2007年8月24日 (金)

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

アラン・メンケンとハワード・アシュマンと言えば、ディズニー好きには『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』といったディズニー映画の音楽を担当していた人たちということで有名でしょう。そのメンケンとアシュマンが、『リトル・マーメイド』以前に音楽を担当していた映画が、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』です。

ディズニーが『リトル・マーメイド』の時点でメンケンとアシュマンを起用したのは、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』における彼らの活躍に目を付けたからだそうです。となると、ディズニー映画でメンケンとアシュマンに興味を持った人には見逃せない作品でしょう。

そして、実際に『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』を見ると、確かに音楽が魅力的な作品になっています。それだけでも、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は見る価値があります。

ただ、ストーリーに関しては、物凄く無茶苦茶なノリで、正直なところ「そ、そんな展開になってしまって良いのだろうか」「これは…ハッピーエンド…なのだろうか…」と思ってしまうぐらいで、好き嫌いは分かれるかもしれません。そのメチャクチャなノリを滅法面白いと感じる人もいるでしょう。

吸血植物「オードリーⅡ」がいきなり喋り出したシーンと、その喋り方のノリには驚きます。

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2007年3月10日 (土)

サウンド・オブ・ミュージック

私は、歌を歌うことが大好きです。カラオケも好きですし、鼻歌を歌うことも好きです。子供の頃も、音楽の時間に歌を歌うことが好きでしたし、歌のテストは大好きでした。普段の生活でも、何気なく鼻歌を歌い出したと思いきや、だんだんと調子が上がってきて、気がつけば熱唱してしまっていることも、よくあります。

もちろん、人前でいきなり熱唱し始めたりなんてことはしませんが、家でリラックスしているときは別で、家の中ではかなり自由気ままに歌っています。また、既存の曲を歌うだけではなく、見たもの聴いたもの感じたものを題材に、即興でオリジナルの歌や替え歌を歌うこともしばしばです。

そんな私の生活を垣間見た人に、「まるで生活そのものがミュージカルみたい」と笑われたことがあります。いや、確かに、その指摘は間違っていません。少なくともプライベートな場所での私は、いきなり歌い出すことは日常茶飯事ですから。

そんな私が先日、舞浜のシネマイクスピアリで上映していた映画『サウンド・オブ・ミュージック』を初めて見ました。1965年のミュージカル映画です。『サウンド・オブ・ミュージック』は、ディズニー・ファンの私にとっては、『メリー・ポピンズ』(1964年)でお馴染みのジュリー・アンドリュースが、『メリー・ポピンズ』に続いて主演した映画。『メリー・ポピンズ』と並ぶ、ジュリー・アンドリュースの代表作です。

そんな風に知識だけはあっても、今まで見たことがなかったのですから、1965年の映画とは言え、『サウンド・オブ・ミュージック』の全てが新鮮。とても楽しめました。音楽の素晴らしさが全編にわたって描かれていますが、歌を歌うことがどんなに楽しいか、画面から伝わってきました。

劇中の登場人物たちがあまりに楽しそうに歌っていたため、映画の中で歌うアンドリュースさん(劇中ではマリア)や子供たちと一緒に私も歌いたいぐらいでしたが、あいにく自宅ではなく映画館で鑑賞していたので、何とか堪えました。

一番好きなのは、マリアが子供たちと一緒に「ドレミの歌」を歌うシーン。そこでは、「ドレミがわかれば、どんなものでも歌にできる」みたいなこと(ちょっと記憶が曖昧なので、間違っているかもしれませんが)を歌っていて、即興で作った歌をいつも歌っている私にとっては、非常に頷ける言葉だったからです。見たもの感じたものを何でも歌にしてしまう私にとって、とても共感できる言葉だったのです。

最終的にマリアと結婚することになるトラップ大佐も好きなキャラクターです。実は心の底は優しさの塊で、歌を誰よりも愛しているところが、共感できるキャラクターです。マリアに自分の想いを告白する場面では、単刀直入に「好きだ」とか「愛してる」とかは言いません。なかなか言い出さずじれったいところが、微笑ましいのです。

