« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月31日 (月)

京都守護職会津藩の京都防衛構想と楠葉台場

以前、タイトルと著者名だけご紹介したことがありますが、雑誌『ヒストリア』第206号(2007年9月)に、馬部隆弘氏の「京都守護職会津藩の京都防衛構想と楠葉台場」という論文が掲載されています。幕末期の京都防衛の重要拠点と言うべき楠葉台場について考察したものです。以下、馬部氏の論文の内容を、あくまで部分的になってしまいますが、紹介していきましょう。

馬部氏の論文は、軍事史的観点からの事例紹介にとどまっていた台場研究と、あるいはそれと切り結ぶことのなかった考古学的成果をも踏まえた上で、台場遺構を幕末政治史の素材として検討しています。その観点で分析の対象となったのが楠葉台場。

楠葉台場は、淀川沿いで山城国との国境にあたる河内国交野郡楠葉村(現在の大阪府枚方市)に設置されていたものです。完成は慶応元年で、設計者は勝海舟。

その楠葉台場について、会津藩との密接な関わりを指摘しているのが、馬部氏の論文でもあります。もともと、淀川に台場を築く計画は朝廷内の、国事御用掛の設置を推進した人物あたり(特に馬部氏が指摘しているのは正親町三条実愛)から出たものだと、馬部氏は分析しています。文久2年末のことです。もちろん攘夷の目的で、淀川に外国船が入ってくることを危惧したことによります。

ただ、その構想について意見を尋ねられた諸藩の間では、台場の築造不要との意見が大勢を占めていました。そのとき京都にいた会津藩重臣も、調査の結果として台場の築造については積極的に必要性を主張しなかったようです。結局、文久3年2月、淀川台場構想は沙汰やみとなりました。

ところが、それから約1ヶ月後の文久3年3月、会津藩主にして京都守護職の松平容保が、八幡・山崎に関門を築くべきとの建白を、幕府要路に宛てて提出したというのです。八幡・山崎というのは淀川沿いですから、2月に沙汰やみとなって、しかも会津藩自身も消極的だった淀川防衛の構想を、会津藩自らが再燃させたらしいのです。ただ、朝廷が提案した台場の構想ではなく、陸上の関門だという点が、会津藩の独自性のようです。

いずれにしても、最初は淀川沿いの防衛に消極的だった会津藩が方針を転換させた理由は、馬部氏によれば尊攘派への対応方針の転換が理由だったようです。つまり、最初は尊攘派に対して温和な態度で臨もうとしていた会津藩が、全面対決も辞さない構えになったことが要因と馬部氏は見るのです。

つまり、会津藩が設置を望む関門というのは、攘夷の目的ではなく、西国から来る尊王攘夷派浪士の入京を制限する目的だったようなのです。やがて、8月18日の政変が起きたことで、その関門には浪士だけでなく、長州藩士の入京をも制限する目的が付加されるようになります。

ともあれ、その関門は実際に作られることになり、それが楠葉台場ということになります。「関門」なのに「台場」の形態を採用しているのは、攘夷対策のための台場を作りたかった朝廷の意を汲み取ってのことだと、馬部氏は推測されています。また、現実に攘夷に役立つかどうかはともかく、ともかく攘夷対策の台場を作ったという政治的アピールを、朝廷に対してする目的もあったと馬部氏は推測しています。

さらに馬部氏によれば、アピールは朝廷に対してだけではなく、広く一般にもされていただろうとのこと。つまり、京都・朝廷を守るのは京都守護職・会津藩および幕府なのだということを、世間に知らしめる目的があった、そのため最新の築城技術を取り込んで作られたのだと、馬部氏は述べています。

そのような目的のため、楠葉台場は台場を関門として利用するという形態になったのだそうです。それが仇となって、現在では「楠葉台場」と「楠葉関門」が別の施設であるかのように誤解される場合もあって、研究史上の混乱を招いていたとか。

ともあれ、楠葉台場の設置に京都守護職・会津藩が密接に関わっていて、尊攘派・長州藩対策の目的があったとなると、その重要性は言うまでもないことでしょう。それゆえに、楠葉台場跡は現在、大阪歴史学会(『ヒストリア』を発行している学会です)などが保存を求めています。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月30日 (日)

HP「幕末維新史を読む」 更新情報

私が作成している別HP「幕末維新史を読む」を、少しだけ更新して、以下の文献を追加しました。

「幕末維新史の中で新選組を考えるための研究文献」に以下の文献を追加

★青山忠正『明治維新史という冒険』思文閣出版、2008年
★田中洋史「長岡出身の新選組隊士―再興長岡藩東京藩邸の風景」
『長岡郷土史』第44号、2007年
★松尾正人編『日本の時代史21 明治維新と文明開化』吉川弘文館、2004年

「中岡慎太郎についての主な研究文献」に以下の文献を追加

★高知県立歴史民俗資料館・高知県立坂本龍馬記念館・北川村立中岡慎太郎館編
『特別展三館合同企画 坂本龍馬・中岡慎太郎展‐暗殺一四〇年!-時代が求めた"命"か?‐』高知県立歴史民俗資料館、2007年

今年は戊辰戦争が勃発した年から140年、日米修好通商条約の年から150年です。それだけではなく、平成20年という節目の年ということもありまして、今年も幕末維新史について、色々と興味深い研究が出てくるのではないかと楽しみにしています。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月28日 (金)

『魔法にかけられて』の諸々

ディズニー映画『魔法にかけられて』は、個人的に物凄く楽しめる大傑作だと感じています。ディズニーを好きになって良かった…『魔法にかけられて』を見て、そのように感じました。ディズニーを好きになっていなくてもそれなりに楽しめたかもしれませんが、やはりディズニーを好きになっていたからこそ面白いと感じるシーン・笑える演出が所々にありました。

そんな大絶賛したい『魔法にかけられて』だからこそ、すでに映画館で何度も見ています。字幕も吹き替えも見ましたが、どちらを見ても笑って楽しめる作品になっています。個人的には、字幕版の方が好みの雰囲気になってはいましたが、どちらもオススメです。

で、その『魔法にかけられて』には手描きの2Dアニメーションのシーンが10数分ほどあります。短い時間ではありますが、ディズニーによる久々の手描き2Dアニメとあって、観ていて非常に楽しかったです。ディズニー映画、とりわけプリンセスが主役の映画のエッセンスが10数分間に凝縮されていて、見所のオンパレード。

そのアニメ部分を担当されているのが、ジェームズ・バクスター(James Baxter)のスタジオ”James Baxter Animation”だそうです。

バクスター氏は元々ディズニー出身のベテラン・アニメーターで、ディズニー在籍時代には1988年の『ロジャー・ラビット』への参加を皮切りに、『リトル・マーメイド』のトリトン王、『ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え』の各キャラクター、『美女と野獣』のベル、『ライオン・キング』のラフィキ、『ノートルダムの鐘』のカジモドなどのキャラクターを担当されていた方。その後はディズニーを離れ、ドリームワークスの『シュレック2』や『マダガスカル』を手掛けていました。

いわばバクスター氏は、数々の有名なディズニー映画を手掛けていたアニメーターというわけで、そのバクスター氏のスタジオが手掛けた『魔法にかけられて』のアニメ部分は、ご覧のとおりの素晴らしい出来になっているというわけです。

ディズニー社が数年前に手描きのアニメーション部門を廃止したのは記憶に新しいところですが、今回はかつてディズニーに在籍して名キャラクターを生み出したバクスター氏のスタジオがアニメーションを担当されたことで、新しい作品ながらもどこか懐かしさを(いい意味で)感じるのかもしれません。言い換えると、ディズニー映画を見慣れている人間にとって、安心できる雰囲気が醸し出されていると言えるかもしれません。

