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2007年11月 4日 (日)

ウルトラヒーローのスターマーク

Dscf1248以前、「ゾフィーの『ウルトラブレスター』について」という記事で、ウルトラ兄弟の長男であるゾフィーの、両腕に付いている突起物”ウルトラブレスター”について考察しました。今回は、ゾフィーの胸に付いている突起物”スターマーク”についてです。 特に、ウルトラマンヒカリのスターマークとの比較もしてみたいと思っています。

ゾフィーのスターマークは、怪獣軍団を撃退した功績によって贈られた勲章と設定されています。この、怪獣軍団撃退というのが、いつの出来事なのは私は存じておりません。

3万年前、エンペラ星人が怪獣軍団を引き連れてM78星雲光の国を襲った事件は有名ですが、ゾフィーは2万5千歳なので、そのときにはまだゾフィーはいなかったはず。…光の国とエンペラ星人の戦いが1万年ぐらい続いていたとしたら、話は別ですが。ともあれ、映像作品の中では語られていない部分でゾフィーは相当活躍していたはずで(何しろ宇宙警備隊の隊長ですからね)、その語られていない戦いでゾフィーは勲章を賜るほど活躍したのでしょう。

ちなみに、ゾフィーのスターマークと言えば、左右に6個ずつ付いているというのがもっとも一般的ですが、実は映像作品に登場するたびに、その数が違います。左右7個ずつだったり、左右8個ずつだったりするときがあるのです。これらの事情を深く考えると面倒なことになるので、その時々の製作者がゾフィーの設定をあまり厳密に考えていなかったための矛盾だと、とりあえず思っておくことにします。

Dscf1250 現在では、ゾフィーのスターマークは左右6個ずつというのが一般的な設定です。『ウルトラマン』最終回にゾフィーが初登場したときや、『ウルトラマンメビウス』に登場したときは左右6個ずつだったのです。

ところで、スターマークと言えば、ウルトラマンヒカリ(右の写真)も胸に付けています。その数はまたゾフィーと異なり、どうやら左右9個ずつのようです。これは何故でしょうか。

恐らく、ゾフィーとヒカリのスターマークの性格の違いを2つの面から考えると良さそうです。まず、ゾフィーはもともと宇宙警備隊に所属し、怪獣軍団撃退の功績によりスターマークを授かりました。

ウルトラマンヒカリは、今でこそ宇宙警備隊に所属していますが、スターマークを貰ったときは宇宙科学技術局に所属していました。そして、ヒカリがスターマークを授かった理由もゾフィーとは全く異なっていて、『ウルトラマンメビウス超全集』(小学館)によれば、「数多くの調査研究で功績」をあげたことによるそうです。

また、最近発売された『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』に付属された『ザ・ウルトラマンヒカリ』(文章は赤星政尚氏)の記述によれば、ヒカリは「『命』の固形化」技術を発見する上で功績があったようです。『ウルトラマン』最終回で、ゾフィーが「私は命を2つ持ってきた」という、およそ人間の常識では考えられないセリフを喋っていましたが、それはヒカリがいたからこそ可能だったということのようです。そのような科学的功績を評価されて、ヒカリはスターマークを授かりました。

要するに、ゾフィーのスターマークは宇宙警備隊の戦士としての勲章、ヒカリの場合は宇宙科学技術局の科学者としての勲章ということになります。ゾフィーのスターマークとヒカリのスターマークで数や形状が異なるのは、恐らく両者の所属の違い、もしくは勲章授与の理由の違いによるものだと考えられます。はっきりと設定されているわけではなく、私の個人的推測に過ぎませんが、ゾフィーとヒカリのスターマークについて、とりあえず以上のように考えてみました。

Dscf1201 ところで、やや余談になりますが、ゾフィーとヒカリのほかにも、「スターマークらしきもの」を胸に付けているウルトラヒーローがいます。アニメーション作品『ウルトラマンUSA』に登場した、ウルトラマンチャックです(右の写真)。

『ウルトラマンUSA』という作品については、コチラの過去記事をご覧いただければ幸いですが、昭和のほかのウルトラシリーズや『ウルトラマンメビウス』とは、世界観を共有していません。しかし一応、ウルトラマンチャックはM78星雲ウルトラの星から地球に派遣されてきたらしいので、参考ぐらいにはなると思います(出身はウルトラの星ではないとか)。

