると、それだけでも映画の印象が深く心に刻まれますから。

『魔法にかけられて』の監督はケヴィン・リマ。ディズニーでは、『グーフィー・ムービー/ホリデーは最高!!』(公開当時の邦題は『グーフィーとマックス/ホリデーは最高!!』)や『ターザン』、『102』の監督を務め、『ライアンを探せ!』の製作総指揮をされている方。『グーフィー・ムービー』や『ターザン』はかなり私好みの作品なので、今回も楽しい作品に仕上げてくれてありがとうと言いたいところです。

ピップの声を演じているのは監督ご自身ですが、かなり良かったと思います。何やらインタビューを読むと、ニンテンドーDSで発売されたゲームの『魔法にかけられて』で、ご自身が声をされているピップを主役にすべきだったとユーモアたっぷりに語られていましたが、「それはそれで良いと思う」と感じるぐらい、ピップは魅力的なキャラクターでしたね。

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2008年3月24日 (月)

ディズニーとパワーレンジャー

今回は、ディズニー関連企業が製作している映画やTV番組と、日本の特撮ヒーローの、両方に興味がある私ならではの記事を書いてみたいと思います。

日本に生まれ育った方ならば、ちゃんと見たことはなくても、赤や黄色などのカラフルな色で色分けされた、複数の構成員で成り立っている特撮ヒーローの存在を、何となく知っている人が多いと思います。そのようなヒーローの代表例が、ゴレンジャーです。

それらのヒーローは正確に言えば、東映が製作している「スーパー戦隊シリーズ」と呼ばれるシリーズに属するヒーローたちのことで、1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』に始まり、2006年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』で、記念すべきシリーズ第30作目を迎えました。今は第32作目の『炎神戦隊ゴーオンジャー』がTV朝日系列で放送されています。

第1作目の『秘密戦隊ゴレンジャー』は2年間放送されたものの、第2作目の『ジャッカー電撃隊』が視聴率不振で9ヵ月で放送が終了したため(最終回が1977年12月)、シリーズには若干のブランクがあります。しかし、シリーズ第3作『バトルフィーバーJ』が1979年2月に始まって以降、約30年間1度も途切れることなくシリーズが継続している、日本の特撮番組でも稀有のシリーズです。通常のアニメやドラマでも、あまり例があるものではないでしょう。

そのスーパー戦隊シリーズのヒーローは、実はアメリカの子供たちにもよく知られているそうです。何故ならアメリカでは、日本のスーパー戦隊シリーズの各作品を『パワーレンジャー』シリーズとしてリメイクして放送しているからです。その『パワーレンジャー』シリーズの第1作は、日本のスーパー戦隊シリーズ第16作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992~1993年)をリメイクしたもので、1993年にアメリカで放送されました。

アメリカの『パワーレンジャー』シリーズは、ヒーローの戦闘シーンは日本で放送された映像を流用している場合も多いそうですが、新規撮影シーンもあるそうです。また、変身前の人間体は海外の俳優が演じております。つまり『パワーレンジャー』シリーズでは、アメリカの役者さんが、日本でもお馴染みのカラフルな衣装のヒーローに変身する描写を見られるわけです。

元々、『パワーレンジャー』の企画は、アメリカのサバン・エンターテイメント社が、日本の東映に持ちかけたもの。サバン・エンターテイメントの経営者が、日本の戦隊ヒーローの大ファンだったからだそうです。そして、サバン・エンターテイメントによって、日本の戦隊シリーズ作品が次々と『パワーレンジャー』シリーズとしてリメイクされ、アメリカで人気を博すこととなりました。その間、サバン・エンターテイメントはFOXファミリー・グループに入ります。

そして、ここでようやくディズニーの登場です。ディズニーは2001年に、FOXファミリー・グループを買収しました。要するに、ディズニーは『パワーレンジャー』シリーズの商品化権を獲得したのです。そして、先月発売された『Disney A to Z』日本語版371ページの記述によれば、2003年の『パワーレンジャー・ニンジャストーム』が、ディズニーが単独で製作した初めての『パワーレンジャー』作品になるのだとか。

