『ポップアップミッキー』のすすめ
『ポップアップ ミッキー / すてきなクリスマス 』という、2004年にビデオとDVDで発売されたディズニー作品をご存じでしょうか?原題は『Mickey's Twice Upon A Christmas』。1999年に同じくビデオとDVDで発売された、『ミッキーのクリスマスの贈りもの』(原題は『Mickey's Once Upon A Christmas』)の、続編的扱いの作品です(※二つの作品に、ストーリー上のつながりはありません)。
8月に、わざわざクリスマスのお話がテーマのDVD(ビデオ)を紹介するのは、私がこの作品をとても好きだから、そして、最近観たばかりだからです(ただし、初めて観たわけではありません)。
この作品は、ミッキーやドナルドといった、おなじみのディズニーキャラたちがフルCGで描かれていることが話題となり、ファンの間ではその是非について色々と議論もあるかと思います。しかし、CGはかなり綺麗に作ってあり、各キャラクターの表情や動きもなかなかいいです(個人的には、ミッキーとミニーの顔のつくりは、もう少し頑張ってほしかったのですが)。
しかし、この作品のいいところは、何と言ってもストーリー!!ディズニーらしい、夢のある、心温まる物語が展開されます。結論から言えば、ディズニーアニメやディズニー映画が好きな方には、ぜひ一度観てもらいたい作品です。
物語は、五つの短編で構成されています。それぞれのお話は、ポップアップ絵本をめくっていく形で進行します。この、ポップアップ絵本の部分が、また素敵なんです。とても可愛らしい。以下、各短編の紹介をしていきます。多少(かなり?)のネタバレもあります。
最初のお話は、ミニーマウスとデイジーダックが主役の「Belles on Ice」。アイススケートでライバル心をむき出しにして、とうとう喧嘩になってしまう、大親友のミニーとデイジー。ミニーとデイジーが喧嘩を始めても、止めに入ることのできないミッキーマウスとドナルドダックの姿が笑えます。ミッキーとミニー、ドナルドとデイジーの二組のカップルの中の力関係を象徴的に表した名シーンだと思います。また、ミニーとデイジーは、1940年の名作『ファンタジア』に出てきたワニのバレリーノとカバのバレリーナをそれぞれ引き連れてスケートをやっていて、マニアを唸らせます。特に、ミニーに従順なワニが可愛いです。最後は、ミニーとデイジーが仲直りして、改めてお互いを親友だと認め合う、感動的な結末になっています。ミニーとデイジーのスケートは、かなり綺麗な映像に仕上がっています。
二つ目のお話は、「Christmas Impossible」。ドナルドの甥っ子である、ヒューイ・デューイ・ルーイの三つ子が主役です。いつもイタズラばかりしている三つ子たちは、スクルージ・マクダック(ドナルドのおじさん)に、悪い子はサンタの''いい子のリスト''に名前が載らない、リストに名前が載らないとサンタからクリスマスプレゼントを貰えないと聞いて、リスト改竄のために、サンタが住む北極に向かいます。しかし、最後は、心を入れ替えた三つ子が、サンタからのプレゼントを貰ったことがないスクルージおじさんのために、「ある事」をして、ついに''いい子''になります。個人的に気に入った点は、サンタのおもちゃ工場が、とても夢いっぱいの楽しい雰囲気に描かれていること。メイキングによれば、スタッフはこの夢溢れるサンタの工場の様子について、みんなでアイディアを出し合って考えたそうで、それが素敵な結果につながったのだと思います。また、お金が大好きでケチなイメージが強いスクルージの、「お金がすべてではない」というセリフは印象的です。
三つ目は、「Christmas Maximus」。グーフィーと息子のマックスのお話です。マックスは、彼女を連れて実家(グーフィーの家)に帰省しますが、いつもドジばかりなグーフィーが自分の彼女(モナ)の前でしっかりした姿を見せてくれるかどうか、とても心配。案の定、マックスはグーフィーのやることなすことに不満で、不機嫌になってしまいます。グーフィーの行動に怒ったマックスは、寒い中、外に出て行ってしまいますが、「MADE BY DAD」と編まれた、グーフィーがマックスのために編んでくれたマフラーを見て、マックスは自分の父が最高であることに気付き、家に帰ります。彼女もとても楽しそうな様子を見て、マックスはグーフィーに、「最高のクリスマスだよ、父さん」と言うのです。個人的には、ボタンを押すとダイヤル式電話に変形するグーフィーの携帯電話が、かっこいいと思います。