ウルトラマンチャックの胸には、水色の丸型模様が付いています。これがスターマークなのか否か、定かではありません(ついでに言うと、胸の真ん中に付いている星はカラータイマーではありません)。ただ、「もしかしたらスターマークかも」と思わせる要素としては、見た目以外に、ウルトラマンチャックの立場があります。

『ウルトラマンUSA』にはチャックのほかに、ウルトラマンスコットとウルトラウーマンベスという2人のウルトラ戦士が登場していて、チャックと3人で「ウルトラチーム」というグループを結成しています。ウルトラマンチャックは、そのウルトラチームのリーダーなのです。

そのような、ほかのウルトラ戦士よりも明確に立場が上である描写は、ウルトラ兄弟を率いるゾフィーの姿に通ずるものが感じられます。そのようなウルトラマンチャックの立場から、「もしかしたら、チャックの胸に付いているものも、何らかの功績によるスターマークなのかも」と考えてしまうのです。

ただ、先述したように、『ウルトラマンUSA』の世界観は『ウルトラマンメビウス』の世界観とは異なります。「M78星雲」という共通の要素はありますが、『USA』世界のM78星雲にゾフィーやヒカリが存在しているか、もしくは『メビウス』世界のM78星雲にチャックが存在しているか、わかりません。そのため、そもそもウルトラマンチャックをゾフィーやヒカリと同列に論じるべきではないのかもしれません、そのため、あくまで余談です。

Imgp2723 ついでながら、ゾフィーやヒカリが活躍した地球と、チャックが活躍した地球が別物だとしても、M78星雲にはゾフィーもヒカリもチャックもいたら面白いだろうなと思っております。ウルトラの星からは、あらゆる次元・時空・平行世界の地球に行ける、そんな技術があるのではないかと密かに思っております。映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』では、人間が時空移動メカを開発していたぐらいですからね。まぁ、ウルトラマンチャックがゾフィーやウルトラマンヒカリと同じ世界に存在したら、さらに考察が厄介になりますが。

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コメント

こんばんは、こーら♪です。

パルティアホースカラーさん!本当に有難うございます!
いや、今回ばかりは、こう呼ばせていただきます!
『パルティア教授』と!!!
素晴らしい考察力です!
全てにおいて、辻褄が合っています!

“命の固形化”・・・・なるほど!
ウルトラマンの最終回で、ゾフィが初登場した時には、
既にヒカリが固形化した、“命”を持っていた・・・・!?

それで、メビウスオープニングのラストの映像に惑わされずに、
ヒカリをゾフィとほぼ同格と位置づけしたのですね!
うぅ~ん、深いぞ!・・・ウルトラ史・・・いや、それを体系化
した“パルティア教授”にこそ拍手です!!!

よくぞ、詳細データの少ない“このテーマ”に、果敢に挑んで
くださいました。(感謝!感激!)
付随した“ウルトラマンチャック”の分析も、楽しく読ませて
いただきました。

パルティア教授の論文は、“メビウス編”をはじめ、アウトプット
した後、ドキュメント化して資料としております。
(事後報告ですみません、どうかご容赦願います。)

これからも、続くであろう“ウルトラ史上原論”を心の友とし、
大切にしてゆきたいと考えております。
お疲れ様でした、そしてこれからも宜しくお願い致します。

投稿 こーら♪ | 2007年11月 5日 (月) 19時35分

>こーら♪さん

コメント、ありがとうございます。
お喜びいただけたなら何よりですが、「教授」なんて呼ばれ方をしてしまうと、さすがに恐縮してしまいますね(笑)。

「命の固形化」については、先月末に発売されたヒカリサーガのDVDに付属されていたリーフレットに記されていました。メビウスのシリーズ構成をされている赤星政尚氏の執筆ですね。そのため、最近知ったばかりの情報なのですが、考察のデータとして使えるかと思いまして、活用してみました。

私の文章をドキュメント化していただくのはもちろん構いませんよ。ですが、公式に設定されている部分以外の記述は私の推測に基づきます。そのため、今後のウルトラ作品で私の考察を明確に覆す描写などが出てくることもあるかもしれません。

その際は、私の考察と公式設定の間で矛盾が生じてしまいますが、どうかお許しください。そのような事態が発生した場合は、改めて考察し直します(笑)。とりあえず、私の文章は1つの仮説としてお読みいただければありがたいです。

ともあれ、今後ともご愛顧いただければ、私も嬉しいです。いつもお読みくださいまして、こちらこそありがとうございます。

投稿 パルティアホースカラー | 2007年11月 5日 (月) 21時41分

お久しぶりです。
今回の記事も面白く読ませていただきました。
あのブツブツがカッコいいんですよね。ゾフィーは僕の最も好きな、ウルトラマンのキャラクターです(あんまり知らないですけど)。