もっとわかりやすく言えば、『パワーレンジャー・ニンジャストーム』以降の『パワーレンジャー』シリーズの作品は、ディズニーが製作しているということになります。以下、ディズニー製作による『ニンジャ・ストーム』以降の『パワーレンジャー』シリーズの作品名と、その元ネタとなった日本の戦隊シリーズの作品名を紹介していきます。

●日本:『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002~2003年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ニンジャストーム』(2003年)

●日本:『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003~2004年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ダイノサンダー』(2004年)

●日本:『特捜戦隊デカレンジャー』(2004~2005年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・S.P.D』(2005年)

●日本:『魔法戦隊マジレンジャー』(2005~2006年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ミスティックフォース』(2006年)

●日本:『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006~2007年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』(2007年)

●日本:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007~2008年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ジャングルフューリー』(2008年)

ディズニー製作の第2作目『パワーレンジャー・ダイノサンダー』は、ディズニー以前から通算して、『パワーレンジャー』シリーズの第10作目にあたります。ただし、ディズニーが関わっていない第1作目は、シーズン1・シーズン2・シーズン3と製作されているので、これを1つの作品ではなく3つの作品と見なすと、『ダイノサンダー』は第12作目ということになります。

ともかく『パワーレンジャー』シリーズは、ディズニーが関わっていない時期も含めて15年(第1作が1993年)、ディズニー単独製作の『ニンジャストーム』から数えても5年以上続いているわけです。

今や、アメリカのディズニー・テーマパークでは、ミッキーマウスやスティッチに混じって、パワーレンジャーもパレードなどに登場することがあるそうです。私は海外のディズニー・テーマパークには行った事がないので、直接見たことはありませんが…。

何はともあれ、日本発のヒーローがディズニー・テーマパークのパレードに参加しているというのは、考えてみると結構凄いことなのではないかと思ってみたりもします。しかし、草薙聡志『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』(徳間書店、2003年)という本によると、パワーレンジャーの元ネタとなったヒーローが日本のものであることは、アメリカの子供たちにはあまり知らされていないそうです。

ちなみに、日本では現在、上記で紹介したディズニー製作のシリーズ作品以前の、『パワーレンジャー・ライトスピードレスキュー』(元ネタは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』)を、トゥーンディズニーで視聴することができます。

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2008年3月21日 (金)

ディズニー映画の猫たち 第4回

ディズニーのアニメーション映画に登場した猫のキャラクターたちを紹介する企画の、第4回目。今回は「『ネコ科』のキャラクターたち‐ライオン編‐」と題して、「猫」とは通常呼ばれていないものの、ネコ科に属している動物たちの中からライオンを紹介しようと思います。

まず最初は1973年の映画『ロビン・フッド』。この映画は、登場する動物キャラクターたちがみんな擬人化されていて、人間のような生活を送っている世界観のイングランドが舞台です。この映画には、リチャード王とプリンス・ジョンという、2人のライオンが登場します。リチャード王の弟がプリンス・ジョンです。リチャード王が留守にしている間、国政を預かったプリンス・ジョンは、民衆に重税を課す悪政を行っていました。それを懲らしめるのがロビン・フッドというわけです。

プリンス・ジョンは兄のリチャード王と違って威厳もなく、非常にワガママでマザコンです。指を口にくわえる癖を有していて、常に兄に引け目を感じ、ロビン・フッドにはコケにされて生きています。兄の留守中に悪政を行ったのも、その鬱屈した感情が放出されたからでしょうか。

一方、兄のリチャード王は国民に信頼されている偉大な王様です。ただ、映画での登場シーンが少ないため、どのように偉大なのかはよくわかりません。それに、留守中の国政を弟に任せたのは人選ミスだったと言わざるを得ないでしょう。『ロビン・フッド』のヒロインであるマリアン姫は、リチャード王の姪だそうです(と言うことは、プリンス・ジョンの姪でもあるはず)。ただし、リチャード王がライオンであるのに対し、姪のマリアン姫がキツネであることは、深く突っ込んではいけないお約束です。