個人的には、もちろん『魔法にかけられて』が大傑作だという気持ちに変わりはありませんが、映画冒頭のアニメ部分のテイストを維持した長編アニメーション作品として、アンダレーシアでのジゼルの物語を見てみたいという気持ちがなくもありません(ピップやエドワード王子が主役でもいいです)。それぐらい、アニメ部分が良かったのです。

もちろん、最初にも述べたとおり、『魔法にかけられて』はアニメ部分だけではなく、全体的に素晴らしかったです。その全体的に素晴らしかったと思う点でやはり特筆すべきなのは、音楽でしょう。『魔法にかけられて』の音楽は耳に残ります。その音楽を担当されているのがアラン・メンケンと、スティーブン・シュワルツ。

アラン・メンケンはディズニー映画を好きな方にはお馴染みの人ですが、『リトル・マーメイド』、『アラジン』、『美女と野獣』、『ポカホンタス』、『ノートルダムの鐘』、『ヘラクレス』、『ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!』といったディズニー映画に関わっています。個人的に、マイナーな『ホーム・オン・ザ・レンジ』を、この機会に推奨しておきたいところです。

今回、アラン・メンケンとコンビを組んだスティーブン・シュワルツは、『ポカホンタス』と『ノートルダムの鐘』でも、アラン・メンケンとコンビを組んでいます。その両者の力量が、今回の『魔法にかけられて』では遺憾なく発揮されていたように感じます。音楽が耳に残ると、それだけでも映画の印象が深く心に刻まれますから。

『魔法にかけられて』の監督はケヴィン・リマ。ディズニーでは、『グーフィー・ムービー/ホリデーは最高!!』(公開当時の邦題は『グーフィーとマックス/ホリデーは最高!!』)や『ターザン』、『102』の監督を務め、『ライアンを探せ!』の製作総指揮をされている方。『グーフィー・ムービー』や『ターザン』はかなり私好みの作品なので、今回も楽しい作品に仕上げてくれてありがとうと言いたいところです。

ピップの声を演じているのは監督ご自身ですが、かなり良かったと思います。何やらインタビューを読むと、ニンテンドーDSで発売されたゲームの『魔法にかけられて』で、ご自身が声をされているピップを主役にすべきだったとユーモアたっぷりに語られていましたが、「それはそれで良いと思う」と感じるぐらい、ピップは魅力的なキャラクターでしたね。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月26日 (水)

天璋院篤姫展 ほか

先日、江戸東京博物館の1F企画展示室で開催中の、特別展「天璋院篤姫展」を観てきました。だいぶ混雑していて、あまりゆっくり観ることはできなかったのですが、貴重な品々が展示されていて、とても面白かったです。4/6まで開催中ですので、幕末維新史に興味のある方や、NHKの大河ドラマ『篤姫』をご覧の方は、行ってみてはいかがでしょうか。

展示構成は「プロローグ 篤姫のふるさと薩摩」、「第1章 御台所への道のり」、「第2章 婚礼~将軍家定と敬子~」、「第3章 江戸城大奥」、「第4章 幕府瓦解~徳川家存続への思い~」、「エピローグ 明治の天璋院」という順番になっています。篤姫に直接関連のある資料だけではなく、ペリー横浜上陸の図、孝明天皇宸翰、薩長同盟覚書写、討幕の密勅などなど、展示品は多岐に及んでいます。

図録も販売されていて、1冊2,300円。展示品のほとんどが掲載されていて、眺めているだけでも十分に楽しめる図録になっています。ゆっくり観られなかった部分については、図録を参照することで補うことが可能です(もちろん、直接見ることに大きな意義と楽しみがあるのですが)。

また、図録には展示品以外にも、下記の論考が掲載されています。

・芳即正「天璋院と幕末の薩摩」
・松尾正人「幕末の徳川将軍家と天璋院」
・寺尾美保「篤姫の結婚-幕末維新史の伏流水-」
・崎山健文「御台所敬子の実像-将軍継嗣問題を中心に-」
・藤田英昭「知られざる戊辰戦争期の天璋院」
・柳田直美「江戸から東京へ 転換期を生きた天璋院」

それぞれ興味深い内容が記されていて、篤姫や幕末の徳川家・薩摩藩などのことをより深く知るためには非常に有意義です。ただ、個々の執筆者は統一された見解のもとに文章を書いているわけではなく、それぞれの文章で異なる解釈が主張されている場合もありますので、幕末史に詳しくない方だと、混乱する場合ももしかしたらあるかもしれません。

上記の論考の中で、個人的に一番面白かったのは、藤田英昭氏の文章。天璋院篤姫の関連書籍に記されている「通説」を疑う姿勢で貫かれていて、例えば篤姫の奔走が西郷隆盛の江戸攻撃を思いとどまらせる上で効果があったという説が広く知られている一方で、藤田氏は別の可能性を指摘しています。

つまり、徳川家の家名存続を願う篤姫の嘆願書のうち、西郷は家名存続への願いに対する記述よりもむしろ、徳川慶喜への批判が記された部分に着目し、西郷の気持ちは慶喜排除の方向へさらに動かされた可能性が指摘しているのです。それがもしも事実だとすれば、篤姫の行動は江戸を戦火から救ったのではなく、場合によってはむしろ戦火に巻き込みかねない場合に立ち至った可能性もあるということになります。

また、江戸開城の後で徳川家の駿河への70万石移封が決まった際、篤姫はその処置に大きな不満を抱き、江戸での徳川家再興を念願します。篤姫は特に薩摩藩を批判し、会津藩・仙台藩に対して、新政府軍の征伐を依頼しました。

そのような篤姫の行動について藤田氏は、「天璋院が徳川家の再興を志向し、先祖供養にこだわっていたのは、彼女が徳川一門ではなく、外様大名から嫁いできた人間だからこそといえよう。天璋院は一層婚家の人間になろうと、徳川の血筋の人以上に、強く徳川家とその先祖を意識したのである」と述べていますが、そういった意識も恐らくあったのでしょう。

藤田英昭氏のように、他家出身の人間が、その家の人間以上にその家の人間になりきろうと努めることがありうる点については、かつて井上勲『王政復古』(中公新書、1991年)も指摘しています。井上氏の場合は岩倉具視や松平慶永などの有志大名についての指摘ですが、例えば他家から岩倉家に入った岩倉具視について井上氏は、「そうした人には、しばしば、継いだ家の伝統に過剰なまでに同化する傾向があらわれる。他から入っただけに、その家の人になりきろうと努力するからである」と述べています。藤田氏の天璋院に対する指摘も、恐らく同様の視点によるものでしょう。

ともあれ、図録も含めて、「天璋院篤姫展」は非常に面白かったです。

また、3/23(日)で終わってしまいましたが、私が江戸東京博物館を訪れた日には、まだギリギリ、特集展「家康・吉宗・家達~転換期の徳川家~」も開催中でしたので、それも併せて観てきました。徳川家達が含まれているのが新鮮ですね。こちらも興味深い展示がされていて、1,000円の図録もしっかり購入してきました。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月24日 (月)

ディズニーとパワーレンジャー

今回は、ディズニー関連企業が製作している映画やTV番組と、日本の特撮ヒーローの、両方に興味がある私ならではの記事を書いてみたいと思います。

日本に生まれ育った方ならば、ちゃんと見たことはなくても、赤や黄色などのカラフルな色で色分けされた、複数の構成員で成り立っている特撮ヒーローの存在を、何となく知っている人が多いと思います。そのようなヒーローの代表例が、ゴレンジャーです。