最近僕は(三国志小説を書く為に)「爛柯」の故事とウラシマ現象について考えていたのですが、その過程で宇宙旅行にも興味を持ち、M78星雲についても調べていました。ウルトラマンの設定では、地球から1600光年の距離では無いのですね。

さて、本題です。
僕はチャイヨー・プロダクションの作品は一切見た事が無いのですが、パルティアホースカラーさんはありますか?
もしあるなら、レビューとか読みたいですw

追記:
昨夜電車で、「働きマン」というドラマの広告を見たのですが、あの文字ってウルトラマンを意識している様に感じました。

投稿 ストラップ | 2007年11月10日 (土) 01時30分

>ストラップさん

久々のコメント、ありがとうございます。

ゾフィーは結構、「実は好きだ」という人が多そうなウルトラマンですね。何となく、見た目の雰囲気が好きという人はいると思います。

ウルトラマンのM78星雲というのは、本当は「M87星雲」になる予定だったそうで、それが台本の誤植で「M78」になってしまったという事情があるらしいですね。だから、実際のM78星雲とは全く関係ない設定になっています。

チャイヨーの作品については、日本でも劇場公開されたことがある『ウルトラ6兄弟対怪獣軍団』という映画なら見たことがあります(今はDVD・ビデオなど発売されていませんが、昔はビデオが発売されていました)。だいぶ内容を忘れてしまいましたが、日本人のウルトラマン観では理解できないような描写も結構ありましたね。近年のチャイヨーのウルトラ作品(ウルトラマンミレニアムですとか…)については、残念ながら未見です。

「働きマン」のロゴは聞いた話によりますと、実際にウルトラマンをモチーフにしているらしいです。

投稿 パルティアホースカラー | 2007年11月10日 (土) 23時05分

あ、あれ関係なかったんですかw
てっきり光の国はオリオン座の方向だとばかり思っていました(汗)

『ウルトラ6兄弟対怪獣軍団』見た事あるんですね!!
何だか無茶苦茶っぽくって見たいんですが、やっぱり実際に見るとつまんないんですね。
チャイヨーとの版権問題は厳しそうですし、今後見る機会は無いかもしれません。残念です。

『働きマン』原作者の配偶者が係わる自主制作映画『返ってきたウルトラマン』は見た事あります。
昔『600こちら情報部』というNHKの情報番組で、ウルトラマンファンが自主制作映画でオリジナルのウルトラマンを撮っているという話題を見たのですが、当時はそういうファンが沢山いたのでしょうね。ごっこ遊びの延長線に位置するのかな?
今もそういう人達、いるんでしょうかねぇ……?

投稿 ストラップ | 2007年11月11日 (日) 00時55分

>ストラップさん

再度のコメント、ありがとうございます。

前回のコメント、私の言葉にちょっと語弊がありましたね。一応、ウルトラマンにおけるM78星雲も、実際のM78星雲と同じくオリオン座の方角にある設定らしいです。ただ、その部分以外は全くの別物と考えた方がいいでしょうね。

『ウルトラ6兄弟対怪獣軍団』は、複数のウルトラマンと複数の怪獣が入り乱れて戦ったりする戦闘シーンなどは、日本の作品ではなかなか見られないシチュエーションだったりするので、面白いことは面白いですよ。ただ、その戦い方が怪獣の皮を剥がして骨にしたりですとか、これも日本の作品では見られない無茶苦茶さがあります。それを許容できるかどうかですかね。

ストーリー的には、決してつまらないわけではないのですが、タイの文化や仏教に精通していないと理解できそうもないシーンがあって、その部分はやや退屈かもしれません。

『働きマン』関係の情報は初耳でした。面白い話題を提供してくださいまして、ありがとうございます。でも、最近の自主制作映画については私にはちょっとわからないですね。

投稿 パルティアホースカラー | 2007年11月11日 (日) 21時15分

スイマセン「帰ってきた」ですね。

wikipediaによると、アマチュアフィルム作品『帰ってきたウルトラマン』は、
>円谷プロの正式な許諾を得、2001年にGAINAXから発売期間限定でDVD化された
との事です。

投稿 ストラップ | 2007年11月11日 (日) 23時25分

>ストラップさん

詳しい情報提供、感謝いたします!!

投稿 パルティアホースカラー | 2007年11月11日 (日) 23時29分

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