1994年の『ライオン・キング』は、今回の企画にはうってつけの映画です。何しろ、たくさんのライオンが登場します。主役のライオンはシンバ。シンバはプライドランドの王子ですが、王座を狙う悪役のスカーの陰謀によって、少年から青年への成長期をプライドランドの外で過ごしました。そこでミーアキャットのティモンと、イボイノシシのプンバァと共に「ハクナマタタ」の精神で虫を食べて暮らしていたところ、幼馴染のナラと偶然再会したことを機にプライドランドに戻り、スカーを倒して王様になります。

ナラは『ライオン・キング』のヒロインで、シンバの幼馴染です。過去を振り切れず精神的に弱い面を見せるシンバを叱咤し、プライドランドに戻ることを促しました。映画のラストで、シンバとの間に子供を産んだことがわかります。ちなみに、ナラの母親ライオンはサラフィナです。

『ライオン・キング』の悪役はスカー。プライドランドの王であるムファサの弟で、王座を狙って陰謀をめぐらします。策略によってムファサを殺すことに成功し、シンバをもプライドランドから追放します。一時的に王座に就きますが、最終的にシンバに敗れます。ちなみに、部下はハイエナたち。

ムファサはシンバの父親で、プライドランドの動物たちから尊敬されていた威厳ある王様です。息子のシンバを守ろうとして、スカーに殺されてしまいます。偉大な王様であるだけでなく、偉大な父親でもあり、死後も幻の姿でシンバを叱咤激励します。ちなみに、妻はサラビ。サラビもムファサの妻らしく、気丈な性格です。

ちなみに、ビデオ続編の『ライオン・キング2‐シンバズ・プライド‐』(1998年)には、シンバとナラの娘キアラ、スカーと結婚していたらしいジラ(プライドランドから追い出された、アウトランドのライオンたちのリーダー)、ジラとスカーの息子であるヌカと娘のビタニ、そしてジラの息子ではないもののスカーの跡取りとして育てられていたコブが登場します。

2006年公開の『ライアンを探せ!』も、ライオンが主役の映画です(厳密に言えば、ディズニー以外の会社が製作した作品ですが)。ライアンは子供のオスライオンで、父親のように咆えることができないことを悩みにしています。このライアンが、憧れの「野生の世界」に行けるというトラックのコンテナに乗ったところ、そのままトラックが発進してライアンが連れ去られてしまったことが、物語の発端です。

動物園を出てライアンを探しに行くのが、ライアンの父親であるサムソン。動物対抗カーリングチームのキャプテンです。野生生活の武勇伝を息子に自慢していて、そのことで動物園のほかの動物たちからも尊敬されていましたが、実は野生生まれでも野生育ちでもなかったということを息子や仲間たちに秘密にしています。

続いて、1952年の短編映画『優しいライオン ランバート』より、ランバート。ランバートはヒツジに育てられたライオンで、非常に気弱。しかし、彼が所属しているヒツジの群れがオオカミに襲われたとき、彼はライオンとしての強さを発揮します。

1954年の短編映画『町へ出たライオン』は、私は未見ながら、野生のライオンが都会にやってきて騒動を起こすものの、最後は動物園の人気者になるお話らしいです。

今回はここまで。次回はライオン以外の「ネコ科」の動物を紹介します。そのうち公開予定です。

ディズニー映画の猫たち 予告編
ディズニー映画の猫たち 第1回
ディズニー映画の猫たち 第2回
・ディズニー映画の猫たち 第3回

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2008年3月18日 (火)

101匹わんちゃん プラチナ・エディション

3/19に、ディズニー映画『101匹わんちゃん』(1961年公開)のプラチナ・エディションDVDが発売されます。日本で公開されたのは1962年、そのときの邦題は『101匹わんちゃん大行進』でした。101匹わんちゃん』は、1955年の『わんわん物語』に次いで、犬が主役となったディズニー長編アニメーションです。

『101匹わんちゃん』のDVDそのものは以前にも発売されたことがあったのですが、入手しにくくなっていました(買おうと思えば買える状態ではありますが)。今度、プラチナ・エディションになるということで、大変嬉しく思います。

異論もあるかもしれませんが、『101匹わんちゃん』に登場するキャラクターの中で、個人的に最も印象深いのがクルエラです。本名はクルエラ・デ・ビル。ダルメシアンの毛皮を使ってコートを作ろうと目論んでいて、99匹ものダルメシアンの子犬を集めていました。そのうちの15匹は、旧友が飼っていたダルメシアンを誘拐してきたものです。