それらのヒーローは正確に言えば、東映が製作している「スーパー戦隊シリーズ」と呼ばれるシリーズに属するヒーローたちのことで、1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』に始まり、2006年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』で、記念すべきシリーズ第30作目を迎えました。今は第32作目の『炎神戦隊ゴーオンジャー』がTV朝日系列で放送されています。

第1作目の『秘密戦隊ゴレンジャー』は2年間放送されたものの、第2作目の『ジャッカー電撃隊』が視聴率不振で9ヵ月で放送が終了したため(最終回が1977年12月)、シリーズには若干のブランクがあります。しかし、シリーズ第3作『バトルフィーバーJ』が1979年2月に始まって以降、約30年間1度も途切れることなくシリーズが継続している、日本の特撮番組でも稀有のシリーズです。通常のアニメやドラマでも、あまり例があるものではないでしょう。

そのスーパー戦隊シリーズのヒーローは、実はアメリカの子供たちにもよく知られているそうです。何故ならアメリカでは、日本のスーパー戦隊シリーズの各作品を『パワーレンジャー』シリーズとしてリメイクして放送しているからです。その『パワーレンジャー』シリーズの第1作は、日本のスーパー戦隊シリーズ第16作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992~1993年)をリメイクしたもので、1993年にアメリカで放送されました。

アメリカの『パワーレンジャー』シリーズは、ヒーローの戦闘シーンは日本で放送された映像を流用している場合も多いそうですが、新規撮影シーンもあるそうです。また、変身前の人間体は海外の俳優が演じております。つまり『パワーレンジャー』シリーズでは、アメリカの役者さんが、日本でもお馴染みのカラフルな衣装のヒーローに変身する描写を見られるわけです。

元々、『パワーレンジャー』の企画は、アメリカのサバン・エンターテイメント社が、日本の東映に持ちかけたもの。サバン・エンターテイメントの経営者が、日本の戦隊ヒーローの大ファンだったからだそうです。そして、サバン・エンターテイメントによって、日本の戦隊シリーズ作品が次々と『パワーレンジャー』シリーズとしてリメイクされ、アメリカで人気を博すこととなりました。その間、サバン・エンターテイメントはFOXファミリー・グループに入ります。

そして、ここでようやくディズニーの登場です。ディズニーは2001年に、FOXファミリー・グループを買収しました。要するに、ディズニーは『パワーレンジャー』シリーズの商品化権を獲得したのです。そして、先月発売された『Disney A to Z』日本語版371ページの記述によれば、2003年の『パワーレンジャー・ニンジャストーム』が、ディズニーが単独で製作した初めての『パワーレンジャー』作品になるのだとか。

もっとわかりやすく言えば、『パワーレンジャー・ニンジャストーム』以降の『パワーレンジャー』シリーズの作品は、ディズニーが製作しているということになります。以下、ディズニー製作による『ニンジャ・ストーム』以降の『パワーレンジャー』シリーズの作品名と、その元ネタとなった日本の戦隊シリーズの作品名を紹介していきます。

●日本:『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002~2003年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ニンジャストーム』(2003年)

●日本:『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003~2004年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ダイノサンダー』(2004年)

●日本:『特捜戦隊デカレンジャー』(2004~2005年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・S.P.D』(2005年)

●日本:『魔法戦隊マジレンジャー』(2005~2006年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ミスティックフォース』(2006年)

●日本:『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006~2007年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』(2007年)

●日本:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007~2008年) ⇒ アメリカ:『パワーレンジャー・ジャングルフューリー』(2008年)

ディズニー製作の第2作目『パワーレンジャー・ダイノサンダー』は、ディズニー以前から通算して、『パワーレンジャー』シリーズの第10作目にあたります。ただし、ディズニーが関わっていない第1作目は、シーズン1・シーズン2・シーズン3と製作されているので、これを1つの作品ではなく3つの作品と見なすと、『ダイノサンダー』は第12作目ということになります。

ともかく『パワーレンジャー』シリーズは、ディズニーが関わっていない時期も含めて15年(第1作が1993年)、ディズニー単独製作の『ニンジャストーム』から数えても5年以上続いているわけです。

今や、アメリカのディズニー・テーマパークでは、ミッキーマウスやスティッチに混じって、パワーレンジャーもパレードなどに登場することがあるそうです。私は海外のディズニー・テーマパークには行った事がないので、直接見たことはありませんが…。

何はともあれ、日本発のヒーローがディズニー・テーマパークのパレードに参加しているというのは、考えてみると結構凄いことなのではないかと思ってみたりもします。しかし、草薙聡志『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』(徳間書店、2003年)という本によると、パワーレンジャーの元ネタとなったヒーローが日本のものであることは、アメリカの子供たちにはあまり知らされていないそうです。

ちなみに、日本では現在、上記で紹介したディズニー製作のシリーズ作品以前の、『パワーレンジャー・ライトスピードレスキュー』(元ネタは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』)を、トゥーンディズニーで視聴することができます。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月23日 (日)

大木喬任伝記史料「談話筆記」について

最近、重松優氏の、「大木喬任伝記史料『談話筆記』について」と題された研究ノートを読みました。早稲田大学大学院社会科学研究科が発行している『ソシオサイエンス』第12号(2006年3月)に掲載されているものです。

「談話筆記」とは、国立国会図書館・憲政資料室に所蔵されている大木文書の中にある史料で、大木喬任の息子・遠吉が大木喬任伝の編纂を計画し、関係者が語った逸話を収集したものだそうです。実際に関係者を訪問して談話を筆記したのは、大木家で働いていたこともあるらしい内田鉄三郎という人物とのこと。談話が筆記されたのは、明治33年から明治35年だったそうです。ちなみに、大木喬任が亡くなったのは明治32年。

その「談話筆記」で大木喬任のことを語っている関係者には、例えば土方久元、副島種臣、香川敬三、福岡孝悌、由利公正、大隈重信、谷干城などの有名どころも含まれています。重松優氏は「談話筆記」について、「藩政期の佐賀の様子や明治前期の政治行政事情にも話は及んだので、その価値は大木喬任研究に限定されるものではない」と述べています。

重松氏は「談話筆記」の目的の第一には、大木喬任が東京奠都の発議者・功労者であることを証することがあったと分析しています。重松氏によれば、その当時、東京奠都の第一の功労者として知られていたのは、大坂遷都を主張した大久保利通だったので、大木家としては不満があったらしいのです。そこで、維新の変革において重要な働きをした関係者から、大木喬任が東京奠都の功労者であることを証明する談話を得たかったようなのですが、結果は芳しくなく、土方久元に至っては全く知らなかったとのこと。

重松氏の研究ノートは、「談話筆記」の編纂過程を検討し、大木遠吉が父親の大木喬任をどのように顕彰しようとしたのか、それを明らかにしようとしたもの。早稲田大学リポリトジの、コチラのページを開いて、「View/Open」と書かれた部分をクリックすれば、重松氏の研究ノートをPDFで閲覧することが可能です。興味のある方は、是非お読みください。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月21日 (金)

ディズニー映画の猫たち 第4回

ディズニーのアニメーション映画に登場した猫のキャラクターたちを紹介する企画の、第4回目。今回は「『ネコ科』のキャラクターたち‐ライオン編‐」と題して、「猫」とは通常呼ばれていないものの、ネコ科に属している動物たちの中からライオンを紹介しようと思います。

まず最初は1973年の映画『ロビン・フッド』。この映画は、登場する動物キャラクターたちがみんな擬人化されていて、人間のような生活を送っている世界観のイングランドが舞台です。この映画には、リチャード王とプリンス・ジョンという、2人のライオンが登場します。リチャード王の弟がプリンス・ジョンです。リチャード王が留守にしている間、国政を預かったプリンス・ジョンは、民衆に重税を課す悪政を行っていました。それを懲らしめるのがロビン・フッドというわけです。

