読んでみたい、絶版の幕末書籍(とりあえず3冊)
この記事では、絶版となっている幕末史関連で、私がいずれ入手して読んでみたいと考えている書籍を、今回はとりあえず3冊ほど紹介してみようと思います。もっとも、私自身が未読な上に未入手の書籍ですので、それほど詳しい紹介はできませんが。
①脇田修『平野屋武兵衛、幕末の大坂を走る』(角川選書、1995年)
歴史家の脇田修氏は、中川すがね氏と共編という形で、『幕末維新大阪町人記録』(清文堂、1994年)という史料集をまとめています。この史料集には、幕末の大坂で活躍した平野屋武兵衛という商人の日記などが収録されています。『平野屋武兵衛、幕末の大坂を走る』という書籍は、脇田氏が『幕末維新大阪町人記録』の内容を紹介する目的で、一般向けに執筆した本のようです。志士ではない立場の人が幕末という時代をどのように生き、志士たちの行動をどのように見ていたのか知る上で、興味深い本だと言えそうです。新選組の話も出てくるとか。
②福地重孝『孝明天皇』(秋田書店、1974年)
歴史家の福地重孝氏が著した孝明天皇の伝記。孝明天皇という人物は幕末史について考える上で重要な人物ですが、伝記は戦前の『孝明天皇紀』以外には、少ないようです。その意味で福地氏の著書は大変貴重だと言えるかもしれません。藤田覚氏の『幕末の天皇』(講談社選書メチエ、1994年)でも、福地氏の著書が参考文献として挙げられています。一度、読んでみたいと思っている本です。
③平尾道雄『子爵谷干城伝』(冨山房、1935年。象山社、1981年)
私は平尾道雄氏の著書が以前から結構好きなのですが、これもそんな平尾氏の著書の1冊。全部で100冊ほどある平尾氏の著書のうち、唯一『日本史文献事典』で紹介されている本でもあります。いわば、平尾道雄氏の代表作です。以前、図書館でこの本の初版本を手に取ったら、触っただけで手が汚れたほど古い時代の本ですが、ちゃんと読んでみたいですね。
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コメント
『幕末維新大阪町人記録』に手が出せない人の為に、こういう本があったのですね。知りませんでした・・・。
私もパルティアホースカラーさんの説明を読んで、興味が湧いて来ました。特に、存在だけは以前から知っていた『子爵谷干城伝』ですね。谷干城に関する本自体が少ないですから、これを読まずして他に何で谷について勉強するのか?っていう感じですよね。
しかし残念ながら、私は実物を見たことすらありません。おそらく、図書館でも書庫にしまわれているのかも?
龍馬暗殺に関する今井の証言を否定したエピソードなども、この本に収められているのでしょうか?だとしたら、やはり読みたいですね。
投稿 来栖ムツキ | 2006年3月24日 (金) 00時06分
>来栖ムツキさん
コメント、ありがとうございます。脇田修氏の本は盲点ですよね。そんなに有名な本ではないので、私も数ヶ月前に初めて存在を知りました。
『子爵谷干城伝』は、谷干城について知りたいと思ったら必読の文献でしょうね。古い本ですから、所蔵していない図書館も多いでしょうし、所蔵していても書庫に眠っている可能性はありますね。
『子爵谷干城伝』は、私も一度だけ手にとって眺めたことがあるだけなので、記憶が曖昧ですが、龍馬暗殺について今井信郎の話を否定した谷の談話は恐らく載っていたと思います。
また、そのエピソード自体でしたら、続日本史籍協会叢書の『谷干城遺稿 』には確実に収録されていたと思います。
ついでに記しておくと、その谷の談話の初出は確か明治37年の『史学雑誌』だったと思います。
いずれにしても、谷干城については有益な文献が非常に少ないので、『子爵谷干城伝』は貴重な本ですよね。
投稿 パルティアホースカラー | 2006年3月24日 (金) 20時15分
はじめまして、管理人さま。
角川選書「平野屋武兵衛」には、新選組・志士に関する記事はチョットしかありませんが、西町与力:内山彦次郎のことを、武兵衛たち大坂商人がどう思っていたのかがわかります。
お近くの図書館をご利用なされてはいかがでしょうか。
すでに、読了済みでしたら、お許し下されませ。
投稿 チロ之助 | 2006年4月 6日 (木) 16時15分
>チロ之助さん
はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
脇田修氏の著書について貴重な情報をお寄せくださって、どうもありがとうございます。
私はまだ読んでいないので、非常に有益です。
大坂商人ということで、内山彦次郎のことも書いてあるわけですね。面白そうですね。
図書館などを探してみたいと思います。
投稿 パルティアホースカラー | 2006年4月 6日 (木) 21時20分