誘拐された15匹の子犬たちの両親であるポンゴとパーディタが、99匹の子犬たちをクルエラのもとから助け出そうと頑張るわけですが、それを執拗に追いかけてくるクルエラの鬼気迫る迫力は、見て損のないものです。ある意味で、生まれつき悪魔だったり、魔法で竜に変身できるようなディズニー・ヴィランズたちよりも、ただの人間であるはずのクルエラの方が怖いように思える気もします。

ところで、人間の曖昧な記憶と言うべきか、勘違いと言うべきか、とにかくそういった微妙な間違い(全然知らないわけではないのに、細部を間違えて覚えてしまっている状態)は時に、間違えてしまっている方には申し訳ないのですが、笑ってしまいそうになることがあります。以前、別の記事にも書きましたが、クルエラのことを「クロレラ」と間違えて覚えている人がいて、思わず噴出しそうになってしまった経験があるのです。笑いそうになってしまい、申し訳ありません。

★関連記事★
『101匹わんちゃん』のロジャーとアニータ

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2008年3月14日 (金)

『Disney A to Z』日本語版と『リロ&スティッチ』TV版DVD

ディズニー好きな方なら、先月末に、デイヴ・スミス著『Disney A to Z:The Official Encyclopedia―オフィシャル百科事典』(ぴあ)という書籍が発売されたのを、ご存知でしょう。アニメーション映画、実写映画、TV番組、テーマパークを問わず、ディズニーに関するあらゆることを網羅した『Disney A to Z』の日本語版です。

アメリカでは2006年10月に第3版まで発売されていましたが、日本語版が発売されたのは初めてです。しかも、日本語版は英語版の第3版に、2007年8月までの新情報を追加した上での発売。情報量は日本語版の方が多いということになります。しかも、日本語版独自の要素として日本語索引が付いているのですが、これが大変便利でありがたいです。

この書籍がどんなに多くの情報を載せているか。その例を挙げてみましょう。ディズニーの顔たるミッキーマウスは、短編・長編を問わず、全部で100本以上の映画に出演しています。それらミッキー出演作についても、1作品ごとに解説が付いているのです。例えば、ミッキーの主演映画の1つとして、1936年の短編映画『ミッキーのライバル大騒動』という作品があります。そういった短編映画についても、巻末の索引ですぐ調べて、該当するページを開けば、作品の解説が記載されているということになります。

ちゃんと解説が付いているのは、何もミッキーの主演作だけではありません。ドナルドダック主演作も、グーフィー主演作も、1作品ごとに解説が記載されています。私のハンドルネームの元ネタとなっている、ホーレス・ホースカラーというマイナーなキャラクターについても解説されているので、大変嬉しいです。

この書籍に記載されている内容をすべて丸暗記すれば、誰にも負けないディズニー通になれること間違いなしです。ただし、全部で575ページもあるので、丸暗記するのはほぼ不可能でしょう。逆に、それだけ多くの情報が掲載されているということです。

値段は5800円なので、ちょっと高いと感じる方もいらっしゃるとは思いますが、5800円ぐらいならむしろ安いと思えるぐらいに、豊富な情報が掲載されているということを強調しておきましょう。ディズニー好きな方なら、購入しても決して損はないと断言できます(ただし、ディズニー好きとは言っても、ディズニーランドなどのテーマパークのことにしか興味がないタイプの方には、あまりオススメしません)。

いくつか、『Disney A to Z』日本語版の感想やレビューを書いているブログをご紹介。以下の通りです(順不同)。

Hikgateway.net/mt/(3/2の記事)
Passatempo(3/4の記事)
dpost.jp(3/1の記事)
みちのくでぃずに(3/6の記事)
海と絵とディズニーと(3/1の記事)

『Disney A to Z』の話題はこのぐらいにして、次はTV番組『リロ&スティッチ ザ・シリーズ』のDVD発売の話題。どうやら、『リロ&スティッチ』TV版のDVDが、今年6月26日から続々と発売されるそうです。これでジャンバ博士が作った試作品たち(スティッチのイトコたち)の活躍をいつでも見られるようになるわけで、結構楽しみです。詳しい情報につきましては、コチラの”ディズニーDVD公式:最新情報”をご覧ください。