プリンス・ジョンは兄のリチャード王と違って威厳もなく、非常にワガママでマザコンです。指を口にくわえる癖を有していて、常に兄に引け目を感じ、ロビン・フッドにはコケにされて生きています。兄の留守中に悪政を行ったのも、その鬱屈した感情が放出されたからでしょうか。

一方、兄のリチャード王は国民に信頼されている偉大な王様です。ただ、映画での登場シーンが少ないため、どのように偉大なのかはよくわかりません。それに、留守中の国政を弟に任せたのは人選ミスだったと言わざるを得ないでしょう。『ロビン・フッド』のヒロインであるマリアン姫は、リチャード王の姪だそうです(と言うことは、プリンス・ジョンの姪でもあるはず)。ただし、リチャード王がライオンであるのに対し、姪のマリアン姫がキツネであることは、深く突っ込んではいけないお約束です。

1994年の『ライオン・キング』は、今回の企画にはうってつけの映画です。何しろ、たくさんのライオンが登場します。主役のライオンはシンバ。シンバはプライドランドの王子ですが、王座を狙う悪役のスカーの陰謀によって、少年から青年への成長期をプライドランドの外で過ごしました。そこでミーアキャットのティモンと、イボイノシシのプンバァと共に「ハクナマタタ」の精神で虫を食べて暮らしていたところ、幼馴染のナラと偶然再会したことを機にプライドランドに戻り、スカーを倒して王様になります。

ナラは『ライオン・キング』のヒロインで、シンバの幼馴染です。過去を振り切れず精神的に弱い面を見せるシンバを叱咤し、プライドランドに戻ることを促しました。映画のラストで、シンバとの間に子供を産んだことがわかります。ちなみに、ナラの母親ライオンはサラフィナです。

『ライオン・キング』の悪役はスカー。プライドランドの王であるムファサの弟で、王座を狙って陰謀をめぐらします。策略によってムファサを殺すことに成功し、シンバをもプライドランドから追放します。一時的に王座に就きますが、最終的にシンバに敗れます。ちなみに、部下はハイエナたち。

ムファサはシンバの父親で、プライドランドの動物たちから尊敬されていた威厳ある王様です。息子のシンバを守ろうとして、スカーに殺されてしまいます。偉大な王様であるだけでなく、偉大な父親でもあり、死後も幻の姿でシンバを叱咤激励します。ちなみに、妻はサラビ。サラビもムファサの妻らしく、気丈な性格です。

ちなみに、ビデオ続編の『ライオン・キング2‐シンバズ・プライド‐』(1998年)には、シンバとナラの娘キアラ、スカーと結婚していたらしいジラ(プライドランドから追い出された、アウトランドのライオンたちのリーダー)、ジラとスカーの息子であるヌカと娘のビタニ、そしてジラの息子ではないもののスカーの跡取りとして育てられていたコブが登場します。

2006年公開の『ライアンを探せ!』も、ライオンが主役の映画です(厳密に言えば、ディズニー以外の会社が製作した作品ですが)。ライアンは子供のオスライオンで、父親のように咆えることができないことを悩みにしています。このライアンが、憧れの「野生の世界」に行けるというトラックのコンテナに乗ったところ、そのままトラックが発進してライアンが連れ去られてしまったことが、物語の発端です。

動物園を出てライアンを探しに行くのが、ライアンの父親であるサムソン。動物対抗カーリングチームのキャプテンです。野生生活の武勇伝を息子に自慢していて、そのことで動物園のほかの動物たちからも尊敬されていましたが、実は野生生まれでも野生育ちでもなかったということを息子や仲間たちに秘密にしています。

続いて、1952年の短編映画『優しいライオン ランバート』より、ランバート。ランバートはヒツジに育てられたライオンで、非常に気弱。しかし、彼が所属しているヒツジの群れがオオカミに襲われたとき、彼はライオンとしての強さを発揮します。

1954年の短編映画『町へ出たライオン』は、私は未見ながら、野生のライオンが都会にやってきて騒動を起こすものの、最後は動物園の人気者になるお話らしいです。

今回はここまで。次回はライオン以外の「ネコ科」の動物を紹介します。そのうち公開予定です。

ディズニー映画の猫たち 予告編
ディズニー映画の猫たち 第1回
ディズニー映画の猫たち 第2回
・ディズニー映画の猫たち 第3回

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月19日 (水)

下野の幕末維新

國學院大學栃木短期大学史学会が発行している『栃木史学』第20号(2006年3月)に、宮地正人氏の「下野の幕末維新」という論文が掲載されています。

その論文の概要としては、宮地氏自身が論文冒頭で述べている言葉を引用すれば、「私がこれまで当該時期の下野に関し、折にふれ史料を見、そこで興味を引かれてきたいくつかの事件・人物に筋をつけ論理を組みたててみると、どのような歴史像を構成できるのか、という一つの試論」ということになります。

宮地氏が「下野の幕末維新」というテーマに関心を持った最初のきっかけは、栃木県都賀郡の『壬生町史』編纂に協力したことだったそうです。その際に、幕末維新期の政治的変動が壬生藩という三万石の譜代小藩にもしっかり刻印されていることを感じ取り、また壬生藩尊攘派のリーダーが百姓身分出身の松本誠庵という独眼流の医者だったことが、強く印象に残ったのだそうです。

その後、島崎藤村の『夜明け前』の歴史的背景を探るため、中津川での史料調査をしていたところ、予想外に松本誠庵の書簡を発見することができ、幕末維新期の下野を一地方史にとどまるものとしてではなく、全国的政治動向の中に組み入れて論じることが可能なのではないかとの手応えを感じられたとのこと。

さらには、『歴史のなかの新選組』(岩波書店、2004年)の執筆過程において、下野から浪士組に参加した人物が案外多いことに改めて驚き、佐野市で行われた田中正造に関する講演会の準備過程で、下野(特に西南地域)の歴史的動きの特質・面白さに確信を抱かれたようです。

宮地氏の論文は、以上のような興味・関心に沿って叙述されています。最初の章が「ペリー来航と下野の諸藩、旗本領」と題され、続いて、「在村漢学塾の族生」、「平田国学の浸透」、「坂下門外の変と下野政情の変化」、「浪士組徴募と下野」、「筑波挙兵と下野」、「亀山・横田と中津川宿」、「水戸学から平田国学へ」、「出流山事件と下野」、「御一新と下野の志士達」といった章が設けられています。まさに下野の事情や、下野出身者の政治活動が、全国的政治動向の中に位置付けて考察されています。

ちなみに、宮地氏が最初に注目した松本誠庵は新政府の中でしっかりとした政治的地歩を築いていたようです。松本は脱藩して上京後、尾張藩を頼って活動し、さらには刑部省・司法省で働くこととなり、佐々木高行の厚い信頼を勝ち取ったらしいです。色々と知らなかったことが記されていて、興味深く読むことができました。

宮地氏は論文の最後において、次のように述べています。

明治維新というと、すぐに薩摩の西郷、長州の高杉、土佐の坂本といった話となる。しかし、なにも西をむく必要はさらさら無い。この下野の地にもまた、幕末維新期の変革を考えさせる上での大切な材料がごろごろころがっているのである。地元の史料に関心をよせず、はるか離れた遠方の史料を見たところで、それほどの発見があるとは思われない。下野をふくめ、各地域からの視座と各地域からの史料によってこそ、地域にねざした幕末維新の物語りがつむぎ出されるのだ、と私は考えているのである。

上に引用した宮地氏の言葉は、従来の幕末維新史研究が西南雄藩の研究に偏りすぎていたことの批判ともなっていて、重く受け止める必要があるだろうと私は感じています。幕末維新の変動・変革・激動は、何も薩長をはじめとする西南雄藩だけで起きていたものではなく、全国各地で起きていたことだということです。

