« レジェンド・オブ・ミシカ初見の感想 | トップページ | 孝明政権と孝明新政府-幕末維新史の新しい概念- »

2006年7月21日 (金)

ピクサー展

Photo_3昨夜、六本木ヒルズの森アーツギャラリーで開催中のピクサー展に行ってきました。

まず最初に立ちはだかった問題は、ピクサー展の会場がどこだかわからないということ。私は六本木そのものには初めて行ったわけではないのですが、六本木ヒルズは初めてだったので、どこをどのように歩けば会場にたどり着くのか皆目わかりませんでした。六本木ヒルズ内の案内図と勘を頼りに四苦八苦した末、何とか会場にたどり着くことができたのです。

「舞浜狂」さんで述べられていましたが、会場内はかなり冷房が効いているので、ご注意を 。

何とか会場に入ると、まず最初に、横長の大画面で上映されているアートスケープがお出迎えしてくれます。上映時間は11分だそうですが、これだけでも1つの作品として見入ってしまうほどの圧巻の出来。これを観ることができただけでも、来て良かったと思えるものです。同時に、その後の展示が如何なるものになっているのか、期待が大きく膨らみます。

そして、期待は決して裏切られなかったのです。興味深い展示が次から次へと、これでもかこれでもかとばかりに襲い掛かってきます。『トイ・ストーリー 1&2』、『バグズ・ライフ』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』、『Mr.インクレディブル』、そして最新作の『カーズ』といったお馴染みの長編作品を始め、『ルクソーJr.』、『ゲーリーじいさんのチェス』などの短編作品までを含むピクサーの世界が、目の前に広がってきます。『カーズ』と同時上映だった短編作品『ワンマン・バンド』に関する展示品までありました。

具体的な展示品は、コンセプト・アート、スケッチ、ストーリーボード、マケットと呼ばれる彫刻などなど。個人的には、魅力的なキャラクターたちがどのように生まれてきたのか、その過程を知ることができて楽しかったです。例えば、私は『トイ・ストーリー』に登場するバズ・ライトイヤーのことを、「物凄くカッコいい奴」と認識しているのですが、そんなバズが生まれてくるまでには色々な過程があったのだなぁと、しみじみ。何しろ、展示されていた製作途中のバズのスケッチなどの中には、「これはどう見てもカッコいい奴には見えない」と思えるものまでありましたので。このような試行錯誤を重ねて、魅力的なキャラクターが生まれてくるのだなぁと実感した次第です。

同様のことを、『モンスターズ・インク』のサリー(ピクサー展の会場では、本名の「サリバン」名義で展示されています)についても感じました。サリーについてのマケットが結構多かったのですが、その中には映画に登場したサリーとは似ても似つかないようなものまで様々なサリーがいました。サリーが感情移入しやすい魅力的なキャラクターになるまでにも、試行錯誤があったことを実感。ついでに、そのような試行錯誤の過程のものまでマケットとして立体化しているピクサーにびっくり。

個人的に凄く感じたのは、ピクサーは主役級のキャラクターだけでなく、脇役キャラクターについても驚くほどこだわりを持ち、細かい気配りをしながらキャラクター作りをしているのだなぁということ。そう思えるほど、脇役キャラクターに関する展示品が多かったのです。

特に印象深かったのが、『Mr.インクレディブル』に登場するエドナ・モード。彼女に関する展示品が、やたらと目に付くような気がしました。映画に登場したエドナ・モードが誕生するにも、主役キャラにも負けないほどの試行錯誤があることがわかって興味深かったです。スケッチには、まるで『101匹わんちゃん』のクルエラのような姿のエドナもいましたし。

ピクサー作品に登場する主役級のキャラクターたち(バズとかウッディとかマイクとかマックィーンとか)はみんな個性的で魅力的に見えますが、それは彼ら自身の魅力だけでなく、彼らの周りにいる脇役キャラクターたちにも魅力があり、その魅力ある脇役キャラクターたちが主役キャラクターたちの魅力をさらに引き出してくれている部分もあるからなのかもしれません。

短編作品の『ゲーリーじいさんのチェス』が、ストーリーボードの状態によるアニメーションも上映されていて、面白かったです。恐らく『ゲーリーじいさんのチェス』を初めて観たと思われる方が、『ゲーリーじいさんのチェス』の上映を物凄く楽しそうに、何度も観ているのが印象的でした。

ピクサーは長編作品だけでなく、短編作品も力作揃いなわけですが、このピクサー展を通じて、ピクサーの短編作品を知らなかった方に、ピクサー短編作品の面白さを知ってもらうことができるなら、とても良いことですね。ピクサー短編作品の何が凄いって、音声なしでも充分面白いのですよ。

会場には、短編作品『ティン・トイ』の赤ちゃんの立体マケットも展示されていたのですが、私の近くでそれを見ていた女性客2人組は以下のような会話をしていました。女性の会話を青文字で表示します。