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2008年3月11日 (火)

ディズニー映画『魔法にかけられて』 まもなく一般公開

3/14(金)から、ディズニーの最新映画『魔法にかけられて』が全国で公開されます。アニメーションと実写の両方で表現される、大変面白い映画です。「面白い」と言い切っているのは、私が先行上映ですでに見てきたからでもあります。

まず、アニメーションで表現されるファンタジックな”おとぎの世界”に住んでいる、結婚間近の王女ジゼルが、悪い魔女の企みによって、実写で表現される”現代のニューヨーク”にやってきてしまうというお話です。

愛を信じ、魔法を信じるディズニー・アニメーションのプリンセスが、何ら意識変革することなく、何の予備知識もなく、魔法など存在しないはずの実写世界にやってきたらどうなるのか…といったことが描かれているのだと考えただけでも、面白そうではないですか。

予告編を見ても、とても笑える楽しい作品になりそうな予感を感じています。自分の気持ちを歌で表現しようとする、いかにもミュージカル・アニメの世界の住人らしいジゼルに対し、現実世界のニューヨークの住人の対応などが予告で見ることができて、それだけでも笑えます。

ジゼルの友人のリスなどは、アニメーションの世界では非常におしゃべりだったものの、実写世界に来ると他のリスと同じように、人間の言葉を話せなくなってしまいます。それもなかなか面白い設定です。

劇中で使用される曲を作曲しているのは、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ポカホンタス』『ノートルダムの鐘』『ヘラクレス』『ホーム・オン・ザ・レンジ』などのディズニー映画で数々の名曲を作り、また東京ディズニーシーのアトラクション「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」の音楽も手掛けている、アラン・メンケン。この点でも期待が高まります。余談ながら、今挙げた作品の中で『ホーム・オン・ザ・レンジ』だけ知らないという方もいらっしゃると思いますが、結構面白い作品なので、個人的に推奨いたします。

『魔法にかけられて』は、アメリカ合衆国では昨年公開され、なかなか好評を博したそうです。日本でも人気が出るといいなぁと思っています。

私自身が先行上映で鑑賞した感想ですが、冒頭でも述べたように、面白いです。それも、ただ単に面白かっただけではなく、手放しで絶賛したくなるほど、楽しく、面白く、素晴らしい映画でした。個人的に点数を付ければ、95点ぐらい。私が今までに鑑賞したディズニー長編映画の中でも(実写・アニメーションは問わず)、3本の指に入るぐらい面白かったです。終始笑ってばかりの作品でした。

もちろん、それはあくまで私の個人的な感想。すべての人が私と同じように絶賛するかどうかはわかりません。でも、それなりに多くの人から好評を博すのではないかと予想しています。過去のディズニー映画に対するリスペクト精神に溢れたパロディが満載なので、ディズニー映画のファンの方なら、観て損はありません。

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2008年3月 8日 (土)

ディズニー映画『ミクロキッズ』

最近、ディズニーの実写映画『ミクロキッズ』(原題”Honey, I Shrunk the Kids”、1989年公開)を観ました。多分、初めて鑑賞した作品。もしかしたら、子供の頃に観たことがあったかもしれませんが、そうだとしても内容が記憶にないので、初めて観るのと何ら変わりません。初めての鑑賞か過去に観た事があるかは定かではないものの、どちらにしても新鮮な気持ちで楽しく観ることができました。

この映画はご存じの方にはあえて説明するまでもありませんが、続編作品の『ミクロキッズ2/ジャイアントベビー』も含めて、東京ディズニーランドのアトラクション「ミクロアドベンチャー!」のモチーフとなった作品です。

内容としては、アトラクションの「ミクロアドベンチャー」にも登場する発明家のウェイン・ザリンスキーが、物体縮小装置を開発していたところから物語が始まります。その装置は失敗ばかりで完成しなかったのですが、隣の家(トンプソン家)に住む少年ロンの野球のボールがザリンスキー家に飛び込み、この装置を偶然にも完成状態で作動させてしまったことから、大変なことになります。ロンと兄のラス、そしてウェイン・ザリンスキーの子供であるエミーとニックの身体が6ミリ程度に縮小してしまい、騒動に巻き込まれるという展開になるのです。