今回ご紹介した論文で、宮地氏は、下野の政治状況や下野出身者の政治活動が、全国的な政治動向や中央政局の動向と密接に関係していたことを論述しています。薩摩には薩摩の、長州には長州の幕末維新史があるように、下野には下野の幕末維新史があるということです。もちろん、その他の地域も同様でしょう。それら様々な地域に根ざした研究が促進されることで、幕末維新史全体の認識を変化させるような発見が出てくるかもしれません。個人的には、そんな発見が意外なところから出てくるのに期待したいものです。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月18日 (火)

101匹わんちゃん プラチナ・エディション

3/19に、ディズニー映画『101匹わんちゃん』(1961年公開)のプラチナ・エディションDVDが発売されます。日本で公開されたのは1962年、そのときの邦題は『101匹わんちゃん大行進』でした。101匹わんちゃん』は、1955年の『わんわん物語』に次いで、犬が主役となったディズニー長編アニメーションです。

『101匹わんちゃん』のDVDそのものは以前にも発売されたことがあったのですが、入手しにくくなっていました(買おうと思えば買える状態ではありますが)。今度、プラチナ・エディションになるということで、大変嬉しく思います。

異論もあるかもしれませんが、『101匹わんちゃん』に登場するキャラクターの中で、個人的に最も印象深いのがクルエラです。本名はクルエラ・デ・ビル。ダルメシアンの毛皮を使ってコートを作ろうと目論んでいて、99匹ものダルメシアンの子犬を集めていました。そのうちの15匹は、旧友が飼っていたダルメシアンを誘拐してきたものです。

誘拐された15匹の子犬たちの両親であるポンゴとパーディタが、99匹の子犬たちをクルエラのもとから助け出そうと頑張るわけですが、それを執拗に追いかけてくるクルエラの鬼気迫る迫力は、見て損のないものです。ある意味で、生まれつき悪魔だったり、魔法で竜に変身できるようなディズニー・ヴィランズたちよりも、ただの人間であるはずのクルエラの方が怖いように思える気もします。

ところで、人間の曖昧な記憶と言うべきか、勘違いと言うべきか、とにかくそういった微妙な間違い(全然知らないわけではないのに、細部を間違えて覚えてしまっている状態)は時に、間違えてしまっている方には申し訳ないのですが、笑ってしまいそうになることがあります。以前、別の記事にも書きましたが、クルエラのことを「クロレラ」と間違えて覚えている人がいて、思わず噴出しそうになってしまった経験があるのです。笑いそうになってしまい、申し訳ありません。

★関連記事★
『101匹わんちゃん』のロジャーとアニータ

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月17日 (月)

箱石大氏による母利美和『井伊直弼』の書評

同じ本を複数の人が読むとしても、きっと各々の着眼点は異なるはずです。自分がある本の記述の一部分に特に注目したとしても、他の人が同じポイントに注目しているとは限りません。逆もまた真です。

そういう意味で、自分以外の人が書いた書評というのは、非常に参考になります。自分がまだ読んだことのない本であれば、その本のどこに着目して読むべきなのか、どのようなことが書かれている本なのか、それを簡潔に知ることができます。また、自分もすでに読んでいる本でも、他人が書いた書評を読むと、「なるほど、その点については気付かなかった。確かにそういう見方もあるな」と、勉強になることが多いです。

とりあえず前置きはその程度にして、私が最近読んだ書評の中でも比較的読み応えがあって、インターネット上で閲覧することが可能な書評を1点紹介します。東京大学史料編纂所の箱石大氏による、母利美和『幕末維新の個性6 井伊直弼』(吉川弘文館、2006年)の書評です。京都女子大学史学会が発行している『史窓』第64号(2007年)に掲載されたものです。

上記書評を、以下のリンクから閲覧することができます。国立情報学研究所の「CiNii 論文情報ナビゲータ」を利用したものです(3/18追記:リンクが間違っていたので修正しました)。

《書評》 母利美和著『幕末維新の個性6 井伊直弼』

母利美和氏の『井伊直弼』の大きな特徴は、上記書評で箱石大氏も指摘しておりますが、井伊直弼の大老就任以前の記述が多いということです。近年、次々と新たな研究成果が公にされている彦根藩政史研究の成果をも十分に取り入れて、井伊家の史料などを読み込んだ上で書かれたものです。

母利氏の『井伊直弼』はだいぶ前(多分、刊行された直後ぐらい)に1度だけ読んだのですが、せっかくだからもう1度読んでみようかと、箱石氏の書評を読んで感じた次第です。内容を忘れてしまっている部分も少なくないですし。

誤解と偏見に基づく井伊直弼の虚像イメージ克服を目指した母利氏の『井伊直弼』は面白い本ですので、井伊直弼に興味のある方は箱石氏の書評と併せて読まれてはいかがでしょうか。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月16日 (日)

ウルトラマンダイナ好きに50の質問

平成ウルトラTVシリーズの第1作目の『ウルトラマンティガ』、そしてガイアとアグルという2人のウルトラマンが活躍する壮大な物語が描かれた平成ウルトラ3作目の『ウルトラマンガイア』に挟まれた『ウルトラマンダイナ』という作品は、ちょっと地味な印象があります。『ティガ』の完全な続編として作られているのも若干影響しているかもしれません。

しかし、私は『ティガ』も『ガイア』も好きですが、『ウルトラマンダイナ』も大好きです。平成ウルトラ三部作はどれも面白く、甲乙つけがたい魅力があります。『ダイナ』だけが地味に思われるのは勿体ないです。そんなダイナの魅力を語るため、「ウルトラマンダイナ好きに50の質問」を作ってみました。そして、自ら答えてしまいます。興味のある方はご覧ください。

Q1:ハンドルネーム、性別、年齢などを、差し支えない範囲で答えてください。

HNはパルティアホースカラー、性別は男、年齢は20代。

Q2:TVシリーズの『ウルトラマンダイナ』はリアルタイムで視聴していましたか?

もちろん観ておりました。

Q3:ウルトラマンダイナの3タイプのうち、どれが一番好きですか?

フラッシュタイプです。次がミラクルタイプ。

Q4:ダイナの技で一番好きなのは何ですか?

やはりソルジェント光線です。

Q5:ハネジローについて、どう思いますか?

可愛いですよねぇ。もっと活躍させてほしかったというのが本音です。
むしろ、『迷子珍獣ハネジロー』という番組を1年間放送してくれても、全然構わないのですが。

Q6:もしもダイナに会えて、お願い事を聞いてくれるとしたら、何をお願いしますか?

ミラクルタイプの念力技で、私を宙に浮かせてほしいです。ウルトラマンの手に乗せてもらって飛ぶとかではなく、自分で飛んでいる雰囲気を味わいたいのです。

Q7:ウルトラマンダイナに質問してみたいことはありますか?

レボリウムウェーブで消し去った怪獣たちは、どうなるのか聞きたいです。

Q8:TVの『ウルトラマンダイナ』に登場する怪獣・宇宙人・ロボットなど(地球人以外)の中で、特に好きなのは?

ソドム、ヒマラ、ミジー星人、ガラオン、スヒューム、シルドロン(クローンシルドロンを含む)、クローンシルバゴン、ガイガレード、ネオガイガレード、グライキス。ハネジローは別格で。

Q9:『ウルトラマンダイナ』の中で特に好きなエピソードは?

第8話「遥かなるバオーン」、第12話「怪盗ヒマラ」、第20話「少年宇宙人」、第21話「発熱怪獣3000度」、第25・26話「移動要塞浮上せず!」、第29話「運命の光の中で」、第30話「侵略の脚本」、第44話「金星の雪」、第47話「さらばハネジロー」、第49・50・51話「最終章Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」

Q10:ゲスト出演者も含め、『ダイナ』で一番好きな登場人物は(人間で)?