『サウンド・オブ・ミュージック』はミュージカル映画の傑作だという意見は聞いたことがありましたが、実際に映画を見てみて、そのような意見があることに納得。確かに、とても面白い映画です。3時間という長い映画で、ナチスの話など、時代背景の知識がないと理解しにくい話も出てくるため、子供がちゃんと見るのは大変な映画だと思いますが、それを差し引いても傑作であることは確かでしょう。

ところで、余談ですが、ミュージカルが嫌いだと言われる方の中に、「登場人物がいきなり歌い出すことがありえないから」という理由を、ミュージカルを嫌う理由として挙げる方がいます。でも、私はミュージカル映画のそういう部分こそが面白いと感じる人間です。

何しろ私は、風呂に入るために立ち上がったかと思いきや、「風呂に入るぞ~」みたいな歌詞の即興の歌を突然歌い出すことが珍しくない人間ですから。私の場合むしろ、歌っていない時間が長いと、逆に心配されます。普通に喋っている途中で急に歌に切り替えるということは、さすがにあまり実行したことがありませんが、映画の中でそれをやられても、特に違和感はありません。まぁ、それは私の気質とミュージカル映画がたまたま合うからであって、どうしても苦手な方は仕方ないですよね。

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2007年3月 5日 (月)

書評:ディズニー映画音楽徹底分析

今年1月、谷口昭弘『ディズニー映画音楽徹底分析』という書籍が、スタイルシートから発売されました。副題は、「これ1冊でディズニー映画音楽のすべてがわかる」という刺激的なものになっています。

この記事では、この本の内容紹介、および若干の感想を述べていきたいと思います。ただし、私はディズニー映画にもディズニー映画で使われている音楽にも興味がある人間ではありますが、音楽についてのまともな学に乏しく、楽譜も読めないような人間です。そのため、音楽方面の専門的なことについては語れないことを、あらかじめお断りしておきます。

さて、ディズニー映画と言えば、映画の中で使われている音楽が無視できない重要なものだということは、ディズニー映画のファンの方なら言わずもがなでしょう。それに、ディズニー映画は数々の名曲も生み出してきました。『ピノキオ』の《星に願いを》、『シンデレラ』の《ビビディ・バビディ・ブー》、『アラジン』の《ホール・ニュー・ワールド》など、映画そのものを見たことがない人でも知っているような曲を、ディズニー映画は多数生み出してきました。そのことだけでも、ディズニー映画を語る上で音楽を外せないことの証明になるでしょう。本書は、そんなディズニー映画音楽をメインに据えた書物です。

著者が本書の「おわりに」の部分で述べている次の言葉は、本書の意義を明快に語っています。その部分を赤文字で引用してみます(以下の引用も同様)。

日本語によるディズニー映画音楽の本というのは、これがはじめてなのだそうです。本国アメリカでも、音楽のみを扱った本というのは1冊しかなく、その1冊にしても、言及されたアニメは1970年代までで、メジャーなテーマの割には、あまり取り上げられる機会がなかったことがわかります。(254ページ)

ディズニー映画にとって音楽は重要でありながら、そのディズニー映画音楽について語られた本が希少であることを、著者は指摘しています。それが、本書最大の意義だと思います。

さらに、『白雪姫』や『ピーター・パン』、あるいは『美女と野獣』などの有名な長編アニメだけでなく、『コルドロン』や『オリビアちゃんの大冒険』、そして『ホーム・オン・ザ・レンジ』などのマイナーな長編アニメまでも網羅し、それに加えて「ミッキーマウス・シリーズ」と「シリー・シンフォニー・シリーズ」という、2つの短編アニメのシリーズまで徹底的に分析していることは圧巻です。それだけに、「これ1冊でディズニー映画音楽のすべてがわかる」という副題は、必ずしも大袈裟とは感じませんし、誇大広告でもないと思います。

では、本書の具体的な内容紹介に入っていきたいと思います。まずは、本書の章立てを以下に青文字で紹介し、その後で各章ごとの内容紹介を付していきます。

第1章 短編映画の音楽
第2章 長編「クラシック」アニメの音楽(1)
第3章 クラシック・ディズニー(2)
第4章 ウォルトの意志を引き継いだ時代
第5章 新生ディズニー映画の旗手たち
おわりに