そこへ、装置を発明したウェイン・ザリンスキーがやってきたものの、装置が偶然にも完成した状態で作動したことに気付かず、さらに子供たちが小さくなって自分の足元にいることにすら気付きません。そしてウェインは、散らかった部屋を箒で掃いて、子供たちをゴミと一緒にゴミ袋に入れて、裏庭のゴミ捨て場に捨ててしまったのです。

子供たちは何とか装置を開発したウェインに気付いてもらおうと、芝生が茂った裏庭を越えて、何とかザリンスキー家の中にたどり着こうと「冒険」します。通常ならば、裏庭を歩くことは「冒険」と呼べるような大層なことではありません。しかし、身体が6ミリに縮んだ子供たちにとって、芝生が伸び、昆虫たちが歩き回っている裏庭は、危険なジャングルにも等しい「冒険」の舞台だったのです。

実際、普段でも怖いハチは6ミリの身体から見れば紛れもなく怪物ですし、スプリンクラーから巻かれる水は砲弾を浴びるにも等しいぐらいの勢いで子供たちに襲い掛かります。たかが数メートルの裏庭も、6ミリの身体からは何キロもあるかのような長い距離に感じられます。犬のおしっこは、もはや川です。『ミクロキッズ』はそんな子供たちの冒険を、スリル溢れる演出の数々で描いた、面白い映画でした。

個人的に意外だったのは、泣ける映画だったこと。何ですか、あの可愛らしいアリの子供は!!最初、ニックやロンたちはそのアリを、馬のような”乗り物”として利用したのです。ニックたちはアリの背中に乗って、そこから餌をアリの顔近くにぶらさげて、それで歩かせたのです。

しかし、利用されていたはずのアリの子供はいつしかニックたちになついてしまい、ニックたちもアリをペットのような可愛い奴と思うようになる…そんな心温まる場面が描かれています。何せ、アリの子供はロンに「家に帰れ」と言われても帰らず、ロンやニックたちの後を従順に付いてくるのです。すると観ているこちらも、いつしかアリの子供に感情移入しているわけです。

そんな状態で、ニックたちがサソリに襲われたとき、そのアリの子供が救援に駆けつけるものですから、これはたまりません。「ああ、きっとストーリーの展開上、この可愛いアリさんはサソリに殺されてしまうんだろうな、ああ…」と思って早くも泣きそうになっていた私の予感は的中し、アリさんはニックたちを守ってサソリに刺され、死んでしまいました。ニックたちを命懸けで守り、そして私の目を潤ませた、あの可愛いアリさんのことを、私は忘れません。

ともあれ、非常に面白かったので、『ミクロキッズ2/ジャイアントベビー』や『ミクロキッズ3』も、そのうち観てみようと思っています。

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2008年3月 5日 (水)

最近気になったディズニー系の話題いくつか

最近(先月下旬~今月にかけて)、個人的に気になったディズニー系の情報いくつかについて。特に強い関心を持った話題だけです。

まず、2010年公開予定で製作されているらしい『トイ・ストーリー3』ですが、eiga.comの2/22配信記事によれば、『トイ・ストーリー3』は、アンディがすでに大学生になっていて、子供の頃に遊んでいたウッディやバズなどのおもちゃたちは託児所に寄付された設定になっているとか。アンディのお気に入りだったウッディやバズが、アンディの元から離れてどんな風になっているのか、興味あるところです。

それから、昨年公開された『レミーのおいしいレストラン』が、アニー賞9部門で賞を獲得、さらにはアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞したとのこと。順当だとは思いますし、賞を受賞することが全てではありませんが、単純に良いことではありますね。

「ハロー!迪士尼樂園: 注意とお願い!」さんの2/25の記事によれば、香港ディズニーランドのキャッスルショーで、東京のパークと同様に、最前列を大きな撮影機材で占拠する日本人集団が出没しているとか。何とも嘆かわしいですね。日本のパークでもやらないに越したことはない行為を、さらに外国でもやるというのはいかがなものでしょうか。こちらの話題は舞浜狂さん舞浜狂ブックマークを経由して知りました。