主人公のアスカ・シンです。やっぱり、愛着が湧くキャラクターですよね。ゴンドウ参謀も結構好きです。

Q11:あなたはスーパーGUTSに入隊してみたいですか?

ぜひ入隊してみたいです。基本的に楽しそうですよね。…と思いましたが、私ごときにはとうてい彼らのように悪と戦うことはできないと思いますので、誘われてもやめておきます。

Q12:ある朝、目が覚めたらあなたはアスカ隊員でした。とりあえず、何をしますか?

ハネジローを肩に乗せて歯磨き。ハネジローに新聞を取ってきてもらう。そんなハネジローと一緒の日常を楽しみたいです。

Q13:OPテーマやEDテーマをカラオケで歌ったことはありますか?

もちろんです。特にOPテーマは大好きなので。歌っていると燃える曲ですよね。

Q14:分離したガッツイーグルを操縦できるなら、α号(スペリオルも含む)、β号、γ号のどれを操縦したいですか?

やっぱりα号でしょうか。

Q15:アスカ隊員について一言

超ファインプレーの後に失策をしてしまう短所を直しましょう。…そこが好きでもあるんですが。

Q16:ヒビキ隊長について一言

あなたの口から発せられる、重みのある言葉が大好きです。

Q17:コウダ副隊長について一言

アスカに負けず劣らず熱くなるときがありますよね。

Q18:リョウ隊員について一言

第15話で「この世で一番大切なもの」として言い放った、「乙女の純情よ!!」の言葉を、胸に刻みつけて生きていきます。

Q19:ナカジマ隊員について一言

フライドチキン、私も好きなんですよ。

Q20:カリヤ隊員について一言

第8話でアスカに言った、「1つずつ食えよ」はもっともなご意見だと思います。それから、あなたの提言通り、新たなウルトラマンの名前が「ダイナ」ではなく「スーパーデラックス」だったら、劇場版で「スーパーデラックスが、死んだぁ!?」と言ってくれたのでしょうか。

Q21:マイ隊員について一言

あなたも立派なスーパーGUTSの一員です。

Q22:フカミ総監について一言

前作『ティガ』のサワイ総監に比べて、少し地味ですよね。

Q23:ミヤタ参謀について一言

一途ですよね。また、宇宙刑事シャイダー(の人間体)に似てますよね、当たり前ですが。

Q24:ゴンドウ参謀について一言

誕生日をお祝いしてあげたいです。ミヤタ参謀だけが祝ってもらえるなんて、さすがにゴンドウ参謀が可哀相なのです。

Q25:シイナ参謀について一言

本編に直接絡む描写がなかったからわかりませんが、何となくハネジローのことが好きそう。あくまで何となくであって、根拠は全くありません。むしろ、ハネジローと戯れるシイナ参謀を見たかった。

Q26:イルマ参謀について一言

『ティガ』時代よりもさらに理知的に見えますね。

Q28:シンジョウ・マユミ婦長について一言

『ティガ』時代よりもお美しく見えます。ちょっと暗めですが。

Q28:アスカ隊員の父親カズマについて一言

渋いですね。私も、アスカと同様に、あなたは生きているとずっと信じながら番組を見ておりました。

Q29:ミジー星人について一言

いい加減、地球侵略は諦めて地球人として暮らしてはどうでしょうか。

Q30:ティガとダイナは同族だと思いますか?

個人的には、外見や能力が似ていることから、出自は同じなのだろうと思っています。

Q31:『ウルトラマンダイナ』で思い切り泣いたエピソードはありますか?

第20話「少年宇宙人」と第47話「さらばハネジロー」です。

Q32:『ウルトラマンダイナ』で思い切り笑ったエピソードはありますか?

『ダイナ』は笑える話が多いと思うので、挙げるのが難しいのですが、ヒマラがタヌキを大切にしているところは大笑いした記憶があります。タヌキをタヌキだとちゃんと認識した上で大事にしているところがいいですね。あと、やっぱりバオーンやミジー星人ですかね。

Q33:ある日、自分の足元にリーフラッシャーが落ちていたら、どうしますか?

周りに誰もいないことを確認して、変身できなくてもいいから、とりあえず変身ポーズをやってみる。

Q34:もしもあなたがダイナだったら、戦いたくない怪獣・宇宙人はいますか?

ブンダーは嫌です。

Q35:TPCは太陽系の色んな惑星や衛星に基地を持っていますが、どこか行ってみたい星や基地はありますか?

最終章に登場した、木星の衛星ガニメデの基地に興味があります。

Q36:『ダイナ』が『ティガ』の完全な続編であることについて、どう思いますか?

面白い試みだったと思います。ただ、そのために『ダイナ』を思い切り語る上で『ティガ』を知っておかないと都合が悪い部分もあるという意味で、損している面はあると思います。

Q37:アスカとダイゴの出会いについて、何か感じたことはありますか?

やはり、新旧ヒーローの出会いということで、感動しましたね。

Q38:ダイナもティガと同じように、実は超古代では闇の戦士ダイナダークだったとしたら、どう思いますか?

そんなことを知ったら、あまりのショックに卒倒します。ティガダークの設定ですら、あまり好きではありませんので。

Q39:スーパーGUTSの隊員の中で、一番友達になりたいのは?

カリヤ隊員でお願いします。何となく楽しそうなので。

Q40:スーパーGUTSの隊員の中で、恋人にするなら誰を選びますか?

リョウ隊員でお願いします。

Q41:スーパーGUTSではなくブラックバスターにスカウトされたら、どうしますか?

とりあえず、ガッツシャドーを操縦してみたいので、入隊してみます。あれ、スーパーGUTSは断る予定だったのに、何故かブラックバスター入隊には積極的ですね。

Q42:シリーズ通しての敵であるスフィアって、結局何だったと思いますか?

よくわかりませんが、昔は地球人と同じような生物だったのでしょうかね。

Q43:もし、あなたが『ウルトラマンダイナ』の続編にゲスト出演できるとしたら、どんな役柄がいいですか?

スーパーGUTSの事務職員役。人事課とか。戦闘要員ではないのに、地球の平和のために働いているという誇りを持っている男で、ついでにリョウ隊員に惚れているという設定でお願いします。

Q44:今さら尋ねますが、あなたは何故、『ウルトラマンダイナ』という作品が好きなのでしょうか?

バラエティに富んだ作風で、1話1話が異なる雰囲気で色んな要素を楽しめるのが好きなのだと思います(ただし、私は1話完結ではない連続物ストーリーのウルトラ作品も好きなので、これは主たる要因ではなさそうです)。それに、ダイナのデザインや戦い方が好きですし、主要登場人物も好きな方が多いからです。

Q45:映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ』はどうでしたか?

面白い映画ですよね。冒頭だけに登場するゲランダが好きです。デスフェイサーもかっこいいです。当時、実写のウルトラマンが超巨大怪獣に立ち向かっていく映像に興奮したものです。

Q46:映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア』はどうでしたか?

ダイナの出番は少ないですが、好きな映画ですよ。声だけではなく、アスカの姿も見たかったですけどねぇ。それと、一瞬だけ出てきたハネジローを、もっと大々的に活躍させても、私は一向に構わなかったのですが。

Q47:最終回でダイナが闇に飲み込まれてしまった展開について、どう思いますか?

あれはあれで良いと思います。アスカはあの後きっと、リョウのところに帰ってくることでしょう。

Q48:続編のビデオ作品『帰ってきたハネジロー』をご覧になったことはありますか?