以上が、本書の章立てです。まず第1章では、「ミッキーマウス・シリーズ」と「シリー・シンフォニー・シリーズ」という、2つの短編アニメのシリーズにおける音楽について語られます。この2つの短編シリーズで使われた音楽を分析することによって、ディズニーアニメにおける音楽的な発展を探ろうという試みがなされています。

個人的に感嘆したのが、図表・リスト類。例えば、「『ミッキーマウス』シリーズの映画に引用された既成曲」(13~17ページ)や、「『シリー・シンフォニー』に引用された既成曲とオリジナル・ソング」(31~33ページ)など。前者では、ミッキーマウス・シリーズのアニメ劇中において使われた既成曲が、「南北戦争の歌、愛国歌」、「民謡、子どもの歌など」、「クラシック」、「クリスマス・ソング」、「ポピュラー」、「エキゾチシズム」に分類されてリスト化され、『蒸気船ウィリー』や『ミッキーの夢物語』などのそれぞれの短編映画でどんな曲が使用されているか、一目でわかるようになっています。

そのような詳細なリストを作るには膨大な労力が必要なはずですから、思わず感嘆してしまいました。心から「凄い」と思ったのです。第2章以降でも、詳細な図表・リストが掲げられています。

また、短編アニメを考察対象に取り上げた理由として、著者は第1章の最後に付されたコラムの中で、「ディズニー映画といえば『白雪姫』などのおとぎ話の長編アニメが有名だと思うのですが、ウォルト・ディズニーに言わせれば、『すべてはネズミから始まった』のですから、やっぱりミッキーマウスを忘れてはいけないと思います」(41ページ)と述べていて、その考え方にも私は好感を抱きました。

第2章では、1937年の『白雪姫』から1944年の『三人の騎士』までの長編クラシックス作品が取り上げられています。要するに、第二次世界大戦終結前に公開された作品たちです。短編アニメで発展したディズニー映画音楽が、『白雪姫』『ピノキオ』『ファンタジア』『ダンボ』『バンビ』『ラテン・アメリカの旅』『三人の騎士』といった初期の長編アニメにおいて、どのように活かされ展開したか、その変遷についての考察です。

最後のコラムでは、日本では容易に見ることができない「第二次世界大戦中の短編映画」についても語られています。この時期のディズニー長編作品は、ディズニー映画史上のみならず、映画史上でも重要なものがあり、また一般的にも有名な作品が多いため、分析に多くのページを費やしています。

第3章は、第二次世界大戦が終結した後の、『メイク・マイン・ミュージック』(1946年)から始まり、生前のウォルト・ディズニーが最後に制作に関わった『ジャングル・ブック』(1967年)までの長編クラシックス作品についての考察です。

コラムで、『南部の唄』と『メリー・ポピンズ』という、2つの実写+アニメの作品について触れています。この章では、「作曲家紹介」という項が設けられ、第3章で扱った映画音楽の作曲家たち(例えばシャーマン兄弟など)が詳しく紹介されています。

第4章は、ウォルト死後の『おしゃれキャット』(1970年)から、『オリバー:ニューヨーク子猫物語』(1988年)までの長編作品が扱われています。一般に、この時期のディズニー映画はマイナーなものが多く、作品としても低い評価を与える人が少なくありません(私の個人的な意見を言ってしまえば、この時期の作品も面白いと思います)。

著者によると、この時期のディズニー映画音楽について調べるのも一苦労だったようです。著者は、この時期の映画で使用された音楽について再評価し、この時期なりに新たな試みがあったことも指摘しています。たとえば、アップビートな曲が増えてきて、使用される音楽の幅が広がってきたことなどの指摘があります。

コラムでは、「80・90年代のアメリカの長編アニメの音楽」と題して、ディズニー社以外のアニメ作品でどのような音楽が使われていたのか、参考として記しています。また、この章にも「作曲家紹介」の項が設けられています。

第5章は、ディズニー映画が完全に息を吹き返した『リトル・マーメイド』(1989年)から、『ホーム・オン・ザ・レンジ』(2004年)に至る、比較的近年の作品群が扱われています。コラムでは、『ファンタジア2000』にも触れています。

