今日はプルートについて語ります
本日は、ディズニーキャラクター・プルートのスクリーンデビュー日です。1930年公開の『ミッキーの陽気な囚人』でデビューしました。プルートはミッキーマウスの愛犬で、「BIG5」の一員。出演映画によって名犬・迷犬・駄犬を演じ分ける才能を持っており、1941年の主演映画『プルートのなやみ』で、アカデミー短編アニメ賞を受賞しています。
ところで、プルートはグーフィーと混同されることがあるぐらいですから、彼について「ミッキーの愛犬」ということ以外、詳しいことを知らない人も結構いるのではないでしょうか。そこで今回は、プルートのデビュー日を祝う意味で、一般的にあまり知られてなさそうなプルートに関することを、以下にいくつかピックアップしてみました(過去の記事と重複する内容も多いですが、ご容赦ください)。
① プルートはデビュー当時、「プルート」という名前を持っておらず、ミッキーの愛犬でもありませんでした。デビュー3作目の『ミッキーの猟銃』(1931年。別名『ミッキーの大鹿狩り』)において、「プルート」という名前が確立します。1930年に冥王星(英語でPluto)が発見されたことにちなんで、「プルート」と命名されたのです。
② デビュー3作目の『ミッキーの猟銃』(『ミッキーの大鹿狩り』)の中で、何とプルートは喋ります。「ママ」、「オオジカ」、「キスして」などのセリフをミッキーに向かって喋るシーンがあるのです。その上、まるでダンボのように、耳を使って空を飛ぶ衝撃的なシーンが出てきます。この衝撃の作品を見たい方は、『プルート/ザ・グレーテスト・ヒッツ』というビデオに収録されていますので、探してみてください。
③ プルートには2匹の恋人がいます。1匹はフィフィで、ミニーマウスの飼い犬として1933年の『ミッキーの日曜日』でデビュー。もう1匹の恋人はダックスフントのダイナで、1942年の『プルートの夢遊病』でデビュー。
④ プルートには子供もいます。1937年の『プルートの五つ子』には、フィフィとの間に生まれた5匹の子犬が登場(みんなプルートにそっくり)。1942年の『プルートのわんぱく坊や』にも、プルート・ジュニアと呼ばれる子犬が登場(やはりプルートにそっくり)。この子犬はダイナとの間の子供と言われていますが、『プルートのわんぱく坊や』はダイナのデビュー前の作品なので、私はダイナが母親とされる詳しい事情を知りません。あるいは、コミックなどでそのような話があったのでしょうか。
⑤ 「ミッキーの愛犬」のイメージが強いプルートですが、ミッキー以外のキャラクター、たとえばミニーマウスやドナルドダックなどの愛犬として出演した映画もあります。例えば1940年の『ドナルドの摩天楼』では、プルートがドナルドの仕事を手伝っています。
⑥ プルートが悪いことをしそうになると、プルートの目の前に天使の姿をしたプルートと悪魔の姿をしたプルートが現われて喧嘩を始めることがあります(1936年の『ミッキーといたずら小象』や『プルートのなやみ』で見られる演出)。もちろん、プルートの心の葛藤を現わしたシーンであって、いわばプルートの妄想なので、プルートにしか見えません。天使と悪魔は普通に喋ります。悪魔の方は「デビルプルート」として、タカラトミーのマジカルコレクションの1つとして商品化されています。
とりあえず、今日はプルートのデビュー日ということで、プルートに関する「あまり知られてなさそうな話題」を選んで紹介してみました。プルートのデビュー日を祝したいという私の気持ちです。
ところで、私はプルートとグーフィーがしばしば混同されてしまう理由がよくわかりません。何故なら、どうしてもプルートとグーフィーが混同してしまうほど似ているとは思えないからです。それについて最近、親しい人に指摘を受けました。
「アニメでのプルートは基本的に四足歩行だけど、テーマパークにいるプルートは基本的にグーフィーと同じ二足歩行だから、テーマパークでしかプルートを見たことがない人は、『四足歩行のプルートと、二足歩行のグーフィーは根本的に違う』という概念そのものがないのではないか」という指摘です。
なるほど、私は確かにプルートを最初に見たのは短編アニメであって、最初から「プルートは四足歩行する犬」と認識していました。そのため、むしろ後にパークで二足歩行するプルートを見て、違和感を覚えました。
しかし、アニメでのプルートの活躍を見たことがない人は、そもそも「本来のプルートは四足歩行する動物」という、私が当たり前だと思っている概念を持ち合わせていないのかもしれません。プルートとグーフィーを混同する人は、プルートを初めて見たのがパークで、プルートに関する知識が少ない状態なので二足歩行しているプルートにも違和感を感じず、それで同じく犬をモチーフにしたグーフィーとの区別がつけられないのではないかということです。
つまり、「プルートは本来、四足歩行する生き物」ということを知らない人が結構いるかもしれないということですね。そういう人から見れば、パークで二足歩行しているプルートとグーフィーは、「どちらも二本足で立って歩いている犬だから、どっちがどっちなのか名前を覚えにくい」ということになるのかもしれません。
パークでのプルートが、イベントに応じてアニメでは見られないような衣装を着ることがあるのも、グーフィーと混同する上で一役買ってそうです。
まぁいずれにしても、グーフィーとプルートが混同されてしまうことが少なくない現状は、ファンとしては悲しいものです。どちらも個性的なキャラクターなので、それぞれの魅力を多くの人に知ってもらえたら嬉しいと思っています。
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