観ました。あれは、ハネジローやミジー星人が好きな方は観るべき作品です。

Q49:ダイナ以外に好きなウルトラマンはいますか?

ウルトラマンならタロウでもレオでもジョーニアスでもパワードでもティガでもコスモスでもネクサスでも、みんな好きです。私にとって、「ウルトラマン」と「好きなもの」は同義語のようなもんです。

Q50:最後に一言どうぞ

今度の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』はティガが主役なので、もちろんティガの活躍には期待しますが、ダイナにも負けないぐらいの活躍を期待したいと思います。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月14日 (金)

『Disney A to Z』日本語版と『リロ&スティッチ』TV版DVD

ディズニー好きな方なら、先月末に、デイヴ・スミス著『Disney A to Z:The Official Encyclopedia―オフィシャル百科事典』(ぴあ)という書籍が発売されたのを、ご存知でしょう。アニメーション映画、実写映画、TV番組、テーマパークを問わず、ディズニーに関するあらゆることを網羅した『Disney A to Z』の日本語版です。

アメリカでは2006年10月に第3版まで発売されていましたが、日本語版が発売されたのは初めてです。しかも、日本語版は英語版の第3版に、2007年8月までの新情報を追加した上での発売。情報量は日本語版の方が多いということになります。しかも、日本語版独自の要素として日本語索引が付いているのですが、これが大変便利でありがたいです。

この書籍がどんなに多くの情報を載せているか。その例を挙げてみましょう。ディズニーの顔たるミッキーマウスは、短編・長編を問わず、全部で100本以上の映画に出演しています。それらミッキー出演作についても、1作品ごとに解説が付いているのです。例えば、ミッキーの主演映画の1つとして、1936年の短編映画『ミッキーのライバル大騒動』という作品があります。そういった短編映画についても、巻末の索引ですぐ調べて、該当するページを開けば、作品の解説が記載されているということになります。

ちゃんと解説が付いているのは、何もミッキーの主演作だけではありません。ドナルドダック主演作も、グーフィー主演作も、1作品ごとに解説が記載されています。私のハンドルネームの元ネタとなっている、ホーレス・ホースカラーというマイナーなキャラクターについても解説されているので、大変嬉しいです。

この書籍に記載されている内容をすべて丸暗記すれば、誰にも負けないディズニー通になれること間違いなしです。ただし、全部で575ページもあるので、丸暗記するのはほぼ不可能でしょう。逆に、それだけ多くの情報が掲載されているということです。

値段は5800円なので、ちょっと高いと感じる方もいらっしゃるとは思いますが、5800円ぐらいならむしろ安いと思えるぐらいに、豊富な情報が掲載されているということを強調しておきましょう。ディズニー好きな方なら、購入しても決して損はないと断言できます(ただし、ディズニー好きとは言っても、ディズニーランドなどのテーマパークのことにしか興味がないタイプの方には、あまりオススメしません)。

いくつか、『Disney A to Z』日本語版の感想やレビューを書いているブログをご紹介。以下の通りです(順不同)。

Hikgateway.net/mt/(3/2の記事)
Passatempo(3/4の記事)
dpost.jp(3/1の記事)
みちのくでぃずに(3/6の記事)
海と絵とディズニーと(3/1の記事)

『Disney A to Z』の話題はこのぐらいにして、次はTV番組『リロ&スティッチ ザ・シリーズ』のDVD発売の話題。どうやら、『リロ&スティッチ』TV版のDVDが、今年6月26日から続々と発売されるそうです。これでジャンバ博士が作った試作品たち(スティッチのイトコたち)の活躍をいつでも見られるようになるわけで、結構楽しみです。詳しい情報につきましては、コチラの”ディズニーDVD公式:最新情報”をご覧ください。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年3月12日 (水)

HP「幕末維新史を読む」 最近の更新情報

HP「幕末維新史を読む」の、今年に入ってからの更新情報。以下に記載した通りの文献を、HPに追加掲載しました。

2008年3月4日更新内容
「幕末維新史の中で新選組を考えるための研究文献」に以下の文献を追加

★遠藤潤『平田国学と近世社会』ぺりかん社、2008年
★小河扶希子『平野國臣』西日本新聞社、2004年
★久住真也「幕末政治史研究発展のために‐奈良勝司氏による拙著書評について‐」『日本史研究』第545号、2008年
★奈良勝司「書評 久住真也著『長州戦争と徳川将軍‐幕末期畿内の政治空間‐』」『日本史研究』第536号、2007年
★八王子市郷土資料館編『八王子の天然理心流‐受け継がれた剣術・槍術・棒術‐』八王子市教育委員会、2008年
★宮地正人「下野の幕末維新」『栃木史学』第20号、2006年
★山口宗之『真木保臣』西日本新聞社、1995年

「中岡慎太郎についての主な研究文献」に以下の文献を追加

★豊田満広「中岡慎太郎から岩倉具視への書状が見つかった!」『歴史読本』第825号、2008年

2008年1月16日更新内容
「川村恵十郎研究文献」に以下の文献を追加

★川村文吾「旧幕臣川村正平(惠十郎)の生涯 補遺」『大日光』第74号、2004年

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月11日 (火)

ディズニー映画『魔法にかけられて』 まもなく一般公開

3/14(金)から、ディズニーの最新映画『魔法にかけられて』が全国で公開されます。アニメーションと実写の両方で表現される、大変面白い映画です。「面白い」と言い切っているのは、私が先行上映ですでに見てきたからでもあります。

まず、アニメーションで表現されるファンタジックな”おとぎの世界”に住んでいる、結婚間近の王女ジゼルが、悪い魔女の企みによって、実写で表現される”現代のニューヨーク”にやってきてしまうというお話です。

愛を信じ、魔法を信じるディズニー・アニメーションのプリンセスが、何ら意識変革することなく、何の予備知識もなく、魔法など存在しないはずの実写世界にやってきたらどうなるのか…といったことが描かれているのだと考えただけでも、面白そうではないですか。

予告編を見ても、とても笑える楽しい作品になりそうな予感を感じています。自分の気持ちを歌で表現しようとする、いかにもミュージカル・アニメの世界の住人らしいジゼルに対し、現実世界のニューヨークの住人の対応などが予告で見ることができて、それだけでも笑えます。

ジゼルの友人のリスなどは、アニメーションの世界では非常におしゃべりだったものの、実写世界に来ると他のリスと同じように、人間の言葉を話せなくなってしまいます。それもなかなか面白い設定です。

劇中で使用される曲を作曲しているのは、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ポカホンタス』『ノートルダムの鐘』『ヘラクレス』『ホーム・オン・ザ・レンジ』などのディズニー映画で数々の名曲を作り、また東京ディズニーシーのアトラクション「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」の音楽も手掛けている、アラン・メンケン。この点でも期待が高まります。余談ながら、今挙げた作品の中で『ホーム・オン・ザ・レンジ』だけ知らないという方もいらっしゃると思いますが、結構面白い作品なので、個人的に推奨いたします。

『魔法にかけられて』は、アメリカ合衆国では昨年公開され、なかなか好評を博したそうです。日本でも人気が出るといいなぁと思っています。

私自身が先行上映で鑑賞した感想ですが、冒頭でも述べたように、面白いです。それも、ただ単に面白かっただけではなく、手放しで絶賛したくなるほど、楽しく、面白く、素晴らしい映画でした。個人的に点数を付ければ、95点ぐらい。私が今までに鑑賞したディズニー長編映画の中でも(実写・アニメーションは問わず)、3本の指に入るぐらい面白かったです。終始笑ってばかりの作品でした。