この章の特徴として、「新生ディズニー」を象徴する音楽を生み出した、ハワード・アシュマンとアラン・メンケンのコンビについて特筆されていることが挙げられるでしょう。「メンケンは自らの才能を活かし、ディズニー全盛時代に、自分の才能を使いきったのではないかと思えるほどの貢献をした」(251ページ)との指摘がなされています。この最後の章まで読むことで、モノクロ時代から最近に至るまでのディズニー映画における、音楽の変遷が概観できるわけです。

本書の内容を簡単に紹介すると、だいたい上記の通りになります。すべての長編クラシックス作品(『トード氏』など、日本でDVD化されていない作品も含む)を考察対象に据え、それだけでも十分過ぎるぐらいなのに、短編アニメまで取り上げていることは、繰り返しになってしまいますが、圧巻です。タイトル通り、ディズニー映画音楽を「徹底分析」していて、「これ1冊でディズニー映画音楽のすべてがわかる」という副題も決して嘘ではありません。

こんな本は、確かに今までなかったと思います。ディズニー映画、およびそこで使われている音楽に興味がある人なら、読んで損はありません。本書のカバーに、「音楽に視点をおいてディズニー映画を見てみると、ディズニー映画の楽しさが広がります」と記されていますが、まさにそのような気持ちを実感させてくれる内容に仕上がっているのです。

著者の谷口昭弘氏氏は、新潟大学・東京学芸大学院を経て、米国フロリダ州立大学院で博士号を取得した研究者で、専門はアメリカのクラシック音楽だそうです。そして、著者が研究者であるがゆえに、本書は膨大な文献や映像資料あるいはウェブサイトを駆使して叙述されています。記述の根拠となった資料は脚注に明示され、本書の内容に厚みと説得性を付していることが特徴の1つです。

また、ある映画の中で使われている曲について論じているとき、その曲が映画のどの場面で出てくるのか、興味を持った人が確認しやすいように、DVDのチャプター番号を記してくれています。例えば、220ページで、映画『ヘラクレス』で使われた《ゼロ・トゥ・ヒーロー》という曲に触れていますが、その曲が『ヘラクレス』のDVDのチャプター17に出てくるということを記しているのです。これも大変便利で、親切な配慮です。本書を読んで、「へ~、なるほど、あの曲にはそんな意味があったのかぁ」なんて感想を抱いたときに、すぐにDVDで確認することも可能なように配慮されているわけです。

以上のように、本書はとても興味深く、詳しい良書だと思います。しかし、これは書評なので、あえて欠点も最後に述べておきたいと思います。本書の最大の欠点として、誤植・誤字などの多さが挙げられると思います。

例えば、「グーフィー」が「グーフォー」と記されているページがあったり、アニメーターの「オーリー・ジョンストン」が「オーリー・ジョンソン」になっていたり、『眠れる森の美女』が『眠りの森の美女』と記されているページがあったり、白雪姫について語られている文脈でいきなり無関係のシンデレラが出てきたり、そのような誤植は枚挙に暇がありません(ちなみに、シリー・シンフォニーの一作である『風車小屋のシンフォニー』が、本書では一貫して『水車小屋のシンフォニー』と記されています。現在発売されているDVDでは、すべて『風車小屋のシンフォニー』と邦訳されていて、私は『水車小屋のシンフォニー』と邦訳されている例を知らないので違和感を感じたのですが、これは私が知らないだけかもしれないので、にわかに間違った記述とは断定できません)。

また、これは欠点と言えるほどのことかはわからないのですが、どちらかと言うと、ディズニー映画に元々詳しい人の方が本書を楽しみやすいのではないかという印象を受けました。映画のストーリーやキャラクターを知っていることが前提で、場面場面において流れる音楽について考察するような記述が多いからです。映画を見たことがある人は少ないであろうマイナーな作品についても、ストーリーやキャラクターの説明なく音楽について詳しく語っていたりするため、余計にそう感じるのかもしれません。数多い誤植を誤植と判断するためにも、ディズニー映画についてのある程度の知識が必要ですし。

しかし、どんな本にも欠点はありますし、本書は欠点を補って余りあるほど豊かな内容を備えていて、意義深い書物だと断言できます。繰り返しになりますが、ディズニー映画やディズニー映画で使用された音楽に興味がある人なら、必ず一読の価値があります。本書は著者自身も楽しみながら執筆した様子が窺えて、好感も持ちました。