女性A「これ、何だろう?何の映画に出てきたのかなぁ?」
女性B「多分、『トイ・ストーリー』じゃないかな」
女性A「そうか、そう言えば、こんなのいたね」


以上のような会話を交わして、その女性客2人はその場を立ち去っていきました。多分、『ティン・トイ』の赤ちゃんを、『トイ・ストーリー』のシドの家の中にいたおもちゃの一体と誤解してしまったのでしょう。マケットのそばにはちゃんと「ティン・トイ」という表示がされていたのですが…。あの女性客2人組はピクサー短編作品のことを知ることなく、ピクサー展の会場を後にしたものと思われます。ちょっと勿体ない気がしました。

ピクサー展のラストには、『トイ・ストーリー』の「立体ゾーエトロープ」があります。これは必見です。円卓に乗せたフィギュアの回転+フラッシュによってフィギュアが動いているように錯覚させる仕掛けらしいのですが、フィギュアたちが本当に動いているようにしか見えなくて、とにかくビックリ。そして、見ていてとても楽しいです。ジブリ美術館の展示品にインスパイアされて、今回のピクサー展のために製作したものだそうです。これは本当に必見です。

ピクサー展には非常に楽しく、興味深い展示品がたくさんあります。ピクサー作品に少しでも興味がある方なら、行って損はないと思います。お勧めです。ちなみに、私が全部観るのにかかった時間は1時間半ぐらい。夜とは言え平日だったからか、会場は大して混んでいませんでした。これから行かれるつもりの方は、もしよろしければ参考にしてください。

ピクサー展について書かれているブログを、いくつかピックアップしてみました。まだピクサー展に行っていない方で、行こうかどうか迷っている方は、以下のブログ記事を読んで検討してみるのもいいと思います。

「WDWでFTW」さん
「やっくんの今日の出来事」さん
「渋谷ではたらくバズ社長のアメブロ」さん
「berabo's blog」さん
「Winterfield Ashhorse」さん
「relax@live」さん
「Andre's Review」さん
「HIKgateway.net」さん
「Cheese*Blog」さん

もしよろしければ、下記をクリックしてください。
人気blogランキングへ

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/128116/11047472

この記事へのトラックバック一覧です: ピクサー展 :

» ピクサー展@森アーツセンターギャラリー [Andre's Review]
「トイ・ストーリー」から最新作「カーズ」まで最高のクオリティで作品を作り続けているピクサースタジオの20周年を記念する展覧会が六本木で開催されているということで、夏休みになって、子供達で溢れかえる前に、早速行ってきました。 会場は予想的中で... [続きを読む]

受信: 2006年7月22日 (土) 00時58分

» ピクサー展 オロオロドキドキ詳細レポート その4最終回 [berabo's blog]
そして、最初の展示は、 …からの続き。 [続きを読む]

受信: 2006年8月13日 (日) 05時42分

» ピクサー展 [都市生活者の憂鬱]
仕事あがりにピクサー展@森アーツセンターギャラリーに行ってきました。強行軍。 この展覧会は、映画のストーリー、キャラクターや世界観を確立するために製作されたモノ(コンセプト・アート、スケッチ、ストーリーボードなどなど)を展示しています。 ピ...... [続きを読む]

受信: 2006年8月13日 (日) 12時56分

コメント

TBしていただき、どうもありがとうございました。

自分も六本木ヒルズはじめてで、
既にヒルズ内にいることにすら気づかずにヒルズを探してました(-_-;)

ピクサー展はCGの裏側に、膨大な「手作り」の仕事があることを実感させてくれる素晴らしい内容だったと思います。

拝見したところ、かなりのディズニーファンのようですね。東京都現代美術館の「ディズニー・アート展」もとても良かったですよ。オススメします。

投稿 ANDRE | 2006年7月22日 (土) 01時06分

>ANDREさん

はじめまして。
コメントしていただいて、どうもありがとうございます。

六本木ヒルズは迷いますよね。何だか凄くわかりにくい構造になっている気がしたのは、ただ単に慣れていないからなのでしょうか。

ピクサー展は素晴らしかったですよね。CGと聞くと簡単に作れるような印象を持つ人もいますが、ピクサーの場合は決してそうではなく、手作りの面が大きいのだとわかる内容でしたね。

ディズニー・アート展も、ぜひ行っていようと思っています。

投稿 パルティアホースカラー | 2006年7月22日 (土) 10時12分

はじめまして、beraboと申します。
記事中での拙blogのご紹介ありがとうございますm(_ _)m
ピクサー展、ホントしあわせなひとときを過ごさせてもらいました。
なかなかお目にかかれない逸品ぞろいで何時間でもあの場所にいたくなりました。
TBさせていただきました。
また、寄らせてください。

投稿 berabo | 2006年8月13日 (日) 05時44分

>beraboさん

はじめまして。
こちらこそ、わざわざコメントしていただいて、どうもありがとうございます。

ピクサー展、良かったですよね。本当に逸品揃いでした。
トラックバックもしていただいて、どうもありがとうございます。またお越しいただけるのを、お待ちしております。

投稿 パルティアホースカラー | 2006年8月13日 (日) 11時40分

コメントを書く