「海と絵とディズニーと」さん2/24の記事が、『リロ&スティッチ ザ・シリーズ』に登場する試作品007号・ジジを新たに紹介しています。ジジの出てくる話は私も2回ぐらい見て、マートルが拾ってマートルが名前を付けて、最終的にマートルが飼うことになったのが凄く印象的で、よく覚えています。スティッチよりもはるかに犬らしいんですよね。

シネマイクスピアリで4/10~8/31にかけて、「ディズニーフィルムセレクション」と題して、往年のディズニー名作映画が上映されます。最近、そのラインナップが明らかになりました。それによると、ミッキーのモノクロやシリー・シンフォニーを含む短編作品と、『白雪姫』、『ファンタジア』、『ダンボ』、『アラジン』などなど、誰もが知る作品を上映してくれるそうです。私が映画館で見たことのないものばかりなので、できるかぎりたくさん見に行きたいと思います。映画館で、7人の小人のハイホーや、ピノキオが人間になるシーン、ダンボが空を飛ぶシーンなどを見られると思うと、想像するだけで興奮します。詳しくはコチラ

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2008年2月28日 (木)

ディズニー映画の猫たち 第3回

今回は「ディズニー映画の猫たち」を紹介する企画の3回目。今回は短編アニメーションでデビューした猫キャラクターを中心に紹介していくことになります。それに加えて、TVシリーズに登場した猫たちも紹介します。

まずは、ウォルト・ディズニーがラフォグラム社という会社で作った作品を2つほど。『ブレーメンの音楽隊』と『長靴をはいた猫』の2本。どちらも1922年の作品です。私は前者については未見なので詳しく存じていないのですが、ウマ、ニワトリ、イヌ、ネコといった4種類の動物たちが音楽隊を結成している話だそうです。後者は王様の娘と結婚したい少年が猫の知恵を借りるお話です。

1923年〜1927年まで続いた『アリス・コメディー』シリーズには、ジュリアスという猫のキャラクターが登場します。アリスと一緒に行動している猫なのですが、アリスよりも目立っているのではないかと思われます。何しろ、彼のお調子者的性格がトラブルを巻き起こすこともしばしばのようですから。シッポは自由に取り外すことができ、用途に応じて様々な使い方ができます。それどころか、頭も取り外しできたような記憶が…。ちなみにジュリアスは裸の猫ですが、二本足で歩きます。また、フィリックス・ザ・キャットの見た目を借用して生まれたキャラクターらしいです。

短編アニメーションに登場する猫キャラクターと言えば、山猫のピートを忘れてはいけません。ブラック・ピートとかペグレグ・ピートと呼称されることもある、ミッキーマウスの宿敵です。ピートはミッキーマウス・シリーズ以前のアリス・コメディ・シリーズやオズワルド・シリーズにも登場していましたが、その頃の外見はまだ猫ではありませんでした。1928年の『蒸気船ウィリー』に登場する際、ネズミのミッキーに対して山猫のキャラクターに改変されたものと思われます。

ピートは『蒸気船ウィリー』でミッキーと共演して以来、多くの短編作品でミッキー・ドナルド・グーフィーと共演しています。2003年に発売された、ミッキーマウス誕生75周年記念のビデオ作品『ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士』でも、ピートはミッキーの宿敵として活躍しています。

TVシリーズの話になってしまいますが、ピートには家族もいます。妻がペグ、息子がPJ、娘がピストルです。TVシリーズ『パパはグーフィー』では、ピート一家はグーフィー家の隣に住んでおり、グーフィーとマックスの親子とは家族ぐるみの付き合いをしています。また、長編映画『グーフィー・ムービー ホリデーは最高』やビデオ版続編『グーフィー・ムービー Xゲームは大パニック』では、PJはグーフィーの息子であるマックスの親友として活躍しています。

アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した『プルートのなやみ』(1941年)はネコ絡みのお話です。ある日、偶然にもプルートは捨て猫を拾ってしまいますが、飼い主のミッキーはプルートそっちのけで、その猫を可愛がります。プルートは面白くありません。そんなとき、その猫が命の危険にさらされ、プルートの頭の中で「助けなさい」と言う天使プルートと「放っておけ」と言う悪魔プルートの戦いが始まって、最終的にはプルートが猫を助けるお話です。