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2006年12月 9日 (土)

ウォルト・ディズニーの話と『ファンタジア』の話

12/5は、ウォルト・ディズニーの誕生日でした。その日は東京ディズニーランドで、ウォルトの誕生日にちなんだ記念品を、入場者に配布していました。私はその日、東京ディズニーランドに行けなかったので、せめてブログにウォルトの誕生日に関する記事を書こうと思っていたのですが、ココログのメンテナンスに阻まれて、記事を投稿することができませんでした。しかも、そのメンテナンス中に、何らかのトラブルが発生して、そのトラブルを解決することができなかったので、ココログは結局メンテナンスできなかったとのこと。何とも悔しいです。

さて、ウォルト・ディズニーが関わった映画を見て、いつも思うことがあります。「何十年も前に、こんな素晴らしいものを作っていたなんて」という気持ちです。ミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』が1928年公開、世界初の長編アニメーション映画『白雪姫』が1937年公開、ウォルトの遺作『ジャングル・ブック』は1967年公開。公開から何十年も経ち、社会の仕組みや人々の価値観が色々と変わったにもかかわらず、それらの作品の魅力は色褪せることなく、今も多くの人々を魅了しています。

それぞれの作品のスタッフが素晴らしかったことは、言うまでもありません。優秀なスタッフが活躍したからこそ、人々を魅了する作品ができたのでしょう。しかし、それらの作品の制作を指導したウォルトが特に凄く存在感や影響力も大きかったことは、さらに言うまでもないことでしょう。実際、ウォルトの死後しばらくの間(1970~80年代)、ディズニー映画の低迷期がやってきましたから(個人的には、その時期の作品にも好きなものが多いのですが)。そんなウォルトの生涯を知るには、ボブ・トマス(玉置悦子、能登路雅子訳)『ウォルト・ディズニー‐創造と冒険の生涯‐』(講談社、1983年)という本がオススメです。

そして今日、私はウォルトの意欲作として知られる『ファンタジア』(1940年公開)を、久々に見てみたのです。元々は、ドナルドダックの人気上昇ぶりを危惧したウォルトが、ミッキーの人気を人気を回復させるために企画したもので、短編作品として作られる予定だったそうです。しかしながら、ウォルトと指揮者のレオポルド・ストコフスキーと出会ったことで、企画が長編作品へと発展していったそうです。

『ファンタジア』の公開当時、興行成績は振るわず、クラシック音楽の扱いに対する批判も多かったそうですが、従来にはない映像と音響の効果を作り出そうとしたウォルトの意欲は、成功したと言えると思います。アニメーションとクラシック音楽が、見事に融合した作品なのです。『ファンタジア』のDVDパッケージには、「映像とシンフォニーの頂点に立つ、ディズニーの最高傑作」と書かれていますが、それは決して誇張ではありません。今も、その魅力は失われていないと思います。

『ファンタジア』は8つの短編アニメーションからなるオムニバス作品ですが、特に有名なのはミッキーマウス主演の「魔法使いの弟子」ですね。有名なだけでなく、傑作の短編です。ミッキーマウスの渾身の演技を堪能することができます。

東京ディズニーランドの「ミッキーの家とミート・ミッキー」では、この作品に登場するミッキーの師匠にして大魔法使いのイェンシッドを、「邪悪な魔法使い」と呼んでいますが、それは「ミート・ミッキー」のお遊び的なギャグなので、「魔法使いの弟子」を見たことがない人は騙されないように気をつけましょう。イェンシッドは「DISNEY(ディズニー)」の綴りを逆にして「YENSID(イェンシッド)」と命名されたキャラクターだけあって、かなりの威厳があります。

Photo_42 その他の7つの短編も傑作揃い。個人的には、「交響曲第6番/田園」のアニメーションが好きです。ギリシャ神話をテーマにしたアニメーションになっています。セントール(上半身が人間で下半身が馬)のカップル成立に至るまでの過程と、キューピッドたちの奮闘が面白いです。また、酒の神バッカス(右の写真の彼)の大騒ぎ振りも楽しく、ゼウスの稲妻投げの標的にされる彼を応援せずにはいられません。

