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2007年5月20日 (日)

ディズニー映画『トロン』

人気ゲームソフト『キンダムハーツⅡ』で脚光を浴びたのが、ディズニー映画『トロン』。1982年の実写作品で、恐らくはマイナーな部類に属すると思われるディズニー映画。いや、『キングダムハーツⅡ』に『トロン』の世界が登場したことに加えて、『トロン』は世界で初めてCGを導入した映画らしいので、意外に知っている人が少なくないかもしれません。

それはともかく、私はその『トロン』を、最近になってようやく見てみました。以下、簡単なストーリーを紹介し、若干の感想を述べてみたいと思います。ストーリー紹介の部分は青文字で記します。

映画『トロン』における主役の名前はフリン。彼は元コンピュータ技師で、現在はゲームセンターを経営中。彼は、自分が開発したコンピュータ・ゲーム「スペース・パラノイア」を、エンコム社の社長・デリンジャーに横取りされて、エンコム社を首にされたのです。そのため、フリンはエンコム社のネットワークに侵入して、デリンジャーの不正を暴こうとしています。

一方、デリンジャーが使っているエンコム社のコンピュータの内部では、MCPというプログラムが大きく力を付け、意思を持ち、コンピュータ世界の中から、人間世界をも支配しようと企んでいました。MCPの勢いは、デリンジャーさえも制御できないほどになっていました。そのMCPにとって、デリンジャーの不正を暴こうとコンピュータにアクセスしてくるフリンは邪魔な存在。あるとき、MCPはフリンを罠にかけ、彼をコンピュータ世界の中に閉じ込めてしまいます。

フリンは信じられない出来事に戸惑い、またサーク司令官を始めとするMCPの部下たちに追われながらも、MCPに敵対しているプログラムたち(その代表格がトロン)と協力して、ついにMCPを撃退することに成功。また、コンピュータ内部での調査から、自身が「スペース・パラノイア」のプログラムを作成したという権利を奪還することにも成功したのです。

以上が、『トロン』の大まかなストーリーです。まず、最大に混乱しやすいのが、タイトルと主人公の名前の相違。トロンは劇中に確かに登場し、MCPに敵対するプログラムとして活躍しますが、あくまで主役は人間のフリン。予備知識なしで見ると、少し戸惑うかもしれません。

まぁ、上記の件はそんなに大した問題ではないのかもしれません。『ドラえもん』におけるドラえもんの位置にいるのがトロンで、のび太の位置にいるのがフリンと理解すれば、わかりやすいと思います。それよりももっと問題なのは、コンピュータ世界内部のプログラムたちの顔が、判別しづらいこと。

コンピュータ世界に入り込んでしまったフリンも、コンピュータ内部ではプログラムと同様の姿になっているため、顔がアップで映らない限り、誰がトロンで誰がフリンなのか、ちっともわかりません。私だけかとも思ったのですが、ネット上でもそのような意見を見かけたので、同様の感想を抱く方は少なからずいたのかもしれません。

おまけに、トロンは劇中で名前を呼ばれることが少ないため、なおさら誰がトロンなのかわかりにくいです。私はボ~ッと見ていたこともありまして、フリンと一緒に行動しているプログラムのうちの一人がトロンだということに、途中までちっとも気付きませんでした(それはボ~ッとしていた私にも責任がありますが)。全体的に、タイトルになっているトロンの扱いが雑な気がしました。

…と、まぁ批判が先行してしまいましたが、ストーリーそのものや世界観は嫌いではありませんでした。ストーリーはリアルさよりもファンタジックな雰囲気を重視したようで、そのへんがディズニー映画らしいと言えばディズニー映画らしいです。コンピュータ・プログラムを擬人化しているあたりからして、そうでしょう。好みは分かれると思いますが、私は好きです。新鮮な感じもしますし。勧善懲悪なストーリーも、アリだと思います(それだけに物足りないという意見も、当然あるとは思いますが)。

CGを使った映像は、現在から見ると物足りない気がしないでもないですが、それが逆にレトロ感を醸し出していて、何とも言えない味わいがあります。CGを導入した最初の試みとして、高く評価して然るべきではないでしょうか。

DVDは日本語字幕だけで吹き替えが付いていませんが、低価格なのでお得だと思います。

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