また、1935年の『プルートの化け猫裁判』は、プルートががいじめてきたたくさんの猫たちがプルートを裁判にかけ、火あぶりの刑にするという、プルートの悪夢が描かれます。この作品でも、ミッキーは猫を可愛がっていてプルートは面白くない…というところから話が始まります。プルートが活躍する短編作品には、ネコ関係のものが他にもいくつかあるようです。

シリー・シンフォニー・シリーズにも、猫を主題とした作品がいくつかあります。1935年の『三匹の親なし子ねこ』はアカデミー賞短編アニメ賞を受賞した作品です。そのほかにも、『子猫の武勇伝』(1935年)や『いたずら子猫』(1936年)などの作品があります。

短編作品でデビューしたキャラクターではありませんが、長編映画『ピノキオ』に登場したフィガロが主役の短編作品がいくつかあることを、過去記事「子ねこのフィガロ」で紹介しました。

また、TVシリーズでデビューしたキャラクターですが、かつて東京ディズニーランドのグリーティングにも登場していたらしいので、ファットキャットを紹介しておきます。1989〜1990年のTVシリーズ『チップとデールの大作戦』に登場していた悪役です。犯罪組織のボスで、チップとデールのレスキュー・レンジャーと敵対しています。

第3回はここまで。第4回は、ネコ科のキャラクターたちを紹介します。

ディズニー映画の猫たち 予告編
ディズニー映画の猫たち 第1回
ディズニー映画の猫たち 第2回

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2008年2月25日 (月)

『ミッキーの造船技師』が公開70周年らしい

昨年12月から今年にかけて公開された、ディズニーの長編アニメーション映画『ルイスと未来泥棒』の同時上映は、短編映画『ミッキーの造船技師』でした。この『ミッキーの造船技師』(『ミッキーの船大工』と訳されていたこともあります)は、どうやら1938年2月25日に初公開されたらしいので、今日で70周年ということになります。

この映画は東京ディズニーシーの「ドナルドのボートビルダー」のモチーフにもなっている作品なのに、そのこと自体はあまり知られていなかったような印象があったので、『ルイスと未来泥棒』の同時上映だと知ったときは凄く嬉しかったです。「これで、ボートビルダーのモチーフを多くの人に知ってもらえる」と思ったからです。

この映画でマーメイドと戯れるグーフィーを見て、それを記憶したままボートビルダーに行くと、物凄く面白いのではないでしょうか。あるいは、映画の中で船に釘を打ち付けようと奮闘するグーフィーの姿を見て、ディズニーシーで船に釘を打ち付けようと奮闘するドナルドダックの姿を見ると、なかなか感慨深いと思います。

『ミッキーの造船技師』で個人的に気に入っているところは、ミッキーマウス、ドナルドダック、グーフィー、そしてミニーマウスといった各登場人物たちの個性が遺憾なく発揮されているということ。ミッキー・ドナルド・グーフィーの”3バカ”は言わずもがなですが、出演時間が短いミニーさんも、その本領を発揮しています。

この映画におけるミニーさんの強烈なインパクトについては、過去に他の記事でも何度も語ったことがあるぐらい、個人的に気に入っているシーンです。私にはどう見ても、ミニーさんが物凄い力で船を壊したように見えてしまって、ミニーさんのことが大好きな人には申し訳ないのですが、「ミニーさんは凄いなぁ」とひたすら感心してしまう次第であります。

でも、船を壊してしまったように見えるぐらい男勝りなミニーさんが、私は大好きです。ああいう男勝りな本性を見せてくれると、ミニーさんはやはり可愛らしいなと感じます。若い女性がミニーさんを好きなのとは全く異なるベクトルで、私はミニーさんが好きです。見た目ではなく性格が好きです。あくまでキャラクターとして。

ともかく、『ミッキーの造船技師』は各キャラクターの特性が思う存分発揮されて、とても面白い短編アニメーションですので、まだ見たことのない方は是非見てみてください。『チャレンジ!ミッキー』というVHSと、限定販売されていたDVD『ミッキーマウス/カラー・エピソード Vol.1 限定保存版』に収録されています。後者は高額の金銭を出して買うしかありませんが、前者ならレンタルビデオ