Nec_0113_1 また、「禿山の一夜」に登場するチェルナボーグ(左の写真のお方)は、ヴィランズ好きの方には、ぜひ覚えておいてもらいたいキャラクターですね。

また、「時の踊り」に登場するダチョウのバレリーナたち(リーダー格がミラ・ユパノーバ)やカバのバレリーナたち(リーダー格がヒヤシンス・ヒッポ)は、東京ディズニーランドのショーにも登場したことがあります。同じ作品に登場するワニのバレリーノたち(リーダー格がベン・アリゲーター)にも、私は愛着を感じます。

『ファンタジア』の中のすべての短編作品について語ると長くなりすぎるので、このへんで終わりにしておきますが、『ファンタジア』という作品は、やっぱり全てのディズニー映画の中でも名作に入ると思います。クラシック音楽に馴染みの薄い人(私を含む)が、クラシック作品に触れるきっかけにもなると思います。

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2006年12月 4日 (月)

スウィングガールズ

一昨日、レンタルしてきた『スウィングガールズ』のDVDを見ました。予想していたよりも面白かったです。冒頭、やる気のない生徒たちばかりの補修の描写を見て、「学校の先生は辛いなぁ」と思ってみたりもしました。

まぁ、女の子たちがジャズの虜になる過程、演奏がうまくなっていく過程の描かれ方が、ちょっと唐突かと感じる部分もありましたが、それを気にさせないぐらいに楽しい作品でした。ジャズの楽しさが、画面から伝わってくる感じがしました。

いやしかし、『スウィングガールズ』で最も気に入ったのは、「失恋してもラヴィン・ユー」を披露してくれた、工場のフォークデュオです。彼らにはかなり笑わせてもらいました。

今夜は、テレビで『のだめカンタービレ』を見ましたが、『スウィングガールズ』のときと同様、上野樹里さんは頑張ってますね。

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2006年11月13日 (月)

のだめカンタービレ

ドラマ化され、フジテレビで毎週夜9時(いわゆる「月9」の枠)から放送されている『のだめカンタービレ』の、原作漫画を読んでみました。実を言うと、私は最近まで、『のだめカンタービレ』の存在自体、ほとんど知りませんでした。しかし、巷で流行っているらしいという話を耳にし、また近しい人間から推薦もされて興味を持ったので、現在までに刊行されている単行本を1巻から16巻まで全部借りて、週末に一気に読んでみたのです。

読んでみた感想ですが、笑えるシーンが満載ですね。クセのある登場人物が揃っていて、それら登場人物たちのやり取りが、イチイチおかしいです。読む前に想像していたよりも、だいぶ面白かったです。

読んでいて、特に印象的な登場人物は、峰龍太郎。次に、黒木泰則です。峰は、単純な性格が私に似ているところがあって、真っ先に友達になれそうです。コンサートで和装をしたり、「ライジング・スター・オーケストラ」なんて名前を自分のオーケストラに付ける峰のネーミングセンスには、親近感を覚えます。私自身も、峰のようなネーミングセンスの持ち主だからです。メールではなく手紙にこだわり、文通までしていたところなど、たまらなくツボです。

「青緑」な黒木君の魅力にも、のだめと千秋がフランスに渡ってから気付きました。他にも色々なキャラクターが登場して、みんな個性的なので、読んでいて段々とハマッてしまいました。単行本の17巻が出るのがちょっと楽しみです。

私はクラシック音楽に詳しくないので、読んでいてイマイチわからない描写も時折あるのですが、それでも楽しめるということは、クラシック音楽に造詣が深ければ、もっと楽しめるのかもしれません。また、いささか単純ではありますが、読んでいてクラシック音楽についての興味が強まる部分もあります。この漫画を読まなければ、私は「ラフマニノフ」とか知らずに生きていたでしょうから。いずれにせよ、私にとって笑える場面が多い漫画であることは間違いないようです。

今日、ドラマ版も初めて視聴してみましたが、こちらもなかなか面白かったです。単行本でも特に楽しんで読んだ、学園祭のときのお話でした。

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2006年8月16日 (水)