もちろん、それはあくまで私の個人的な感想。すべての人が私と同じように絶賛するかどうかはわかりません。でも、それなりに多くの人から好評を博すのではないかと予想しています。過去のディズニー映画に対するリスペクト精神に溢れたパロディが満載なので、ディズニー映画のファンの方なら、観て損はありません。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月10日 (月)

幕末維新史 2008年1月・2月に発売された主な書籍

先月刊行された幕末維新史関連の書籍のうち、個人的にいくつか気になったものをピックアップして紹介します。

まず、辻ミチ子『和宮‐後世まで清き名を残したく候‐』。ミネルヴァ書房の「ミネルヴァ日本評伝選」シリーズの1冊として刊行されました。孝明天皇の妹で、江戸幕府の14代将軍・徳川家茂に嫁いだ和宮の評伝です。

著者の辻ミチ子氏は『女たちの幕末京都』(中公新書、2003年)という著書もある研究者です。『女たちの幕末京都』の中でも和宮についての記述はありましたが、今回はさらに分析が深化していると思われますので、読むのが楽しみです(私はまだ読んでいません)。

それから、萩原延壽氏の『遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄』の朝日文庫版が、7巻『江戸開城』、8巻『帰国』、9巻『岩倉使節団』、10巻『大分裂』と出ています。

『萩原延壽集』の3作目として、『陸奥宗光』下巻も発売されました。陸奥宗光の評伝として定評ある著作の復刊です。宇野俊一氏との対談も収録されています。

他の記事でも書きましたが、石井孝『戊辰戦争論』(吉川弘文館)には注目しておいて良いと思います。「歴史文化セレクション」の1冊として復刊されたものですが、戊辰戦争に興味のある人にとっては必読書籍と言ってよいと思います。巻末の解説を家近良樹氏が担当しています。

遠藤潤『平田国学と近世社会』(ぺりかん社)は、19世紀における平田篤胤と気吹舎の思想と実践について考察したものになっているようです。「平田篤胤研究文献目録」も付いているようなので、きっと重宝することでしょう。

梅溪昇『続 洪庵・適塾の研究』(思文閣出版)は、中身を確認していないので詳細は不明ですが、タイトルからして、1993年に刊行された『洪庵・適塾の研究』(思文閣出版)の続編にあたるようです。

そのほか、谷川穣『明治前期の教育・教化・仏教』(思文閣出版)、松田宏一郎『江戸の知識から明治の政治へ』(ぺりかん社)など。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 8日 (土)

ディズニー映画『ミクロキッズ』

最近、ディズニーの実写映画『ミクロキッズ』(原題”Honey, I Shrunk the Kids”、1989年公開)を観ました。多分、初めて鑑賞した作品。もしかしたら、子供の頃に観たことがあったかもしれませんが、そうだとしても内容が記憶にないので、初めて観るのと何ら変わりません。初めての鑑賞か過去に観た事があるかは定かではないものの、どちらにしても新鮮な気持ちで楽しく観ることができました。

この映画はご存じの方にはあえて説明するまでもありませんが、続編作品の『ミクロキッズ2/ジャイアントベビー』も含めて、東京ディズニーランドのアトラクション「ミクロアドベンチャー!」のモチーフとなった作品です。

内容としては、アトラクションの「ミクロアドベンチャー」にも登場する発明家のウェイン・ザリンスキーが、物体縮小装置を開発していたところから物語が始まります。その装置は失敗ばかりで完成しなかったのですが、隣の家(トンプソン家)に住む少年ロンの野球のボールがザリンスキー家に飛び込み、この装置を偶然にも完成状態で作動させてしまったことから、大変なことになります。ロンと兄のラス、そしてウェイン・ザリンスキーの子供であるエミーとニックの身体が6ミリ程度に縮小してしまい、騒動に巻き込まれるという展開になるのです。

そこへ、装置を発明したウェイン・ザリンスキーがやってきたものの、装置が偶然にも完成した状態で作動したことに気付かず、さらに子供たちが小さくなって自分の足元にいることにすら気付きません。そしてウェインは、散らかった部屋を箒で掃いて、子供たちをゴミと一緒にゴミ袋に入れて、裏庭のゴミ捨て場に捨ててしまったのです。

子供たちは何とか装置を開発したウェインに気付いてもらおうと、芝生が茂った裏庭を越えて、何とかザリンスキー家の中にたどり着こうと「冒険」します。通常ならば、裏庭を歩くことは「冒険」と呼べるような大層なことではありません。しかし、身体が6ミリに縮んだ子供たちにとって、芝生が伸び、昆虫たちが歩き回っている裏庭は、危険なジャングルにも等しい「冒険」の舞台だったのです。

実際、普段でも怖いハチは6ミリの身体から見れば紛れもなく怪物ですし、スプリンクラーから巻かれる水は砲弾を浴びるにも等しいぐらいの勢いで子供たちに襲い掛かります。たかが数メートルの裏庭も、6ミリの身体からは何キロもあるかのような長い距離に感じられます。犬のおしっこは、もはや川です。『ミクロキッズ』はそんな子供たちの冒険を、スリル溢れる演出の数々で描いた、面白い映画でした。

個人的に意外だったのは、泣ける映画だったこと。何ですか、あの可愛らしいアリの子供は!!最初、ニックやロンたちはそのアリを、馬のような”乗り物”として利用したのです。ニックたちはアリの背中に乗って、そこから餌をアリの顔近くにぶらさげて、それで歩かせたのです。

しかし、利用されていたはずのアリの子供はいつしかニックたちになついてしまい、ニックたちもアリをペットのような可愛い奴と思うようになる…そんな心温まる場面が描かれています。何せ、アリの子供はロンに「家に帰れ」と言われても帰らず、ロンやニックたちの後を従順に付いてくるのです。すると観ているこちらも、いつしかアリの子供に感情移入しているわけです。

そんな状態で、ニックたちがサソリに襲われたとき、そのアリの子供が救援に駆けつけるものですから、これはたまりません。「ああ、きっとストーリーの展開上、この可愛いアリさんはサソリに殺されてしまうんだろうな、ああ…」と思って早くも泣きそうになっていた私の予感は的中し、アリさんはニックたちを守ってサソリに刺され、死んでしまいました。ニックたちを命懸けで守り、そして私の目を潤ませた、あの可愛いアリさんのことを、私は忘れません。

ともあれ、非常に面白かったので、『ミクロキッズ2/ジャイアントベビー』や『ミクロキッズ3』も、そのうち観てみようと思っています。

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 6日 (木)

「坂本龍馬氏の未亡人を訪ふ」ほか

坂本龍馬に詳しい方ならば、龍馬と親しかった女性として、お龍だけではなく、千葉佐那を挙げる人が多いのではないでしょうか。「千葉さな子」と書いた方が、馴染み深く感じる方もいらっしゃるかもしれません。

千葉佐那はご存じの通り、坂本龍馬が剣術を学んだと伝えられる、北辰一刀流・千葉貞吉の娘です。その佐那には、明治になってから龍馬との関係などを語った談話が残されています。それは「坂本龍馬氏の未亡人を訪ふ」という題名で、明治26年(1893年)発行の『女学雑誌』第352号に、山本節という人物が発表したものです。

この談話、存在自体はよく知られていて、明治26年の『女学雑誌』に掲載されていることは色々な書籍や、はたまた様々なHPなどに記されております。しかし、掲載されている『女学雑誌』の巻号数までは記されていない場合が多く(記してある本もあります)、発表したのが山本節という人物であることも、あまり知られていないような気がします。もう1度書いておくと、千葉佐那の談話が掲載されているのは『女学雑誌』の352号です。

ちなみに、「坂本龍馬氏の未亡人を訪ふ」というタイトルについても、微妙に間違ったタイトルを紹介している書籍なども少なくありません。まぁ、『女学雑誌』の巻号数