四つ目は、「Donald's Gift」。ドナルドが主役のお話です。クリスマスムードでいっぱいの街で嫌な思いをしたドナルドは、クリスマスは家でココアでも飲みながら一人でゆっくり過ごしたいと考えます。しかし、「クリスマスはみんなで過ごすもの」と言うデイジーと三人の甥っ子にドナルドは外に連れ出され、騒動を起こしてしまいます。その騒動によって、ドナルドはデイジーに呆れられ、甥っ子たちに他人のフリをされて、猛烈に落ち込みますが、最後はクリスマスをみんなで楽しく過ごすことの大切さに気付きます。ドナルドはデイジーに、「それでこそドナルドよ」と言われ、心温まるラストとなります。ちなみに、私はこのお話を観るとココアが飲みたくなります。
最後のお話は、「Mickey's Dog-Gone Christmas」。ミッキーと愛犬プルートが主役のお話です。クリスマスツリーの星の飾りつけをどうしても早くやりたいプルートは、ミッキーの「待て」の命令を無視して、飾りつけをしようとして、梯子の上でバランスを崩して、ミッキーが苦労して行ったクリスマスの飾りつけや料理を、すべて台無しにしてしまいます。これにミッキーは激怒。ミッキーに嫌われてしまったと思い込んだプルートは、ミッキーが出かけているときに、家出をしようと決意して電車に飛び乗ります。着いた先は北極。サンタのトナカイたちと仲良くなったプルートは、空を飛べる首輪を貰って楽しく過ごしますが、雲や柱の模様がミッキーの輪郭と同じ形に見えてしまい、ミッキーに会いたくて会いたくてどうしようもない気持ちになります。一時的な気持ちの勢いで家出してしまったものの、やはりプルートは、ミッキーのことが大好きだったのです。一方、ミッキーもプルートがいなくなったことを知って、必死になってプルートを探します。ミッキーは、自分が怒ったせいでプルートはいなくなったのだと、自分を責めます。ミッキーにとっても、プルートは単なるペットにとどまらず、かけがえのない親友だったのです。ミッキーとプルート、それぞれの気持ちを知ったサンタは、プルートをミッキーの家に送り届けることにします。空を飛べる首輪を付けて、サンタのソリを引っ張って家に帰ってきたプルートと、プルートが見つからなくて傷心の思いで家に帰ってきたミッキーは、感動の再会を果たします。抱き合うミッキーとプルート…「僕の親友は誰かな~」というミッキーの言葉に、プルートは全身で反応します。…書いていて、感動の場面を思い出して、涙が出てきました(苦笑)。ああ、情けない。ともあれ、そこに、プルートがいなくなったことを知って心配したミニーやドナルド、グーフィーにマックス、スクルージにデイジーにヒューイ・デューイ・ルーイたち仲間みんながやってきます。プルートが帰ってきたことを知った一同は大喜び。そのまま、ミッキーの家で楽しいクリスマスパーティーの始まりです。部屋の飾りつけを褒めるミニーに対して、ミッキーはまだ飾りつけは終わっていないと言います。そう、クリスマスツリーの星をまだ付けていなかったのです。ミッキーがプルートを肩車して、クリスマスツリーに星が付きました。そして、仲間みんなでクリスマスを楽しく過ごしながら、物語は終わりとなります…。心温まる物語でした。細かいところでは、風呂上りにバスタオル姿でドライヤーを使っているミニーが素敵。また、プルート捜索のために除雪車どころか、除雪車の会社そのものを買って、「クリスマスセールで安かったんじゃ」と言い放つスクルージが凄いです。
かなり長い紹介になってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方で、この作品をまだ観ていない方がいらっしゃったら、是非とも観ていただきたいと思います。『ミッキーのクリスマスの贈りもの』もオススメです。
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コメント
「ポップアップミッキー」、いいですよね!
こちらの記事を読んでいて、私も目頭が熱くなりました。
ディズニーの仲間たちは、本当にみんな仲良しなんですね。
それを見ているだけで、幸せになれます。
個人的には、スクルージおじさんが活躍していて嬉しいです。
ミッキーのVネックセーターに惚れます。
投稿 ひまわり | 2005年8月21日 (日) 12時23分
>ひまわりさん
コメント、ありがとうございます!!
「ポップアップミッキー」はビデオとDVDの発売のみなので知らない人も多いでしょうし、また「CGのミッキー」を敬遠して観ていない人もいるのではないかと思うのですが、是非ともたくさんの人に観てほしいですね。
スクルージも要所で活躍しますしね。
ミッキーのVネックというのは珍しい気がするので、ミッキーファンはそのへんも要チェックですね♪
投稿 パルティアホースカラー | 2005年8月21日 (日) 14時37分