幼い頃の誤解-流行の音楽編-

あらかじめ述べておくと、私は1980年代前半の生まれです。それを前提として、私が幼い頃、巷で流行っている音楽について誤解していたことをお話しましょう。

私は、現在の趣味の1つにカラオケがありまして、年に何回かしか行かないものの、行けば誰よりも熱唱します。比較的、歌は得意なのです。今はそんな私ですが、中学二年生ぐらいになるまで、世間で流行っている歌(J-POPというヤツです)にほとんど興味がありませんでした。だから、私が中学生の頃に活躍していた、いわゆるミスチルとかスピッツという人たちの歌について、何とか存在だけは知っているという感じだったのです。

ところが、小学生以前の頃は、もっと流行の歌について興味がありませんでした。その頃、凄い誤解をしていたのです。私の父の話になりますが、父は加山雄三やグループサウンズの歌が好きで、例えば加山雄三の「君といつまでも」などを、家や車の中でよくかけていました。こともあろうに、幼い頃の私はそれを最新のヒットソングだと思っていたのです。何故だかはよくわかりませんが、父の影響で加山雄三の歌を聴く機会がもっとも多かったからでしょうね。

確か、私が幼稚園児か小学校低学年のときに、光GENJIが活躍していたような気がするのですが、流行の歌に興味のなかった当時の私も、光GENJIの歌は口ずさんでいたような記憶があります。「パラダイス銀河」とか。しかし、加山雄三の「君といつまでも」を最新のヒット曲だと思っていた私は、光GENJI・加山雄三・グループサウンズの諸々の人たちが、J-POPの世界を同時期に担っているのだと信じて疑わなかったのです。

幼い頃の誤解というのは恐ろしいですね。

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2005年12月20日 (火)

ディズニー系の着メロが欲しい人には見逃せないR25のモバイルサイト

大層なタイトルを付けてしまいましたが、これは「dpost.jp」さんを拝見するまで全く知りませんでした。

無料配布されているR25という雑誌がありますが、そのモバイルサイト(URLhttp://r25.jp)にて、大量のディズニー音楽の着メロが無料でダウンロードできます(1曲ダウンロードするごとに広告を1回クリックしなければなりませんが)。ダウンロードできる曲は現在、90曲以上。

しかも、そのラインナップがなかなかすごくて、最近の東京ディズニーランド(以下、TDL)や東京ディズニーシー(以下、TDS)のショーやパレードの曲が大量に揃っています。もちろん、古いものもあります。以下、私が個人的好みでダウンロードしたものを中心に、どんな曲がダウンロードできるか紹介してみます。もちろん、90曲を超す大量な曲をすべて紹介するわけにもいきませんので、以下を読んで興味をもたれた方はご自分でアクセスしてみてください。特に、私は昔のパークについては詳しくないため、自然と最近のパークのイベントの曲の紹介が多くなってしまいますので。

まず、TDL関連の曲から紹介します。TDLでは、今年の4月~8月にかけて、「ロック・アラウンド・ザ・マウス」というショーが開催されていましたが、そのショーで使われていた「Rock Around The Mouse」という曲がダウンロードできます。また、去年に引き続いて今年の夏も「ブレイジング・リズム」という人気イベントが開催されていましたが、その「ブレイジング・リズム」関連の曲も何曲かありました。私はその中から、「Dance Your Heart Away~BLAZING RHYTHMS~」という曲をダウンロードしました。

TDLでは去年の夏に、「バズ・ライトイヤー夏の大作戦」というイベントが開催されましたが、その主題歌もダウンロードできます。また、去年のハロウィンイベントの曲「Happy Happy Halloween」もダウンロード可能。

レギュラーショーの「ワンマンズ・ドリームⅡ」から、「One Man's Dream」や「Mickey Mouse Our Shining Star」もダウンロードできますし、同じくレギュラーショーの「ミニー・オー!ミニー」のテーマソングもダウンロードできます。お昼のパレード「ディズニー・ドリームス・オン・パレード」の曲もあります。以上が、私がダウンロードしたTDL関連の曲です。

続いて、私がダウンロードしたTDS関連の曲を紹介します。まず、昨年の秋のイベント「ドラマティック・ディズニーシー2004」で使われていた、「Dramatic DisneySea~スタイル!~」という人気の曲がダウンロードできます。

