『おしゃれキャット』に出てくる猫たち
ディズニー映画『おしゃれキャット』(1970年公開)と言えば、ここ数年ではマリーが大きくクローズアップされています。巷にはマリーのグッズが溢れ、東京ディズニーランドのイベントや東京ディズニーシーのグリーティングなどに、マリーは登場しています。
しかしながら、『おしゃれキャット』という映画におけるマリーは、あくまで主役のダッチェスの3匹の子供たちのうちの1匹に過ぎません。また、マリー以外にも、『おしゃれキャット』には魅力的な猫たちが登場しています。マリーだけが大きく取り上げられて、他の猫たちが注目されないのは、何だか勿体ないように思います。
私の個人的な好みで言えば、『おしゃれキャット』に出てくる猫たちの中でも、やはり主役のダッチェスとトーマス・オマリーは良いです。特に、オマリー曰く「サファイアの瞳」を持つダッチェスは、物凄く美しい姿をしております。私が特にそう感じたのは、ジャズ猫の演奏でオマリーとダッチェスが踊るシーン。
マリーはマリーでもちろん可愛いとは思いますが、それというのも母親のダッチェスが美しく、マリーはその血を受け継いでいるからこそ可愛く見えるのでしょう。映画冒頭でも、飼い主のボンファミーユ婦人が、マリーはダッチェスに似ているから将来きっと綺麗になるだろうと、発言しています。
ちなみに、同じくディズニー映画の『ビアンカの大冒険』(1977年公開)に登場するビアンカは、キャラクターのモデルになった人がダッチェスと同じ人らしいですね。そう言われてみると、ダッチェスとビアンカは目や雰囲気が似ているような気もします。両者には猫とネズミという違いこそありますが。
ダッチェスの3匹の子供たち、すなわちベルリオーズ、トゥルーズ、マリーの3匹も、子供らしさに溢れていて愛らしく見えます。私は特に、何故か野良猫に憧れているトゥルーズが印象的です。また、マリーの口癖は「ロマンチック」。「ロマンチック」という言葉の意味をまだちゃんと理解していないのか、「そこで『ロマンチック』という言葉を使うのか」とツッコミたくなる状況で「まぁ、ロマンチック」と言い出すので、笑わせてくれます。
ダッチェスと結ばれるオマリーも、優しくて頼もしい、いい奴です。何となく、『わんわん物語』(1955年公開)のトランプに雰囲気や立場が似ていると感じているのですが、私だけでしょうか。
そして、『おしゃれキャット』という映画において、主役のダッチェスやオマリー以上に忘れてはいけないのが、ジャズ猫たちの存在かもしれません。スキャット・キャット、イタリアン・キャット、イングリッシュ・キャット、ロシアン・キャット、チャイニーズ・キャットというメンバーで構成されています。彼らが歌う「みんなネコになりたいのさ」は、英語で聴いても日本語で聴いても、いい歌だと思います。ジャズ猫たちは歌や演奏が素晴らしいだけではなく、オマリー同様に気のいい奴らで、ダッチェスと3匹の子猫のピンチに駆けつけて大活躍します。
とりあえず、私が言いたかったことは、『おしゃれキャット』という映画にはマリー以外にも、魅力的な猫たちがたくさん登場しているんだということです。たくさんの魅力的な猫たちが登場する『おしゃれキャット』は、とても面白い映画だと思います。また、『おしゃれキャット』は本編の約3分の1に音楽が流れているため、それらを楽しむという鑑賞方法もいいかもしれません。
できることなら、これからはマリー単独のグッズよりも、『おしゃれキャット』のグッズを増やしてもらいたいものです。私はマリー単独のグッズはあまり買いませんが、『おしゃれキャット』のグッズならば積極的に買いますので。でも、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで、マリーだけでなくトゥルーズやベルリオーズにも会いたいとは思っていません。
ちなみに、猫ではありませんが、ダッチェスやマリーたちと仲良しのネズミ・ロクフォールを忘れてはなりません。ダッチェスたちを邪魔に思う執事のエドガーが、ダッチェスたちを捕まえたとき、オマリーやジャズ猫たちに危機を知らせに行ったのはロクフォールです。ネズミという身でありながら猫たちのところに自ら行くなんて、どんなに怖かったことでしょう。見方によっては、執事に捕まったダッチェスたちよりも、ロクフォールの方がピンチだったのではないかという気もしてきます。そんな頑張り屋のロクフォールも、『おしゃれキャット』における重要なキャラクターの1人です。
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