マリーとか、くまのプーさんとか、ミニーマウスとか………
ディズニーファンの一人として、ディズニーの良さをできるだけ多くの人に理解してもらいたいという気持ちがあります。だからこそ、ディズニーを取り巻く、あるいはディズニーに関連する様々な話題や情報、流行などに対して意見・不満を述べたいことも少なくありません。以下の文章も、その一例です。
まずは、マリーの話題。マリーと言えば、ディズニー映画『おしゃれキャット』(1970年公開。原題:''ARISTOCATS'')に出てくる脇役の子猫ですが、子供や若い女性の間でかなりの人気を誇るキャラクターのようです。一時期よりはだいぶ落ち着いてきたような気がしますが、それでも根強い人気があるようで、世の中にマリー関連のグッズは数え切れないほど存在しています。
私が問題に感じるのは、マリーが好きな人=『おしゃれキャット』が好きな人…とは必ずしも言えないらしいということ。マリーのグッズを好んで買っている人の多くは、『おしゃれキャット』の映画そのものとは何の関係もない動機でマリーを好きになっているらしいことが、ディズニーファンとしては少々悲しい部分です。
もちろん、マリーのかわいさに惹かれてマリーを好きになり、それで『おしゃれキャット』を観てみたという人もいることでしょう。でも恐らく、マリーは好きだけど『おしゃれキャット』を観るつもりはない人、もしくは『おしゃれキャット』という映画の存在そのものを知らない人も少なくないのではないかというのが、私の推測です。
もちろん、マリーがかわいいということ自体は私もわかるのですが、そのかわいさだけでグッズを買っている人は、決してディズニーファンにはなってくれないんだろうなぁ…という、一抹の寂しさを感じてしまいます。もう少し詳しく言うと、マリーグッズを買うだけで『おしゃれキャット』に興味を抱かない人は、マリーグッズのファンであって、ディズニーファンとは言えない…と思うんですよね。私の感覚では、「自分はマリーファンだ」と自覚する人は、『おしゃれキャット』は最低限観なければならず、できることなら『おしゃれキャット』のDVDやビデオも買うべきだと思うんですね…もちろん、お金がどうしてもない場合は別として。
私が以上のように考える理由は、ディズニーとは本来、キャラクターグッズのメーカーではなく、面白い映画をたくさん生み出している会社だと思うからです。マリーも、『おしゃれキャット』という素晴らしい映画(作品の好き嫌いは人によるでしょうが)のキャラクターなのですから、マリー本来の魅力はその映画の中にあるはず、だから映画を観るべし…と、私がマリー大好き人間だったらそのように考えますが、現実はそうではありません。映画を知っている人間からすれば、世の中には映画の世界観をぶち壊す(=マリー本来の魅力を損なう)ようなマリーグッズが氾濫しているのですが、映画を知らない人はそれに気付きません。もちろん、「私は『おしゃれキャット』が好きだから、それに関連するグッズならどんなものでも好き」という人もいるでしょうから、一概には言えませんが、多くのディズニーファンはマリー本来の魅力が損なわれるようなマリーグッズの存在を快く思っていないと、私は推測しています。あくまで推測です。
マリーと同じような状況にあるのが、くまのプーさん。東京ディズニーランド(TDL)にある「プーさんのハニーハント」と言えば、大人にも子供にも大人気のアトラクションで、巷には数多くのプーさんグッズが溢れています。それだけ、プーさんの人気が高いということなのでしょう。
しかし、「プーさんファンに観てほしいもの」という記事でも書きましたが、プーさんの場合も、プーさんが好きな人=プーさんの映画が好きな人、というわけではないようです。もちろん、全世界のプーさん好きに聞いたわけではありませんから断言できませんが、プーさん好きを公言しているにもかかわらずプーさんの映画を観たことがない人は少なくないだろうと私には思えます。私がこの件に関して言いたいことは、マリーの場合と同様です。いささか激しい語調で私の意見を言えば、
「プーさんファンなら、プーさんの映画ぐらい観ろ!!」
ということになります。プーさんがかわいいのは、私にもわかります。それで好きになる気持ちもわかります。でも、それなら映画も観て、プーさんの魅力をもっともっと知ってもらいたい、彼の魅力はかわいさだけではありませんので、それを知っていただきたい…それが、ディズニーファンとしての私の切なる願いです(原作好きの方にはまた別の意見もあるでしょうが)。この切なる願いが少しずつでも改善されているようなら構わないのですが、そうでないことに憤りを感じている今日この頃。
最近、マリーやプーさんと同じような事態になるのではないかと危惧されるキャラクターが、ミッキーマウスの永遠の恋人・ミニーマウス。ミニーの人形をカバンに付けたり、ミニーのストラップを携帯電話に付けているような女子高生とか、街中でよく見かけませんか?多分、彼女たちはミニーのことが好きだから、ミニーのグッズを身に着けているのでしょうが、ミニーが出ているアニメを観たことはあるのでしょうか。ここでも私が言いたいことは、マリーやプーさんと同じです。「ミニーが好きなら、ミニーが出ている映画ぐらい観ろ!!」ということです。ミニーの魅力は、見た目のかわいさだけではありません。ミッキーに平手打ちをしたりするミニーの素晴らしさは、映画を観なければわかりません(詳しくは、過去の記事「ミニーマウスはワガママで気が強い、しかし、それがかわいい」を見てください)。
今年の東京ディズニーシー(TDS)では、ミニー主役のイベントが目白押しです。もう終わってしまいましたが、今年のTDSの「ドラマティック・ディズニーシー」の主役はミニーでした。クリスマスのイベントの主役もミニーです。そのような現状が、ミニーのグッズ人気だけが独り歩きする事態を助長するのではないかと不安です。みなさん、ミニーが出る映画、ちゃんと観ましょうね。
もしも私がオリエンタルランドやディズニーストアの社長だったら、パーク内やストアで発売するキャラクターグッズのすべてに、そのキャラクターが出演している映画やTVアニメのDVDやビデオを付属品として付けます。DVDやビデオが出ていない映画のキャラに関しては、そのキャラと映画についての詳細な解説書を付けて売ります。例えば、ミッキーマウスの携帯ストラップ一個でも、ミッキーの出演している映画のDVDを付属して販売します。それぐらいしないと、日本にディズニーファンは増えないのではないかと思う今日この頃です。
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