同じく昨年、クリスマス期間中のショー「クリスマス・イン・ニューヨーク」で使われていた、これまた人気のある曲「Christmas In New York」がダウンロード可能。さらに、去年のクリスマス期間中のイベント「キャンドルライト・リフレクションズ」に続いて、今年の「キャンドルライト・リフレクションズ」や「サウンド・オブ・クリスマス」というショーで使われている人気曲「Welcome To Christmas」もあります。

レギュラーショーの「セイルアウェイ」からは、ミニーマウスが人魚姿で登場したときに流れる曲「SAIL AWAY~Minnie the Mermaid~」などがダウンロード可能。

もちろん、パークの曲だけではなく、ディズニー映画の名曲も取り揃えていて、『南部の唄』の主題歌「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」や『ピノキオ』の「星に願いを」などがあります。

以上は私が実際にダウンロードした曲ですが、私はダウンロードしていないものの気になった曲を紹介しておきましょう。

まず、定番とも言うべき「エレクトリカルパレード」の曲はもちろんあります。一昨年のTDLのハロウィンイベントの曲や、数年前のイベント「ドナルドのスーパースプラッシュ」の曲もあり、「シンデレラ・ブレーション」や「ブーケ・オブ・ラブ」の曲もありましたね。ほかにも、「クリスマスファンタジー'99」とか「チキチキチキルーム」とか「ファンティリュージョン」とか「パーティーエクスプレス」とか「クラブディズニー」などもありますね。

TDS絡みでは今年の「ドラマティック・ディズニーシー2005」関連の曲や、大人気のイベント「リズム・オブ・ワールド」関連の曲も複数ありました。来年で終了するらしい「ポルト・パラディーゾ」の曲もあります。ほかにも「アリエルのシーサイドトレジャー」とか、「ストームライダー組曲」とか、「ブラヴィッシーモ」のエンディング時の曲とかプロメテオやベリッシー登場のときの曲とか、「マジックランプシアター組曲」とか「東京ディズニーシーのテーマ」とかもあります。

映画の曲では、「くまのプーさん」や『メリー・ポピンズ』の「チムチム・チェリー」、『ピーター・パン』の「右から二番目の星」、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の「What's This?」など。

このように、かなり充実したディズニー系の曲が、R25のモバイルサイトには取り揃えられていました。パークの今年のイベントの曲まであったのは驚きです。しかも、広告をクリックさえすれば何曲でも無料でダウンロードできるというのが何とも魅力的。少なくとも、私は大満足です。この情報を公にしてくれた「d.post.jp」さんに感謝です。

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2005年11月29日 (火)

ディズニーキャラクターが歌う『12日間のクリスマス』

『12日間のクリスマス』というCDを聴いています。ブログ管理人のひまわりさんから個人的に借りたものです。

このCDはクリスマスソングを集めた英語のCDなのですが、最大の特徴はお馴染みのディズニーキャラクターたちが歌っていること。ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィー、スクルージ・マクダック、ヒューイ、デューイ、ルーイといった、お馴染みのディズニーキャラが勢ぞろいして、みんなでクリスマスソングを歌っています。

極めつけは、スクルージが連れてきた「ダックバーグ・グリークラブ」。「ダックバーグ・グリークラブ」は、要するにコーラス担当なのですが、「ダックバーグ」とは、ドナルドダックの出身地であり、大富豪スクルージ・マクダックの豪邸がある場所。その意味で、なかなか細かいところにこだわりを感じます。

収録されている曲の中で特筆すべきものとして、「ギフト・オブ・ラブ」が挙げられます。この曲は、現在TDL(東京ディズニーランド)で開催中のキャッスルショー「ミッキーのマジカルクリスマスツリー」でも使われている曲です。左記のショーで、ミッキーが「心のどこかに…」という歌詞で歌い出す曲が、「ギフト・オブ・ラブ」です。なかなか感動できる曲。ショーでは日本語歌詞、CDでは英語歌詞で楽しめます。

個人的には、ヒューイ・デューイ・ルーイが楽しく歌っている「ディア・サンタ」や「サンタの贈りもの」なんて曲も好きです。

このCD、歌詞がすべて英語なので、英語が苦手な私は歌詞の意味を理解するのが大変な場合もなくはないのですが、それでも十分クリスマス気分に浸れる曲が揃っています。

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